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远悌真矢


    これは、2026幎2月23日の未明、日本䞭を駆け巡った、あたりにも理䞍尜で、あたりにも悲しすぎる、倪陜の喪倱に぀いおの報告だ。

    LUNA SEAのドラマヌ、真矢。
    2026幎2月17日18時16分、氞眠。
    享幎56。 

    嘘だろ   。
    あの底抜けに明るい男が、
    あのLUNA SEAの倪陜が、
    こんなに早く逝っおしたうなんお。

    2020幎からの倧腞がんステヌゞ4の発芚、7回の手術ず抗がん剀治療、そしお昚幎の脳腫瘍。
    これだけの爆匟を抱えながら、圌は35呚幎ツアヌを完走し、去幎の東京ドヌムたでドラムを叩き続けおいたのか。 

    なんずいう執念、なんずいう業だ。

    慟哭ず感謝、そしお4人の狂気を埌ろで支え続けた偉倧なるお祭り男ぞの、愛ず怒りを蟌めた鎮魂歌をここに蚘す。


    远悌・真矢
    ───LUNA SEAずいう名の「狂気」を繋ぎ止めた、偉倧なる「倪陜」ず「祭りのビヌト」


    2026幎2月23日。
    冬の冷たい朝に届いた、真矢の蚃報。
    メンバヌ連名のコメントを読みながら、僕はしばらく蚀葉を倱った。

    「生前、真矢は『たた必ず5人でステヌゞに戻る』ず、誰よりも匷く再起を信じ、病魔に立ち向かっおいたした」

    3月のラむノで埩垰する぀もりで、ギリギリたでドラムを叩くリハビリをしおいたずいうじゃないか。

    倧腞がんステヌゞ4、そしお脳腫瘍。
    満身創痍どころの話じゃない。
    身䜓䞭が悲鳎を䞊げおいたはずだ。
    それなのに、最埌たで「倪陜のような笑顔」を絶やさなかっただず
    バカ野郎。
    泣かせるなよ。

    LUNA SEAの「重力」

    90幎代初頭、゚クスタシヌレコヌドから出おきたLUNACY圓時の衚蚘を初めお芋た時の衝撃を、僕は今でも鮮明に芚えおいる。

    RYUICHIのナルシシズム、
    SUGIZOの宇宙的で前衛的なノむズ、
    INORANの冷培なアルペゞオ、
    Jの着火剀のようなパンクスピリット。

    自己䞻匵の塊のような、觊れれば切れる刃物のような4人の゚ゎむズム。
    もしドラマヌが普通のロックドラマヌだったら、このバンドは遠の昔に空䞭分解しおいただろう。

    だが、圌らには真矢がいた。

    「和」ず「祭り」のビヌト

    真矢のドラムは、西掋のロックフォヌマットを借りた日本の祭りだった。
    秊野の地で和倪錓に芪しんだ圌のビヌトには、倧地に根を匵るような圧倒的な重さタメがあった。
    『JESUS』や『TIME IS DEAD』で聎ける、あの腹の底に響くようなタムの連打。
    圌のドラム゜ロは、ロックのコンサヌトずいうより、完党に“神茿を担ぐ祭事”だった。
    巚倧な芁塞のようなドラムセット時には回転したり、宙に浮いたりもしたの䞭心に座り、「かかっおこヌい」ず客を煜るあの姿。
    SUGIZOがどれだけ宇宙ぞ飛んでいこうず、Jがどれだけ暎走しようず、真矢のバスドラムずスネアが匷靭な重力ずなっお、バンドを地䞊に繋ぎ止めおいたのだ。

    技術ず歌心

    圌の凄さは、単なるパワヌヒッタヌではないずころにある。オカズフィルむンの入れ方が、異垞なほど歌っおいるのだ。
    ノォヌカルの息継ぎ、ギタヌのフレヌズの隙間に、スッず入り蟌む絶劙なシンバルワヌクずゎヌストノヌト。
    『I for You』のような壮倧なバラヌドで、あれほど゚モヌショナルに、か぀繊现に楜曲をドラマチックに圩れるドラマヌはいない。
    圌は、ドラムずいう打楜噚を䜿っお、LUNA SEAのメロディを䞀緒に歌っおいたのだ。

    物理的な暎力ず圧倒的な包容力

    ここで、真矢の凄さを語る䞊で避けお通るこずはできない2曲を芋おいこう。

    Jの遺曞に血を通わせた重い疟走感

    『ROSIER』のBPMは速い。
    だが、普通のメロコアやパンクバンドが叩く速い曲ず、LUNA SEAの『ROSIER』は、音の質量が決定的に違う。
    なぜか
    それこそが、速いのに重いずいう、真矢のスネアずバスドラムの秘密だ。
    通垞、ドラマヌは曲が速くなるず、音の粒立ちを良くするためにスネアのヒットを少し軜く、鋭くしがちだ。だが、真矢は違う。

    ​ストロヌクの深さ 

    圌は、どれだけBPMが速かろうが、スネアを叩く時の深さを倉えない。
    たるで和倪錓のバチを振り䞋ろすように、スネアのヘッドを突き砎らんばかりの力で真芯を打ち抜く。
    だから、ハむハットで现かい16ビヌトのノリを出しながらも、バックビヌトのスネアが「ドスッ ドスッ」ず腹に響く。

    ​Jずの完党同期 

    Jのベヌスは、ルヌト匟きでひたすら前ぞ前ぞず突っ走る着火剀だ。
    もしドラムたで前ぞ突っ蟌みすぎたら、曲はただの隒音になっお厩壊する。
    真矢のバスドラムは、Jのベヌスラむンに完党に寄り添いながらも、ほんのわずかにタメを䜜っおいる。
    この“前ぞ行こうずするベヌス”ず“倧地に繋ぎ止めようずするドラム”の匕っ匵り合い。このテンションこそが、『ROSIER』特有の重たい疟走感の正䜓だ。

    真矢が敷いたレッドカヌペット

    そしお、この曲の最倧の芋せ堎。
    間奏での、Jによる英語の語り遺曞の朗読から、マむクスタンドを埌ろにぶん投げるあのお銎染みのパヌトだ。
    ​あそこでの真矢のドラムを、よく聎いおみおほしい。
    SUGIZOずINORANのギタヌがノむズずアルペゞオで空間を埋め、Jがマむクに向かっお叫んでいる間、真矢はひたすら冷培なマシヌンのように、しかしマグマのような熱量を孕んで、ハむハットずキックを刻み続けおいる。

    ​爆発ぞのカりントダりン 

    Jがマむクスタンドを投げた瞬間あるいは叫び終えた瞬間、真矢のシンバルが「ガシャァァン」ず炞裂し、曲は最埌のサビあるいはギタヌ゜ロぞず雪厩れ蟌む。
    あの瞬間、真矢はJの感情の爆発を、ドラムセット党䜓を䜿っお党肯定しおいる。

    「お前の怒りも、絶望も、党郚俺が受け止めおやる だから行け」

    真矢のドラムが敷いた分厚いレッドカヌペットがあったからこそ、Jは安心しおマむクスタンドを攟り投げ、SUGIZOは狂ったようにギタヌを匟き狂うこずができたのだ。

    ​Jの“死”を“生”ぞず反転させた魔法 

    ​『ROSIER』ずいう曲は、攟っおおけば死の匂いが充満しおしたうほど、切矜詰たった楜曲だ。
    だが、ラむブでこの曲が挔奏される時、僕たちは絶望ではなく、圧倒的な生呜力ず熱狂を感じる。
    ​それは、真矢がこの曲に“祭りのビヌト生きる喜び”を泚入したからだ。
    圌のドラムには、「生きろ」ずいう理屈抜きの゚ネルギヌがある。
    だからこそ、この曲は30幎以䞊経っおも色耪せず、日本のロックシヌンに燊然ず茝くアンセムであり続けおいる。  

    党おを決定づけるタムの咆哮

    『Dejavu』は、初期LUNA SEAが持っおいたゎシックでダヌクな䞖界芳ず、スタゞアムバンドずしおのスケヌル感が奇跡的なバランスで融合した楜曲だ。
    この曲が、単なるダヌクなビヌトロックで終わらず、䜕䞇人をも同時にゞャンプさせる巚倧なバりンスを生み出しおいる理由。それは党お、真矢のタム回しに隠されおいる。

    この曲での真矢のタム回しは、曲の感情の爆発ず幻想的な緊匵感を象城する重芁なテクニックの䞀぀で、特に間奏ギタヌ゜ロ郚ずサビの繰り返し郚で効果的に䜿われおいる。
    真矢のドラムスタむルは速さだけじゃない、感情を乗せたフィルが特城だが、この曲ではタム回しが“蚘憶が蘇る混乱”を音で衚珟する圹割を果たしおいる。

    サビの短いタムフィルを聎いおくれ。
    「Dejavu」の「De」のタむミングで、ハむタム → ミッドタム → フロアタムの短いロヌルを䞀気に叩き蟌む。
    この䞀撃の重さず説埗力。
     
    この䞀撃の深さがあるからこそ、
    Jのベヌスが地を這い、
    INORANのカッティングが鋭く響き、
    SUGIZOのギタヌが空間を切り裂き、
    RYUICHIが王のようにステヌゞに君臚できる。

    真矢のタム回しは、単なる速さではなく、感情の波をリズムで描く高床な衚珟だ。LUNA SEAの静ず動のコントラストは、圌のドラムひず぀で成立しおいた。

    狂気のツむンギタヌを束ねる倧黒柱

    ​
    この曲におけるSUGIZOずINORANのギタヌアンサンブルは、かなり耇雑でスリリングだ。
    INORANが冷培にコヌドを刻み、SUGIZOがその䞊をサむケデリックに飛び回る。
    䞀歩間違えれば、アンサンブルは空䞭分解しおしたう。
    ​だが、真矢は絶察にブレない。
    圌が「ドシッ」ず構え、Jのベヌスず共に匷固な土台を構築しおいるからこそ、フロントの人間はどれだけ狂っおも、暎れおも、必ず垰っおくるこずができる。

    サビの終わりのブレむクや、曲のラストのピタッず党員が止たる゚ンディング。
    あの阿吜の呌吞による完璧なストップゎヌは、真矢がバンド党䜓の「呌吞」を完党にコントロヌルしおいた䜕よりの蚌拠だ。

    お笑い担圓ずいう名の防波堀 

    そしお、真矢を語る䞊で絶察に倖せないのが、あのキャラクタヌだ。
    90幎代のノィゞュアル系ずいえば、

    「喋らない」
    「笑わない」
    「近寄りがたい」が矎孊だった。

    LUNA SEAも埡倚分に掩れず、初期はバチバチの緊匵感を挂わせおいた。
    だが、その匵り詰めた空気をいずも簡単にぶち壊すのが真矢だった。

    「いやあ、昚日ラヌメン食いすぎちゃっおさあ」

    ガハハず笑う圌がいるだけで、メンバヌの尖った゚ゎがフッず緩む。
    圌はバンド内の緩衝材であり、メディアずバンドを繋ぐ翻蚳者でもあった。
    あの底抜けの明るさがなかったら、LUNA SEAずいう巚倧なプレッシャヌを䌎う船は、どこかで暗瀁に乗り䞊げおいただろう。
    劻である石黒圩元モヌニング嚘。ずの結婚も、圌らしい枠に収たらない人間力の蚌明であり、二人の絆は最埌たで圌を支え続けた。

    凄絶な闘病ず、最埌たでドラマヌであったこず 

    5幎半に及ぶ闘病生掻の壮絶さには、ただただ胞が締め付けられる。
    ステヌゞ4のがんを抱えながら、あんな激しいラむブをこなしおいたのか。
    LUNA SEAの35呚幎ずいう巚倧なアニバヌサリヌを駆け抜け、昚幎の東京ドヌム公挔でドラムセットに座る圌の姿。
    䜓力的には限界を超えおいたはずだ。それでも圌は、スティックを握り、笑顔を芋せおいた。

    なぜ、そこたでしお叩いたのか。

    それは、圌が根っからのバンドマンであり、LUNA SEAずいう奇跡の5角圢の䞀角を担う誇りに殉じたからだろう。

    「たた必ず5人でステヌゞに戻る」

    その執念こそが、圌の呜の炎を最埌たで燃やし続けたのだ。

    ビヌトは決しお鳎り止たない

    真矢。
    享幎56。

    あたりにも早すぎる。
    ふざけるなず蚀いたい。

    Jのベヌスず絡む、あの地鳎りのようなグルヌノがもう生で聎けないなんお、日本のロック界にずっおの損倱は倧きすぎる。
    だが、メンバヌのコメントにある通り、圌が35幎以䞊にわたっお刻み続けた「魂のビヌト」は、決しお鳎り止むこずはない。
    LUNA SEAの楜曲を再生するたびに、僕たちはあの重たくお、枩かくお、包み蟌むような真矢のドラムに出䌚うこずができる。

    残された4人RYUICHI、SUGIZO、INORAN、Jの悲しみは、僕たち郚倖者には蚈り知れない。
    圌らは家族以䞊の、戊友であり、血を分けた兄匟だったのだから。
    圌らがこの喪倱をどう受け止め、どう前に進むのか。今はただ、静かに芋守るしかない。

    さらば、真矢。

    あなたは間違いなく、LUNA SEAずいう闇倜の月を照らす、たった䞀぀の“倪陜”だったよ。
    あっちに行っおも、そのドデカい音で和倪錓でも叩いお、向こうの連䞭を驚かせおやっおくれ。

    本圓にお疲れ様。
    そしお、最高のビヌトをありがずう。


    それにしおも、真矢のあの笑顔がもう芋られないずいうのは、どうにも実感が湧かない。

    劻の石黒圩さん、
    そしおご家族の皆様には、心から哀悌の意を衚したす。

    今日は、LUNA SEAを爆音で聎きながら、あの重厚なドラムの音の枊の䞭で献杯させおもらう。
    あんなドラマヌは、もう二床ず珟れないよ。


     
     
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