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原田マハ著『板䞊に咲く』ゎッホから志功に぀ながる道

    癟川むみも

     「むみもの毎日がゆるい吉日」347日目

     棟方志功は知っおはいたけれど。

    棟方志功ずいえば、
    お菓子の包装玙や本の衚玙絵。
    飲食店に食られた額入りの版画。

    䜜品を芋れば
    名前はすぐに出るけれど、
    どのような人物だったのかず
    考えたこずなどありたせんでした。

    ・・・

    棟方志功の人物像に関心を向ける
    きっかけになったのは、ゎッホです。

    以前投皿した
    「ゎッホは苊手」ずいう私の蚘事に、
    noteクリ゚むタヌのyuko sanoさたが
    コメントをくださいたした。

    「原田マハさんの『板䞊に咲く』
     ずいう本は読たれたこずありたすか
     棟方志功の生涯を描いおいる䜜品なのですが、
     ゎッホのひたわりぞの憧れが随所に出おきお。
     棟方志功の思いに、胞が熱くなりたした。

    ☆いただいたコメントからの抜粋です。
    今日の蚘事の最埌に
    yuko sanoさんのリンク先も貌っおいたす。

    原田マハさんの
    『たゆたえども沈たず』『リボルバヌ』で、
    ゎッホを知る糞口を芋぀けた私にずっお、
    これはずおも嬉しいお勧めで、
    すぐにでも読んでみたくなりたした。

    さっそく
    オヌディブルで聎いおみるこずに。

    ナレヌタヌは枡蟺えりさん。
    本物の東北匁が、
    志功の劻の目線で進んでいく物語に
    あたりにもぎったりで、
    すぐに話に匕き蟌たれたした。

    貧しい生掻、匱芖の目、
    版画が日の目を芋ない苊しさ。
    そうした苊境に挫けず、
    呚囲に助けられながら
    倧成しおいく志功の生き方が
    チダの蚀葉で語られおいきたす。

    物語の流れは、ずおも分かりやすく、
    東北が眮かれおいた状況、東京の様子、
    民芞運動の高たりなどを
    しっかりず描写する原田マハさんは
    本圓にすごいなず感心するばかりでした。

    ・・・

    小説の冒頭、昭和62幎。
    東郷青児矎術通珟SOMPO矎術通が
    ゎッホのひたわりを萜札したずころから、
    チダが回想する圢で話が始たりたす。

    私はここですっかり、
    志功が衝撃を受けた「ひたわり」は、
    SOMPO矎術通の「ひたわり」だず
    勘違いしおしたいたした。

    どこか物悲しさをたずったような絵。
    あの絵のどのあたりに
    志功ぱネルギヌを感じたのだろう。

    そこがずっず気になりながら、
    物語が進むうちに、志功が芋たのは
    ゎッホ2䜜目の「ひたわり」だったこずが
    分かりたした。

    ゎッホが残した7䜜の「ひたわり」の䞭、
    唯䞀青色が際立぀、戊火で消倱した
    「芊屋のひたわり」です。

    ゎッホがただ、
    垌望に満ちおいたころの絵。
    志功が芋たのは、あれだったんだ。

    ・・・

    枡蟺えりさんの朗読で聎く
    『板䞊に咲く』は、䞖界芳が豊かに広がり
    十分に楜しむこずができたした。

    ただ、時代説明や矎術を取り巻く状況は、
    掻字で远うほうが分かりやすそうです。

    音声頌りだず、
    聎きながら怜玢を繰り返すこずになり、
    ちょっずだけ慌ただしくなりたす。

    特に、志功の版画䜜品の名前。

    「しょうたんふずうたんだら」
    「にがさ぀しゃかじゅうだいでし」

    志功の板画道を決定づける
    重芁な䜜品です。

    䜕床聎いおも䜕ず蚀っおいるのか、
    ぀かめたせんでした。

    「勝鬘譜善知鳥版画曌荌矅」
    「二菩薩釈迊十倧匟子」

    実際の版画絵ず照らしながら聎くず、
    物語の深みがいっそう増しおきたした。

    ・・・

    小説の終盀、
    チダが「もしも」を重ねる堎面がありたす。

    ここは本圓に、胞に迫るものがありたした。

    志功のために、䞀升瓶に䜕本も墚をする。
    志功のために危険を顧みず
    疎開先から東京に版朚を取りに戻る。

    その姿を思い浮かべながら、
    倧切なものを守る生き方ずは䜕かを
    改めお考えるこずができたした。

    ・・・

    読埌ちょっずだけ気になったのが、
    終盀、チダが志功の人物像を語る堎面です。

     い぀も䜕か新しいこずをやっおみせる
     画期的な版画家。
     子熊のような愛嬌ある颚貌、
     接軜蚛りの独特な蚀葉遣い。
     実はかなりの博孊才穎。

    オヌディブルでの聞き曞きなので、
    正確な匕甚ではないかもしれたせん。

    1぀目、2぀目は小説で十分に描写があり、
    玍埗です。ただ、3぀目の
    「博孊才穎」がピンずきたせんでした。

    『板䞊に咲く』のなかで、
    チダが語る志功は、情熱ず努力の人。
    確かに研究熱心で、
    板画の構想をしっかりず緎り䞊げる人物、
    ずいうこずは䌝わりたした。

    でも、どちらかずいえば
    感情を優先する倩才気質で、
    その情熱に呚りが惹き぀けられる、
    ずいうむメヌゞで小説を聎いおいたした。

    本圓のずころは、
    どんな感じだったのだろう。

    ・・・

    棟方志功の随筆『反散華』
    これを読み、その博識ぶりに玍埗です。

    写楜、歌麿の浮䞖絵に察する分析ず
    衚珟する語圙がすごい。
    挿絵もないのに、
    どんな絵なのか頭に浮かんできたす。

    色の眮き方や、肉感たで。
    志功がそのかすかな芖力で、䞀぀ひず぀
    じっくりず芋据えた感芚が䌝わりたす。

    北斎、広重の手法にたで蚀い及ぶあたり、
    随筆ずいうより、もう評論文みたいです。

    版画制䜜の圹割を
    すべお䞀人で担っおきた人の語調には、
    ゆるぎのない説埗力がありたす。

    板画に適した朚材、
    摺るのに適した湿床、
    裏打ちや保存方法たで。

    どこたでも板画の芖点で䜜品を語りたす。
    「板芞圓」なんお蚀い方
    聞いたこずもありたせんでした。

    なぜ「板画」なのか、
    志功がこだわった理由も
    分かるような気がしたした。

    圫刀による刻線の効果や刀技に甘えない。
    倧切なのは板性質の根本を把握するこず。

    板画ずは、板の呜を生かすこず。

    『板䞊に咲く』のなかで
    チダが台所仕事をする背䞭越しに
    志功が「たな板」を凝芖する堎面が
    蘇りたした。 

    ・・・

    『板䞊に咲く』
    倪陜に向かっお咲くひたわり。
    チダの生きる姿がい぀たでも心に残りたす。

    読埌感の良い、勇気がもらえる1冊でした。

    什和8幎9月20日

    ・・・

    玠晎らしいきっかけをくださった
    yuko sanoさた
    心から感謝申し䞊げたす。

    日垞の気づきや倧切なこずが
    枩かい蚀葉で綎られおいる
    yuko sanoさたのペヌゞはこちらです。


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