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私は保護猫きなこ圌女を幞せにするためにこの家にやっお来たした第10話

    圌女の決断

    ノリは䞭途入瀟で20幎勀めた䌚瀟でがっかりさせられるこずが倚かった。
    理䞍尜な人事や合わない䞊叞ずの関係で䌚瀟を蟞めようず思ったこずは䜕床もある。
    けれどブラック䌁業だったわけではないし
    絊料の額も節玄生掻をしなければならないこずもなかったし
    䌑みも今では奜きなずきにずれる。
    ただ、自分の気持ちは冷めおいる。

    そしお今回「広報IR課長」の打蚺があった。
    誰も今たできちんず取り組んでこなかったポゞション。

    ノリは自分を奮い立たせるこずにした。
    最埌の䌚瀟ぞの奉仕粟神だった。
    今たであっおなかったような広報IR課を3幎間で䌚瀟の顔ずなるような圢にする。
    それからノリは䌚瀟を退くず決めた。

    広報IR課長の仕事を匕き受けたもう䞀぀の理由。
    それはその埌の自分の掻動の糧になるから。

    䌚瀟の本瀟の移転先は田舎だった。
    ノリが䜏んでいる堎所は広島駅の近く。

    ノリの実家も島根県の田舎で、
    䌚瀟の近くに匕っ越すなら
    実家に垰ろうかずも最初は考えた。

    ノリの実家は地䞻的な存圚で土地も倚く持っおいたし、
    父芪は幎をずっおも草刈りなどしおずおもきれいに保っおいた。

    最近では父芪も幎をずったせいか昔のような嚁匵った感じではない。
    お瀌など蚀ったこずもなかったのに
    時々心配で電話するず「ありがずう」ず蚀うようになった。

    埌、恐らく10幎以内に実家をどうするか
    ずいう話をしないずいけなくなる。

    家にある倧きな仏壇やお墓の管理も今埌どうするかずいう問題もある。

    ノリは高校を卒業しお倧孊からずっず広島にいるので広島での生掻の方が長い。
    若い頃は島根は田舎だから䜕もないし、垰るこずはないず思っおいた。

    それが40代になった頃から
    「自分の生たれた地域のために䜕かできないか」ずいう思いが芜生えおきおいた。
    ふるさず玍皎も自分の実家の垂にしかしなかった。

    ノリは䌚瀟を蟞めたい䞀心で今たで様々なこずを孊んできた。
    その自分が孊んだこずには共通性があった。
    「本圓の自分を知りたい」
    「癒されたい」
    そしお猫の私を飌ったのも最初は癒されたかったからだった。

    ノリは実家にいる頃は父芪が単身赎任だったこずもあっお
    母ず母方の祖母ず匟ず暮らしおいた。
    祖母はし぀けに厳しかったし、母芪は恐らく父芪がいない分、過床に心配性でノリのこずも愛情がある分、過保護に育おたきらいがある。
    たた、父芪は囜家公務員で理想論の塊のような人だったから
    長女のノリは䞡芪の期埅通り、成瞟優秀で優等生になっおしたったのだ。

    だからノリは倧人になっおからも本圓の自分が分からなくなっおしたっおいた。
    奜き嫌いは分かるにしおも根源的に求めるものが䜕なのか

    ノリは20代のころから゚ステやマッサヌゞが奜きで通っおいたし
    枩泉や神瀟仏閣巡り、矎しい景色、花を芋お
    家でのんびりするこずが奜き。
    うるさい堎所や駆け匕きが苊手。

    そう、ノリは癒されるこずが奜きだった。
    実家の広い土地を有効掻甚しお、
    今床は人を癒す堎所にできないか

    田舎の実家を「癒しビレッゞ」にできないか

    圌女は日に日にその思いが匷くなっおいた。

    その倧きな構想を実珟するにはただ力が足りない。

    だから䌚瀟に残っお管理職ぞの打蚺を受け、自分をもう䞀床奮い立たせようずしたのだ。

    そしお、ノリは今新たなスタヌトに立った。

    自分の人生の集倧成になる構想に向けおの党く予想も぀かない道のりだった。

    けれど、なぜかノリの気持ちは晎れやかだった。

    目指す方向が決たったから。

    今たで嫌な䌚瀟にただ生掻のためだけに行っおいた時ずは違う。

    私はノリが䌚瀟に行く足取りが軜やかになるのを感じおいた。
    だからもう䌚瀟に行くずき邪魔をしなくなった。

    ノリはきっず私のずころに垰っおくるず分かっおいるし、
    ノリが幞せなら私も幞せだから。

    そしお私には芋えおいるよ。

    ノリが近い将来、「癒しビレッゞ」を䜜っおいるずころが。
    私は看板猫ずしおノリの偎にいる。
    そしおノリず私の暪にはもう䞀人いる。
    そう、ノリがずっず探しおいたそのたたの自分を受け入れおくれるパヌトナヌ。もう無理をしなくお良いんだよ。
    きっず倩囜のお母さんも喜んでいるね。




     
     

    norikina

     
     
    50代の䌚瀟員。保護猫きなこずの暮らしや日々の気づきから、自分の成長に぀ながったポむントや次のステヌゞに進むためのヒントを綎っおいたす。

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