もう「アプリ」を作らなくていい。Skill運用で十分かもしれない話

「まずアプリ」で止まっていた
課題が出るたびに「まずアプリを作ろう」と動いていました。
でも画面を作り始めると、要件・導線・例外処理…と"箱を整える作業"で手が止まる。
本当に必要だったのは、相談→整理→次の一手が最短で回る「型」のほうでした。
課題が出る。
すぐUIを考える。
画面を作る。
動くものを見せる。
ここまで来ると、それっぽい成果物になります。
でも、ふと立ち止まりました。
「もう Skill でよくない?」
現場で本当に必要なのは、派手なプロダクトよりも、
相談→整理→次の一手が早く回ること。
そう見えてきました。
摩擦の正体:課題ではなく"箱づくり"だった
摩擦は、アプリ作りそのものです。
要件を決める。
画面の導線を決める。
入力項目を決める。
エラーや例外を潰す。
これ、冷静に見ると「課題の中身」ではありません。
課題を"載せる箱"を作る作業です。
しかも厄介なのが、途中でこうなること。
まだ論点が固まってない
→ でもUIは固定しないと作れない
→ 固定すると、変更が怖くなる
→ 結果、相談が止まる
このループが、初速を殺します。
「作る前に止まる」か、「作りながら疲れる」か。
だいたいどちらかでした。
"アプリ完成"が目的化する問題
今回の問題は、こう抽象化できます。
"課題解決"ではなく、"アプリ完成"が目的化する問題
もう少し分解すると、こうです。
目的: 判断を前に進めること
手段: 情報を整理して、次の一手を出すこと
なのに: UIを作ることが先に立つ
つまり、必要なのは「画面」ではなく、
再現できる相談の型でした。
やったこと:相談の型を「Skill」にした
やったことはシンプルです。
起きている課題を、そのまま文章で投げる
対話型AIと一緒に、論点を整理する
整理の手順をテンプレ化する
次に同じ系統の課題が来たら、そのテンプレで回す
私はこのテンプレを、自分の中で「Skill」として運用しました。
ポイントは、完成品を作らないこと。
「次も同じ相談が来たら、最短でここまで持っていく」
その手順だけを残す。
Skillの具体例(1つだけ紹介)
たとえば「判断に迷ったとき」用のSkillは、こんな形です。
相談整理Skill
① 今回の目的は?(1行で)
② 現状の選択肢は?(2〜3個)
③ 判断に足りない情報は?
④ 次に試すことは?(1つだけ)
これを対話型AIに投げるだけで、論点が整理されます。
画面もボタンもいりません。
相談のたびに、こう変わりました。
何を決める話か、すぐ揃う
必要な前提情報が分かる
次の一手(試すこと)が出る
改善点が出たら、Skill文面だけ直す
アプリより軽い。
でも、前に進む力は強い。
良かった点
1)初速が上がった
「作る」ではなく「相談する」から始められます。
だから止まりにくいです。
2)変化に強い
現場の状況はすぐ変わります。
UIを直すより、Skillの文面を直すほうが速いです。
3)"何が分かってないか"が見える
Skillで回すと、毎回つまずく場所が浮きます。
そこが次の改善ポイントになります。
失敗①:Skillが増えすぎて迷子になった
最初は気持ちよく増やせます。
「これもSkillにしよう」
「次もあるから登録しよう」
結果、Skillの一覧が自分の中で渋滞しました。
どれが最新?
どれが似てる?
どれを使えばいい?
これ、アプリを作ったときの「最新版迷子」と同じ構造でした。
対策として、次からはこう縛ります。
Skillは"入口"だけにする(3〜5個)
似たSkillは統合して、分岐は中で吸収
使われなかったSkillはアーカイブ
Skill運用も、放置すると散らかります。
ここは反省点でした。
失敗②:速く回しすぎて、論点がズレたまま進んだ
Skillがあると、相談が速く回ります。
でも一度、前提の確認を飛ばしたまま整理を進めてしまいました。
出てきた「次の一手」は、そもそもの課題とズレていた。
速さが仇になったパターンです。
対策として、Skillの冒頭に「前提チェック(今回の目的は何か?)」を1行入れるようにしました。
テンプレの最初の1行が、暴走防止になります。
明日から試せるチェックリスト
いきなりUIを考えず、「相談→整理→次の一手」を文章で書く
対話型AIに「論点」「決めること」「不足情報」を分けて出させる
そのやり取りを1ページにまとめて"Skill(テンプレ)"化する
Skillは増やしすぎない(入口は3〜5個に制限)
「定型化した」「入力も出力も固まった」タイミングだけ、UIを検討する
次の一手
アプリを作るのは、悪ではありません。
ただ、順番が逆だと重くなります。
まずSkillで回す。
相談の型を鍛える。
繰り返しが増えたら、そこで初めてUIを作る。
この順番でいきます。
#AI活用100本ノック 進捗:17/100
次回の実験:Skillの"入口3つ"だけ残す運用ルールを作る
このnoteでは、現場改善・AI活用・小さな自作ツールの試行錯誤を記録しています。
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