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地味な共有会を続けたら、役員から「定期で説明してほしい」と言われた話

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    「社内でAI活用を広めたいけど、予算も権限もない」——そんな状況で動いている方、いませんか?
    私もまさにその立場でした。毎月続けた小さな共有会が、思わぬルートで役員との接点になり、AIツールの試験導入につながりました。今日はその経緯と、途中でぶつかった壁を正直に書きます。


    AI推進担当になって気づいたこと

    社内でAI活用の推進役を任されると、最初は「良いツールを見つけて、みんなに紹介すればいい」と思いがちです。

    私もそうでした。
    ChatGPTやCopilotの事例を集めて、社内で共有会を開く。
    反応があれば続ける、なければやめる。そんな温度感でスタートしました。

    ところが続けていくうちに、気づいたことがあります。

    共有会に来る人は毎回ほぼ同じ顔ぶれで、しかも参加者の「AIに対する理解度」がバラバラだということです。

    「もうChatGPT毎日使ってます」という人もいれば、「AIって結局何ができるの?」という人もいる。
    同じ場で同じ話をしても、刺さるポイントがまるで違う。

    この「理解度の個人差」が、社内推進で最初にぶつかる壁でした。


    実際にやってみたこと

    具体的に試したことを時系列で整理します。

    ステップ1)社内共有会を定期的に開いた

    月1〜2回のペースで、AIに関する小さな共有会を開きました。
    内容は「最近試したAIツールの紹介」「業務への適用アイデア」「実際にやってみた結果」の3本立て。

    参加は任意で、毎回5〜10人程度。
    規模は小さいですが、「AI活用について話せる場がある」という認知を社内に作ることが目的でした。

    ステップ2)参加者の理解度に合わせて内容を調整した

    何回か開催するうちに、参加者の反応パターンが見えてきました。

    • 詳しい人には「最新トレンドと技術的な可能性」

    • 初心者には「具体的な業務シーン×ビフォーアフター」

    1回の共有会で両方を入れる構成にすることで、どちらの層にも価値を感じてもらえるよう工夫しました。

    ただ、正直うまくいった回と失敗した回があります。
    詳しくは次のセクションで書きます。

    ステップ3)偶然の接点から、役員への定期説明が始まった

    共有会を続けていたところ、AIに関心のある役員の方から「定期的に説明してほしい」と声がかかりました。

    これは狙ったものではなく、完全に偶然です。
    でも、共有会という「場」が社内に認知されていたからこそ、声がかかったのだと思います。

    ステップ4)AIツールの有償版トライアルが実現した

    役員への定期説明を数回重ねたあと、「実際に試してみよう」という流れになりました。
    結果として、M365 Copilotの有償ライセンスを一部メンバーでトライアルできることになりました。

    まず管理部門の管理職から始め、次の段階で各部署に数人ずつ広げる予定です。


    やってみて分かったこと——失敗も含めて

    良かった点:「場」を持ち続けたことが、結果的にチャンスを引き寄せた

    共有会は地味な活動です。
    参加者が少ない回もあったし、「これ意味あるのかな」と思うこともありました。

    でも続けていたからこそ、「AIのことならあの人に聞こう」という認知が生まれ、役員からの声がけにつながりました。

    推進担当として、短期的な成果を焦るより、「相談される立場」を作ることが大事だと実感しています。

    失敗①:理解度のギャップを甘く見ていた

    最初の失敗は、共有会の内容を「1つのレベル」で統一しようとしたことです。

    AIに対する理解度は、同じ組織内でも驚くほど差があります。
    詳しい人向けに最新事例の深掘りをしたら「難しかった」とフィードバックが来た回もありましたし、初心者向けの話が長すぎて詳しい人が退屈した回もありました。

    「全員に同じ話をすればいい」という前提を捨てるまでに、数回分の試行錯誤がかかりました。

    それ以降は、「今回のターゲット層はどちらか」を事前に決めてから内容を設計するようにしました。初心者向けの回と詳しい人向けの回を交互に設けるだけでも、フィードバックの質が変わりました。

    失敗②:役員向け説明で「すごさ」を語りすぎた

    最初の役員説明で、つい最新事例や将来性の話に力を入れすぎました。

    でも返ってきた質問は「それ、うちの業務のどこに使えるの?」でした。

    それ以降は、「できること」と「まだ難しいこと」を正直に並べる構成に変えました。
    期待を正確にコントロールすることも、推進担当の大事な仕事だと気づきました。

    ここから言えること:社内AI推進は「現場と経営」の両面で動かないと進まない

    共有会で現場の関心を育てることは大切です。
    でも、ツール導入には予算が要り、予算には決裁が要る。
    決裁には「経営にとっての価値」を伝える必要があります。

    つまり、推進担当には2つの翻訳が求められます。

    • 現場向け:「これを使うと、あなたの作業がこう楽になります」

    • 経営向け:「この投資で、組織としてこういう変化が期待できます」

    同じ「AI活用」でも、届ける相手によって言葉を変えなければいけない。
    これは頭では分かっていましたが、実際にやると想像以上に難しい作業でした。

    特に役員クラスへの説明では、「AIはすごい」という話だけでは響きません。
    「で、うちの業務のどこに効くの?」が必ず聞かれます。

    過度な期待を煽らず、現実的な利用ケースを正直に伝えること——これが、結果的に信頼につながったと感じています。


    明日から試せる一歩

    • 月1回でもいいので、AI活用に関する小さな共有の場を社内に作る

    • 次回の共有会のターゲット層を「詳しい人向け」か「初心者向け」かに絞って内容を設計する

    • 役員やマネージャーに「AI活用の現状」を5分で話せる資料を1枚だけ作る

    • 経営層向けのメッセージを「業務のどの作業が・どう変わるか」の形で整理する

    • ツール導入の提案は「全社一斉」ではなく「少人数トライアル」から設計する


    次の一手(#AI活用100本ノック)

    今回、有償ライセンスのトライアルが始まったことで、「AIを試す」から「AIを業務に組み込む」フェーズに入ります。

    次は、トライアルメンバーが実際に使ってみた結果——何が便利で、何が期待外れだったかを記録して、展開判断の材料にする予定です。


    💬 あなたの現場では、AIについて気軽に話せる「場」はありますか?
    コメントで教えていただけると嬉しいです。

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    次の実験の励みになります。

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