
合格点主義という考え方
私たちはいつの間にか、「100点を目指すこと」が正しいと思い込んでいるのかもしれません。
学校では満点が褒められ
ます。
仕事でもミスをしないことが評価されます。
SNSでは成功した人ばかりが目に入ります。
だから私たちは、もっと頑張らなければ。
もっとできるようにならなければ。
そう考えてしまいます。
しかし最近、私は別の考え方も大切なのではないかと思うようになりました。
それが、合格点主義です。
満点主義の苦しさ
満点主義とは、100点を目指す考え方です。
理想は高い。
向上心もある。
努力も惜しまない。
その意味では素晴らしい姿勢です。
しかし、満点主義には落とし穴があります。
完璧でなければ始められない。
十分に準備できるまで動けない。
少しでも失敗すると自分を責めてしまう。
その結果、前に進むことよりも、
完璧であることが目的になってしまうことがあります。
実は多い「減点主義」
もう一つの考え方があります。
私はこれを減点主義と呼んでいます。
失敗しないことを重視する考え方です。
間違えたくない。
恥をかきたくない。
評価を下げたくない。
一見すると慎重で真面目に見えます。
しかし、減点主義が強くなると、挑戦できなくなります。
失敗するくらいならやらない。
批判されるくらいなら発信しない。
うまくできないなら始めない。
これでは前進することが難しくなります。
合格点主義という第三の道
そこで私が提案したいのが、合格点主義です。
合格点主義とは、100点ではなく、まず合格点を超えることを目指す考え方です。
もちろん手を抜くという意味ではありません。
必要十分を見極める。
優先順位をつける。
まず一歩を踏み出す。
そうした現実的な考え方です。
読書にも使える
たとえば読書。
年間100冊読むことを目標にすると、
読めない自分に落ち込むことがあります。
しかし、1冊読めば前進です。
10ページ読めば更なる前進です。
合格点主義は、「ゼロか100か」ではなく、
「少しでも進む」を大切にします。
運動やダイエットにも使える
運動も同じです。
毎日1時間運動しなければ意味がない。
そう考えると続きません。
しかし、15分歩く。
階段を使う。
少しだけ体を動かす。
それも立派な前進です。
文章を書く人にも
どちらかといえば、文章を書く人ほど、満点主義に陥りやすい気がします。
完璧な記事を書きたい。
もっと良い表現があるはずだ。
そう考えているうちに、何も公開できなくなる。
それよりも、まず一本書いてみる。
まず公開してみる。
そのほうが次につながります。
人生は「満点主義」でも「減点主義」ではない
考えてみれば、人生には100点満点のテストはありません。
誰かが採点してくれるわけでもありません。
むしろ大切なのは、昨日より少し前に進むこと。
途中で立ち止まっても、また歩き出せること。
その積み重ねなのではないでしょうか。
合格点を超えればいい
満点主義には理想があります。
減点主義には慎重さがあります。
どちらにも価値があります。
しかし、もし今あなたが苦しいなら、少しだけ肩の力を抜いてみてください。
必要なのは100点ではないかもしれません。
必要なのは、今日の合格点かもしれません。
そして人生は、その小さな合格点の積み重ねでできているのだと思います。