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せりふ三題噺 『ライオンは寝ている』

    Ryu

    ■セリフ
    「調べないほうがいいよ」
    「喉乾いてたんだよね」
    ■三題
    ・火山
    ・シマウマ
    ・風鈴


    「なんかさ、シマウマってオットリしてて可愛いね」
    父と子で動物園。
    息子のケイタが、柵越しに見えるシマウマを指差して言う。
    「そうだな。でも、あいつらだって、素早い動きを見せることもあるんだぞ」
    「どんな時?」
    「たとえば、ライオンに追われた時とか。命の危機ってやつだな」
    「ライオンかー。ライオンはカッコいいよね。なんか、動物達のボスって感じ」
    「動物達のボスか。確かに、素早く動き、静かに待ち、激しく攻め、どっしり構える。風林火山って感じだよな」
    「風鈴火山?何それ?熱いの?涼しいの?」
    「いや……どっちでもない」
    「でもさ、今日は暑いよね。ちょっと休憩しようよ。ほら、あそこにレストハウスがあるからさ」
    「お前……朝から何かしら食べてばっかいないか?休憩も多いだろ」
    「ちょうど、喉乾いてたんだよね。熱中症になったらマズイじゃん。命の危機ってやつだよ」
    「なんかお前……我が家のボスって感じだな」
    「素早く店に行って、静かにテーブルで待ち、激しく食べて飲んで、どっしりと満腹感に浸る。コレでしょ」
    「ライオンかよ……お前の学校での評判が心配になってきたよ。母さんに聞いてみようかな」
    「調べないほうがいいよ。世の中には、知らない方がいいこともあるからね」
    「コナン並みの大人びたセリフだな。CIA に属してたり、する?」
    「……何それ?」
    「ああ、いや、良かった。俺の息子、ケイタで良かったよ」
    「バカなこと言ってないで、早くレストハウス行こ。まだまだいろんな動物が待ってるんだから」
    「じゃあ、そんなに休むなよ……」

    こちらの企画に参加させていただきました。
    よろしくお願いいたします。

     
     
     

    Ryu

     
     
    書くことは好きだった。まずは教科書の片隅に。 2、3行ほどの妄想から始まったように思う。 きっと今じゃあんなのは書けない。 あの頃が懐かしい。 でも、頑張ります。

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