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3つのお題に空想のひらめきを

    🍊第36回 3つのお題
    🎈お題①:「星を釣る漁師」
    🐾お題②:「風に名前をつける少女」
    ⏳お題③:「眠れない龍のための子守唄」

    眠れないあんたのために、とっておきの話を持ってきたんだよ。
    荒々しいあんたのことだから、気が高ぶって眠れないんじゃないのかな。
    なんてったって、戦いを司る龍だそうじゃないか。
    俺の話を聞いて、まずはリラックスしたらどーだい?
    子守唄だと思って聞いてくれよ。

    うちの村にさ、漁師って仕事に飽きちまった若者がいてね、そいつ今は、一晩中川のほとりで釣り糸垂らしてるんだよ。
    昼のうちは寝て過ごして、夜になると外に出てくる。 
    なんでも、星になっちまった兄貴に会いたくて、川面に映った星達を釣り上げようとしているらしいね。
    まったく嘆かわしい。
    星は空の上にあるんだから、高い山にでも登れってんだ。

    町外れにある小屋の屋根に、風見鶏がしつらえてあってさ。
    そこに毎日、一人の女の子がやって来る。
    なんでもその子は、今年の初めに妹を亡くしたらしくてね、風見鶏が回り出すと、その場で妹の名前を叫ぶんだ。
    どうやら、そこに吹く風に妹の名前をつけたみたいでさ、風が鳴れば妹が笑ってる、鶏が回れば妹が踊ってるって言ってな、日がな一日そこから離れようとしない。
    まったく、切ないったらありゃしないよ。
    せめて墓場に行ってやれと思うんだが。

    どーだい?
    こんな、人間界の生き死にの話。
    興味ないだろ?
    退屈すぎて眠たくなったんじゃないのかな。
    それなら、この森の静けさに包まれて眠ってみちゃどーだい?

    ……おや、ホントに眠りに落ちたのか。
    でっかい図体して、ぐっすり眠ってやがる。
    俺の長男と末娘を食い殺したケダモノ野郎が。
    お前にとっての死の子守唄でも聞きながら、永遠の眠りについてもらおうか。

    こちらの企画に参加させていただきました。
    よろしくお願いいたします。

     
     
     

    Ryu

     
     
    書くことは好きだった。まずは教科書の片隅に。 2、3行ほどの妄想から始まったように思う。 きっと今じゃあんなのは書けない。 あの頃が懐かしい。 でも、頑張ります。

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