
山へ行く
山が好きだ。
登っていく内に、息遣いは苦しくなるのに、頭の中は足をどう進めるかしか考えなくなる。
新緑の時期も、夏の暑い時期も、紅葉も、葉が落ちている冬もいつでも良い。
じんわり熱くなった身体が風に吹かれ、心地いい。
最近は、山に私の気持ちを解放しに行く。
五月雨登校の息子が、毎週土日、一緒に遊んでいた子と距離をおかれるような形で遊べなくなった。
息子はとても傷ついている。
私も彼の心情を思うと胸が痛い。なかなか友達とうまく関係を築けない息子。
彼がもっと幼い頃、私は何ができたんだろう。
スポ小に入るべきだった?ママ友作ってコミュニケーション密にすべきだった?家族でばかり出かけなければ良かった?早く医療につながって、療育などにつながるべきだった?などと考えながら、今日も
、木の根っこに足を引っ掛けないよう、慎重に足を進める。
新緑が綺麗すぎて、思わずサングラスを外す。
もう時は戻らない。
息子が友達を作りたければ、息子は自分から他の子に話しかけるしかない、
でもそれが無理だと思ったら、一人でいてもいい。
ここからは息子の課題だ。
家庭は傷ついても帰って来られる場所。
両親は何があってもあなたの味方。
そう息子に思わせよう。
今日は私は一人で、いつも家族で登っていた山を登っている。
木々と葉と花、木漏れ日、風、水音に癒される。
息子も一緒に連れていきたいと思ったけど、彼は断った。それもよし。
気持ちの良い晴天の5月に、彼は一人で家に居るけれど、それでもいい。
私は山に登ることに集中して、自分の思い悩む気持ちを解放する。
今日も、山で心を洗えた。