
不可思議ショートショート 『夢の話』
夢を見た。
高校時代の友達と、テーブルを囲んでた。
麻雀やってたのかな?
確か四人いた。
どこからか音楽が流れてて。
そのうちの一人、俺の右隣に座っていた友達が、その音楽に合わせて、頭を前後に揺らしている。
まあ、スローなヘッドバンキングって感じ。
ノッてんなーこいつ、なんて思ってたら、突然そいつの頭がゴロリとテーブルの上に転がった。
テーブルの真ん中まで転がって、上を向いた顔が俺を見上げている。
悲しそうな顔だった。
右を見ると、首のない胴体が、血を噴き出すこともなく静止している。
ああ、こいつ、もうダメだな。
そんなことを考えながら、目を覚ました。
数日後。
その友達から、電話が入る。
数年ぶりだ。なんて偶然だろう。
だが、要件は単なる近況報告だった。
「どう?最近。元気でやってるか?」
「何も変わらんよ。大学はダラダラと行ってるし。そっちはどうだ?」
「俺も特にこれと言って……ああ、そういえばさ、昨日バイト、クビになっちゃってさ」
……あ、これだけです。これだけの話。
でも、実話です。
こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。