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せりふ三題噺 『私の中のハレー彗星』

    Ryu

    ■セリフ
    「すきま風かな?」
    ■三題
    ・胃カメラ
    ・かに
    ・レース

    胃カメラに映ったのは、確かに、ハレー彗星だった。

    「なんでハレー彗星?」
    「いや、これで3つのお題をクリア出来るんだよ」
    「胃カメラと…かに、とレース?」
    「そうそう、含まれてるでしょ?お題」
    「いやでも、それは邪道ってもんじゃ?意味合いが違ってるし」
    「えー、だけどさ、ほら、この腫瘍みたいなの、ちょっとハレー彗星に見えない?暗闇に白く丸いのが浮き上がってて……」
    「まあ、言われてみれば……ってコレ、悪性腫瘍じゃないんですか?」
    「……ん?まあ、そうかな?ちゃんと調べてみなきゃ分からないけど」
    「調べてくださいよ。お題に挑戦とかしてるから、検査結果に問題はないのかと思ってました」
    「いや、少し遊び感覚にした方が気が楽になるかなと思ってね。深刻な顔で言われるよりもさ」
    「結果は同じですよ。今頃になって不安が押し寄せてきました。なんだか体が薄ら寒いです」
    「すきま風かな?ほら、この病院古いからね。……いや、古いのは設備だけじゃないけどね。私ももう92歳だし」
    「92歳でnoteのお題に挑戦していることは称賛しますが、本業の治療の方もよろしくお願いしますよ」
    「分かった、分かった。さりげなくセリフの方も潜り込ませたから、ひとまずこれでミッションコンプリートだ。治療に専念するよ」

    「ところで、私のハレー彗星は……」
    「うん、これは確かに、ガンだね」

    こちらの企画に参加させていただきました。
    よろしくお願いいたします。

     
     
     

    Ryu

     
     
    書くことは好きだった。まずは教科書の片隅に。 2、3行ほどの妄想から始まったように思う。 きっと今じゃあんなのは書けない。 あの頃が懐かしい。 でも、頑張ります。

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