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[小説]能登の夏-辛いから、頑張る!-③

     ノトーの友達、ノロシーは、珠洲に住むキリコ師。地震と津波で、キリコが流されて、残骸だけが残る町にいる。この地区のキリコは、きれいなことで有名だった。
     ノロシーは、保管庫の中を見て、何も言えず、ただただ後退りしながら、また覗きを繰り返す。
    「キリコが…」
    と言いながらも、次のキリコのための材料を準備する。悲しみと寂しさと不安。これが、期待に変わるのは、まだ後だった。保管庫の中の無惨な状態を見ると、涙がポタポタと落ちてしまう。
    「しゃーないんだけど、あぁ…」
    「力が…」
    保管庫自体が海の近くにあるため、揺れた時にキリコが斜めになって、その後に、津波でそのまま流されてきたようだ。 
     ノロシーは、キリコ作りの材料を準備しながら、
    「さ、やるか」
    と組み上げ作業を始めた。


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    ときどき郷土料理研究家。つらつら書くときは、通りがかりのすみれです 童話書きます。よろしくです〜。 https://tales.note.com/clever_ferret261 歴史好きです。たまーに戻って来ます

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