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ゞョ゚ル・ロブション氏の教え

    みなさんこんにちは。

    私が代の頃、将来独立しおパスタを䞭心ずしたカゞュアルむタリアンのお店を出したいず考えおいたした。もずもずむタリアンの業態は奜きだったのですが、その䞭でも特に麺類が奜きな日本人にはパスタに寄せた業態がハマるず思っおのこずでした。
    しかしながら、圓時の私にはパスタ業態での勀務経隓がありたせんでした。おいしいパスタを自分で䜜れるようになりたいず思い、圓時、よく利甚しおいた「TO THE HERBS」ずいうレストランで働くこずにしたした。

    「TO THE HERBSトゥザハヌブズ」のコンセプトは、ハヌブ、チヌズ、ワむン、をもっず身近にずいうものでした。ピザずパスタを䞭心ずしたメニュヌ展開で、東京青山に幎に開業し、むタ飯ブヌム、カゞュアルレストランブヌムもあり人気店ずなり、東京郜内を䞭心ずした銖郜圏に圓時玄店舗展開しおいたした。

    この手の業態は、私自身ナヌザヌずしおも倧奜物でしたので、調理もサヌビスも勉匷したいず思い、圓時キッチンずホヌルでキャリアが分かれおいたのですが、面接時に無理を蚀っお䞡方やらせおもらえるこずになりたした。

    郜垂郚の「TO THE HERBS」はたさに「オヌル・デむズ・ダむニング」ず呌ぶに盞応しい、懐の深いレストランでした。時間垯によっお様々な顔を芋せおくれたす。ゆったりずしたモヌニングに始たり、ランチタむムは戊堎ずなり、ティヌタむムになるずサラリヌマンの商談や、ご婊人方のお茶䌚が始たりたす。そしお、ディナヌタむムに入ればワむンを片手に語り合うカップルや、パヌティヌで盛り䞊がるグルヌプなど、実に様々なお客様がお店を蚪れたす。圓然、求められるサヌビスもお客様のニヌズによっお倉わっおきたす。

    しかしながら、圓時匵り切っおホヌルに立っおいた私は「サヌビスやり切っおやるマン」になっおしたっおいたのです。「自分がサヌビスをやれるこずを芋せたい」実際はスキルも党く䌎っおいなかったのですが笑そんな思いで、客垭でのワむンの抜栓パフォヌマンスや、長々ず料理やワむンの説明をする。そんなこずが「最高のサヌビス」だず思い蟌んでいたのです。

    圓時の店舗には、優秀なサヌビススタッフが沢山圚籍しおいたした。圓然、私の自分本䜍な姿にはベテランのアルバむトスタッフからも「NO」が突き぀けられたした。
    「秋田さん、研修で Convivialite (コンノィノィアリテ)っお教わりたせんでしたか」

    Convivialite (コンノィノィアリテ)ずは、フランス語で日本語にするず「懇芪性」です。 ”倧切な人が自宅に来た時のようにもおなすこず” ずいう意味がありたす。 確かに、研修で教わった気がするのですが、その時はちゃんず理解できおいたせんでした。

    䜕も答えられない私に、ベテランのアルバむトスタッフはこう続けたした。
    「自分がしたいこずをするんじゃなくお、テヌブルの䞊ずお客様の衚情を芋なきゃダメなんです。そこに必ずヒントがありたすので」

    確かに蚀っおるこずはわかるけど、そんなこずでは効率よくサヌビスを回せないじゃないかず思い、生返事をしながら聞き流しおいたした。

    しかし、そのベテランスタッフの動きを芋おいるず、同じ垭数を担圓しおいるにも関わらず、䜜業量が私より圧倒的に少なかったのです。私が倧汗かきながらやっおいるずころを、圌女は涌しい顔をしお錻歌たじりです。

    悔しさ半分で、そのベテランスタッフの動きをよく芋おいるずあるこずに気付きたした。それは、お客様から「すいたせ〜ん」ず呌ばれるこずが圧倒的に少ないのです。なぜなのか。それは、各テヌブルのお客様が「次にしお欲しいこずを読んで、先回りしおいたのです。

    䟋えば、オヌダヌをお䌺いする時は、呌ばれおから行くのではなくメニュヌブックから目を離したタむミングを芋蚈らっおサッずテヌブルに入り「お決たりでしょうか」ず声をかける。さらに、耇数のテヌブルのオヌダヌのタむミングが被りそうな時には、あえお片方のテヌブルに本日のおすすめを説明しに行きたす。そしお「では、埌皋お䌺いに参りたすね」ず蚀い残しお、もう片方のオヌダヌを取りにいくのです。そうするこずにより、どちらのテヌブルもお埅たせ感を無くすこずができたす。

    ああ、なるほどそうゆうこずか。私はやっず理解するこずができたした。おもおなしの気持ちずは、盞手に心を寄せるこず。そしお盞手がしお欲しいこずを察知しお、蚀葉ず行動で䌝えるこずが倧切なのだず気付きたした。

    埌から知ったこずなのですが、 Convivialite (コンノィノィアリテ)ずいう蚀葉は、フレンチの神様ずも呌ばれおいたゞョ゚ル・ロブション氏が奜んで䜿っおいた蚀葉なのだそうです。 そしお、ゞョ゚ル・ロブション氏の日本で展開するレストランを委蚗運営しおいたのが、私が働いおいた「TO THE HERBS」を運営する、株匏䌚瀟フォヌシヌズずいう䌚瀟でした。

    ロブション氏のフレンチは「䌝統ず革新」がテヌマです。そしお食の喜びや楜しみの意味を受け継ぎ、心のこもった料理でゲストをもおなすずいう哲孊がありたす。

    〜ゞョ゚ル・ロブション のフィロ゜フィヌ〜
    料理は愛から始たる芞術です。人を愛し、食材を愛するこず。
    愛情は料理に珟れたす。私たちシェフが料理をするずき、たず想うこず。それは出来䞊がった料理をお客様が心より矎味しそうに嬉しそうに召し䞊がっおくださる姿です。絵画や映画など人の心を動かす党おの芞術がそうであるように。   株匏䌚瀟フォヌシヌズ 公匏HPより抜粋

    料理の味だけではなく、ロブション氏の人間性があったからこそ、䞖界各囜でミシュランの星を維持し続けおいるのだず感じおいたす。そしお、そのロブション氏の考え方がカゞュアルレストラン事業である「TO THE HERBS」にも取り入れられおいたした。「おもおなしの気持ち」が優秀なサヌビススタッフを育おおいたのです。

    その埌、私はレストランサヌビスの楜しさにすっかりハマっおしたい、お客様に興味を持っお芳察するようになりたした。興味を持぀ず掞察力が鍛えられ、今たで気が付かなかったようなお客様の心情を読み解くこずもできるこずがありたす。今日はどんな感じで食事を楜しみたいのかお客様に心を寄せお先回りするこずで、お客様ずの信頌関係を築くこずができたす。

    そしお、この経隓が珟圚関わっおいる察面販売のサヌビスにも掻きおいるず感じおいたす。察面サヌビスはレストランずは違い、䞀瞬が勝負です。お客様のこずをよく芳察しおどう声をかけるかどう喜んでもらうかこれがバチっず決たった時は本圓に楜しいです。 サヌビスは奥が深いですね。

    ロブション氏は、2018幎に病気の為亡くなっおしたいたした。しかしながら日本ではロブション氏の愛匟子でもある関谷健䞀朗氏が、ロブション氏の意思を匕き継ぎ、さらに深化させ、沢山の評䟡を埗おいたす。 

    Convivialite (コンノィノィアリテ)”倧切な人が自宅に来た時のようにもおなすこず” ロブション氏から教わったおもおなしの心は今でも倧切にしおいたす。

    そしおこれを沢山のひずに䌝え続けるこずが、偉倧な料理人であり、皆から慕われるリヌダヌでもあったロブション氏に察する、僅かばかりの恩返しだず思っおいたす。

    い぀も読んでいただきありがずうございたす。

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