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風まかせ文芸部 『未送信』

    Ryu

    未送信のままのメッセージ。
    誰に読まれることもない。
    あんなに想いを込めて書いたのに、誰の目に触れることもない。
    送信ボタンを押せないまま、メッセージはスマホの中に眠ってる。

    皆で一緒に行った遊園地。
    一日を楽しく過ごした。
    帰り際、仲間でアドレスを交換し合った。
    大学のサークル仲間。
    その中に、あなたがいた。

    恋をして、フラれて、友達に戻って、そしてもう一度恋をして。
    やっぱり諦められない。
    この想いを、2時間もかけてメールに打ち込んだ。
    だけど、送ることは出来ない。
    あなたがアドレスを変えたから。
    送信ボタンを押しても、エラーで帰ってくるだけだから。

    何がいけなかったのか。
    2時間かけて書いた、3000文字のラブレター。
    私の想いはそれ以上にあふれてる。
    あなたがそれを負担に思うのは仕方ないけど、何かひと言返してくれるだけで良かったのに。
    そのひと言が欲しくて、私はメッセージを送り続けた。
    朝昼晩と、この想いをストレートに。
    何の難しい表現もなく、シンプルに。

    私の母国語、アラビア語で。

    こちらの企画に参加させていただきました。
    よろしくお願いいたします。

     
     
     

    Ryu

     
     
    書くことは好きだった。まずは教科書の片隅に。 2、3行ほどの妄想から始まったように思う。 きっと今じゃあんなのは書けない。 あの頃が懐かしい。 でも、頑張ります。

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