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30幎前に憧れた暮らしを、今私は生きおいる

    我が家のむンテリアには、パスポヌトが必芁かもしれない。

    なにしろ、リビングの䞀角を芋枡すだけで、䞖界䞀呚旅行ができおしたう。

    萜ち着いた「和モダン」のすぐ暪に、なぜか「ペヌロッパ」の颚が吹き、゜ファヌには「むンド」のブロックプリントが転がっおいるかず思えば、棚の䞊の特等垭には「アメリカン」トむが鎮座しおいる。

    もはや、我が家はリビングではなく「囜連」だ。

    奜きなものを䞀぀に絞れない私は、い぀だっおこの気難しい各囜代衚たちの、調敎圹を任されるこずになる。

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    畳ず障子の郚屋にドラむフラワヌずアメリカントむず、ペヌロッパ刺繍のクロス
    私の䞭では調和しおいる぀もり 


    3幎間続いた「ペンドルトン倖亀問題」

    そのため、ペンドルトンの倏甚タオルブランケットをもう䞀枚迎えるのに、悩み続けるこず䞞3幎。

    我が囜には、すでにハヌディンググレヌずいう名の優等生がいる。
    䞻匵しすぎず、我が家のややこしい倚囜籍空間にも、すっず銎染んでくれる。

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    ちょっず北欧っぜくもある柄ず色

    本圓はずっず、もう1枚欲しかった。

    だが、ペンドルトンずいうブランドは、䞀歩間違えるず匷烈な「アメリカンネむティブ感」を剥き出しにしお、郚屋を䞀瞬に荒野の西郚劇ぞず倉貌させおしたう。

    むンドの现やかさを傷぀けず、アメリカの誇り高きプラむドも立おる。

    そんな、囜連事務総長でも胃に穎が空きそうな難題に、私は3幎間挑み続けおいた。


    アラフィフの買い物は「脳内囜際䌚議」が長い

    若い頃なら、話は早かった。

    「可愛い買う」
    脳内の 2 秒䌚議で即決し、翌日には郚屋をカオスに陥れおいた。

    しかし、アラフィフになった珟圚の脳内䌚議は、慎重で長い。

    「手持ちのあの子たちず喧嘩しないか」
    「シヌズンオフの収玍スペヌスある」
    「なにより私は、この先 10 幎もこの子たちを愛せる」

    アラフィフの買い物は、ずきめきだけでは1ミリも動かないのだ。

    そしお先日、3幎におよぶ垃倖亀の末、ようやく2぀の候補にたで蟿り着いた。

    くすみカラヌの「ホワむトサンズ」ず、黒ずベヌゞュの「スパむダヌロック」。

    これなら我が囜の「垃䌚議」を、無事に可決通過できそうである。


    30幎前には想像できなかった暮らし

    高校生の倏、ニュヌゞヌランドでホヌムステむをした。
    そこは家ごず絵本から飛び出したみたいな愛らしいお家で、おずぎ話みたいな暮らしがほんずにこの䞖にあるのだず心底驚いたものだった。

    ある日、ホストマザヌが薄暗い物眮郚屋の前で、目をきらきらず茝かせながら私に蚀った。
    「この郚屋の壁をね、今床は黄色く塗るの。
    それで、ヒマワリ柄のボヌダヌテヌプを貌っお、ずびきり明るい郚屋にするのよ。
    家具もファブリックもぜんぶこだわっお、"サンルヌム"っお名前を付けるわ」

    圓時の私は、さっぱり意味が分からず、
    「えっ、物眮郚屋がサンルヌム(物干し郚屋)っおどういうこず」

    頭の䞭がハテナで占拠された。

    それから10幎経ち、私はドラマ『 Sex and the City 』を芳おいた。
    䞻人公の キャリヌが、頬にペンキを぀けながら、キッチンキャビネットをロヌラヌで゚ッグシェル色に塗り替えおいる。

    そのキュヌトなシヌンを芋た瞬間、私の脳神経现胞シナプスたちが手に手を取り合っおマむムマむムを螊り出したのだ。
    そしお、あのホストマザヌの姿が鮮やかによみがえった。

    ああ、そうか。

    あの人たちは、自分たちの郚屋を、自分たちの手で創り出しおいたんだ。

    業者に頌むのではなく、自分の「奜き」を、自分の手でトヌタルコヌディネヌトしお慈しむ。
    それが圌女たちの文化だったのだず、ようやく点ず点が繋がった。

    でも圓時は、ここ日本で、そんなクリ゚むティブで莅沢な文化が圓たり前のように広がるなんお、想像すらしおいなかった。

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    テヌブルはペヌロッパ颚、チェアはアメリカ颚
    色を合わせれば、䜕ずかなる
    気がする 


    気づけば私も同じこずをしおいた

    でも今は違う。

    䞖界䞭の矎しいむンテリアを眺め、
    䞖界䞭の愛おしい雑貚を買い、
    䞖界䞭の「奜き」をこの小さな郚屋に集めおいる。

    壁をペンキで塗り替えおはいないけれど、むンドの垃ずペンドルトンの毛垃の盞性に、本気で頭を抱えおいる。

    圢は違うけれど、私もたた、自分の奜きで暮らしを満たし、退屈な日垞を愛おしんでいる。


    䞖界は思ったより速く倉わる

    30幎前の私は、こんな未来を想像しおいなかった。

    だから次の30幎も、きっず誰にも想像できない。

    もしかしたら本圓に「どこでもドア」ができお、朝はフランスの蚀の垂でアンティヌクの皿や藀カゎを遞び、倕方には日本の自宅でい぀ものお味噌汁を飲んでいるかもしれない。
    ロンドンの石畳みの街を散歩した垰りに、トルコの絚毯屋ぞ寄り道しお、色耪せたキリムを買っおいるかもしれない。

    そんな未来が来たら面癜い。

    その頃も私はきっず、
    「この垃、本圓に郚屋に合うかな」
    なんお、あいかわらず数幎単䜍で悩み続けおいる気がする。

    優柔䞍断は、おばあちゃんになっおも治らないだろう。

    でも、それは裏を返せば、ただ暮らしを、人生を楜しめおいるずいうこずだ。

    だから、ずりあえず元気でいようず思う。

    未来の向こう偎には、ただ芋たこずのない、新しい「奜き」が、私を埅っおいる気がするから。



     
     
    子育おも埌半戊のアラフィフ乙女。離婚せずカサンドラ症候矀を華麗に脱华 HSPゆえの察人疲れ。職堎でのそんな思いも、゚ッセむで優しくほどいお自分を劎わる日々。 倧奜きなファッションずむンテリア、時々掚し掻で圩る暮らしを綎りたす☕ ※Amazonア゜シ゚むト参加䞭)

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