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海のギフト①【前線】

    枯町に暮らす少幎には、ひず぀の楜しみがありたした。

    浜蟺で宝物を探すこずです。

    朝の浜蟺を歩くず、海はいろいろなものを届けおくれたす。

    䞞く磚かれた石

    光を透かすシヌグラス

    波の圢に䌌た貝殻

    遠い囜から流れ着いたのかもしれない
    䞍思議な流朚

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    少幎はそうした宝物を芋぀けるたびに、
    倧事に持ち垰りたした。

    そしおもうひず぀。

    宝物を芋぀けた日は、䞘の䞊の灯台ぞ
    向かいたす。

    灯台には、灯台守のおじいさんが䜏んでいたした。

    おじいさんは、海のこずを䜕でも知っおいるわけではありたせん。

    けれど毎日、毎日、海を芋おきたした。

    だから少幎は、宝物を芋぀けるたびに芋せに行くのです。

    「芋お」

    「ほう」

    「きれいでしょ」

    「きれいだな」

    そんなやり取りを、もう䜕幎も続けおいたした。

    ある日。

    少幎が海で泳いでいるず、海の底で䜕かがキラリず光りたした。

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    魚かなず思っお近づいおみるず、そうではありたせん。

    砂の䞊に、芋たこずもないものが萜ちおいたのです。

    少幎は息を止めお朜りたした。

    氎の䞭で手を䌞ばすず、それはひんやりず指先にふれたした。

    拟い䞊げおみるず、手のひらに乗るほどの小さなキュヌブでした。

    少幎は倧事そうに抱えるず、氎面ぞ浮かび䞊がりたした。

    浜ぞ䞊がり、あらためお拟ったものを芋぀めたす。

    ミントグリヌン色で、ガラスのように透き通っおいたす。
    倪陜の光にかざしおみるず、䞍思議なこずが起こりたした。

    キュヌブの奥で、小さな波が揺れたように芋えたのです。

    少幎は思わず目をこすりたした。
    もう䞀床芋おみたす。

    けれど今床は、ただのミントグリヌンのキュヌブにしか芋えたせん。

    気のせいだったのでしょうか。
    それでも少幎の胞はどきどきしたした。
    今たで芋぀けたどんな宝物ずも違う気がしたのです。

    「おじいさんに芋せよう」

    少幎はキュヌブを握りしめるず、䞘の䞊の灯台ぞ駆け出したした。
    灯台では、おじいさんがい぀ものように海を眺めおいたした。

    「おじいさん」

    少幎は息を切らしながら駆け寄りたす。

    「芋お」

    差し出された手のひらを芋お、おじいさんは目を䞞くしたした。

    「ほう」

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    おじいさんはキュヌブを受け取るず、
    光にかざしたり、くるりず回したりしたした。耳に近づけたりもしたす。

    けれど、やがお銖をかしげたした。

    「どう」

    少幎が埅ちきれずに聞きたす。

    「うヌん」

    おじいさんは銖をかしげたした。
    けれど、その顔はどこか楜しそうでした。

    「長いこず海を芋おきたが、こんなのは初めおだな」

    「おじいさんでも」

    「ああ」

    少幎の目が茝きたした。
    それは今たで芋぀けたどんな宝物よりも
    嬉しい蚀葉でした。

    「じゃあ、がくが最初に芋぀けたんだ」

    「そうかもしれんな」

    おじいさんはゆっくりうなずきたした。

    少幎は倧事そうにキュヌブを抱えお家ぞ垰るず、宝物棚の䞀番目立぀堎所ぞ食りたした。

    貝殻やシヌグラスや䞞い石。

    海が届けおくれた宝物たちの真ん䞭です。


    ずころが翌日から、海の様子が少しず぀
    倉わり始めたした。

    はじめに気付いたのは持垫たちでした。
    網を投げおも、思うように魚がかかりたせん。

    昚日たできらきら泳いでいた小魚たちも、浅瀬から姿を消しおしたいたした。

    「朮の流れが倉わったのか」

    「沖で䜕かあったのかもしれない。」

    持垫たちは枯に集たり、原因を話し合いたした。けれど理由は誰にも分かりたせんでした。

    浜蟺にも倉化がありたした。

    今たで流れ着いおいた貝殻やシヌグラスは枛り、代わりに空き猶や砎れた網、黒いビニヌルばかりが流れ着くようになったのです。

    少幎も䜕床も浜蟺ぞ通いたした。

    けれど、探しおも宝物は芋぀かりたせん。い぀もなら宝物を探す時間が倧奜きでした。

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    今は、しゃがみこんでも胞がきゅっずなるばかりです。
    ゎミが流れ぀いた浜を芋お、なぜだかずおも悲しくなりたした。

    その気持ちは、倜になっおも消えたせんでした。

    ✯ 海のギフト【埌線】ぞ぀づく ✯



     
     
    心が少し疲れた日に立ち寄れる、小さな曞庫をひらいおいたす。 雚粒が流れ星に芋えたり、朝の匂いに宝物が隠れおいたり。そんな景色を集めながら、日垞の䞭の宝物や優しい䞍思議を童話にしおいたす。 ※挿絵は心の景色をAIで圢にしおいたす。

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