メインコンテンツへスキップ
見出し画像

お上品なのにお下品

    ぜんけい

    日本語は慎ましい言語だ。

    相手に柔らかくお上品に伝えることを意識している。

    しかもそれはすごく簡単にできる。

    ただ名詞の上に「お」をつけるだけ。

    簡単なお仕事だ。





    さっそく「お」が活躍したね。

    「簡単な仕事だ」と「簡単なお仕事だ」

    「お」が付くだけで柔らかくお上品な印象になったと思う。

    「仕事だ」だけだときっと犯罪の片棒を担がされるに決まっている。

    「お仕事」ならきっとみんなが笑顔になる仕事だ。

    このように「お」の持つ懐柔力、求心力は素晴らしい。



    皆さんは普段から無意識に「お」を駆使しているはず。

    今日はそんな「お」に意識を向け「お」の偉業を心に刻みたい。

    さぁ心の中で無意識に「お」を付けている言葉を連想してみよう。


    肉→お肉  柔らかい国産牛に早変わり


    はし→おはし  掴みやすさが抜群になったね


    まんじゅう→おまんじゅう  食欲が湧いてきた


    母さん→お母さん  愛に溢れているね


    会計→お会計  なんだか払いたくなっちゃう


    尻→お尻  弾力120%アップ


    腹→お腹  ついぷにぷにしたくなっちゃう


    ナニ→オ…




    あ、あれ…おかしいな。

    「お」をつければお上品になるはずなのに…。

    この爽やかアカウントには相応しくない言葉が飛び出そうになった。

    「お」を付けてもお下品になるモノがあったなんて。

    「ナニ」とは一体何モノなのか。

    恐ろしい。

    皆さんも「お」の運用には気をつけたし。


    ではまた。







    次回予告(ウソ)
    「隠語というカッコいい言葉を駆使したい」
    の巻き。



     
     
     
    混沌としたアタマの中を隠して「爽やか」に生きることを目指す。 ぜんけいが書くショートショートで描かれる不可思議なことは未来の予言かもしれない。 爽やかエッセイと混沌ショートショートをお楽しみあれ。

    あなたへのおすすめ