
「情報の受け取り方」で人生は変わる|思い込みを外す3つの方法
『女性がトラックに撥ねられた』
あなたは今、何を想像しただろうか。
トラックのスピードの出し過ぎ。
それとも、運転手の見落としか。
インターネットの人々は、記事のタイトルを読んで、運転手を批判した。
「あそこには横断歩道があるのに、どうせスピードを出していたんだ」
「危ないと思っていた。いつもすごいスピードで、車が通り過ぎるから」
「歩行者がいることを考えずに走っていた車が悪い」
「人を殺すなんて最低だな」
エトセトラエトセトラ。
当時、ネット上には様々な反応があった。
そして、それはトラックの運転手を攻撃するものが多かった。
相手の顔が見えない状況で、多くの人々が運転手を責め立てた。
この事故の事実は、『女性がトラックに撥ねられて死亡した』ことと、『女性は、死ぬためにトラックの前に飛び出した』こと。
そして、『運転手はトラウマで車に乗れなくなった』こと。
この3つだけである。
運転手に、スピードの出し過ぎという過失はなかった。
タコグラフ(運行記録計)によって証明されている。
※実際の事故、ネット上の反応をもとにしていますが、個人特定を防ぐため一部情報を加工しています
事実とネットの情報
なぜ、こんなにも違うのか。
それは、
情報の受け取り方の問題である。
第1章:受け取り方が情報を変える
冒頭の一文を目にしたとき、あなたは最初に何を考えましたか?
トラックの過失だと思いましたか?
それとも、歩行者の不注意だと思いましたか?
それは私たちが情報を受け取ったときに、無意識に関連する経験と結びつけているからです。
例えば朝のニュースで、スピードを出し過ぎたトラックが事故を起こしたことが取り上げられていたり、真横を通り過ぎた車に轢かれそうになった経験。
それと結びつけて、『トラックが悪い』んだろうと決めつけてしまっている。
私たちは無意識に、自分が「正しい」と思える情報を優先的に集め、それに反する情報を無視する傾向がある。
これにより、客観的な判断が難しくなる。
これを確証バイアスという。
これは、ネットの批判にも当てはまる。
ネットの人々も、自分の経験から『トラックが悪い』という結論を先に持ち、それを証明する情報だけを信じた。
それだけだ。
たったそれだけのことが、情報を捻じ曲げてしまった。
第2章では、これを人間関係に当てはめてみる。
第2章:植え付けられた意識で、言葉の裏を読む
1つ、例を挙げる。
あなたは入社2年目の事務員で、上司から次の注意を受けた。
「ここの計算、間違ってる。ちゃんと確認して」
ただの『指摘』として受け取りましたか?
それとも言葉の裏を読んで、
「ここの計算が間違ってるぞ、ちゃんと確認したのか?お前はもう2年目なんだぞ。新入社員じゃないんだ」
怒られたと思いましたか?
上司はただ、あなたの計算が間違っていたことと、確認を怠ったことを指摘しただけである。
先ほどの言葉に、裏はない。
けれど、あなたは言葉の裏まで思考してしまった。
それは、あなたが実際にそうやって怒られた経験や、無意識に植え付けられた意識のせいだ。
その意識とは、社会人2年目になったあなたに、会社が社員教育として説く「新入社員じゃない」という意識。
そして1年目に、実際に怒られた経験。
あなたは無意識に植え付けられた意識と経験により、「新入社員じゃない」という、上司の言葉の裏を読んでしまう。
それは真実ではない。
数ある可能性の1つである。
この場合の真実は、上司に直接確認してみないとわからない。
相手は案外、何も考えていないものだ。
それでも怒られたことに落ち込み、引きずり、仕事にまで影響を出してしまうのが人間である。
そのせいで同じミスを繰り返したり、いつもは失敗しないようなことをしでかす。
思い込みが、
あなたの行動の足を引っ張る。
そしてそれは、ループする。
私たちは、切り替えが下手くそすぎる。
だから、受け取り方を考える。
第3章:情報はこうやって受け取る
私たちは送られてきた情報をただ受け取り、投げ返すだけではいけない。
例えば、第2章で挙げた上司の指摘。
言葉通りに受け取っていいのか。
それを見極めるために、やることは決まっている。