
15年前に牧師さんからいただいた梅酒を、今日開ける
大分前に、仕事で牧師さんと知り合いになった。
何度かお会いするうちに親しくなり、仕事の話の後、教会の隅のソファに座って長話をするようになった。
話は食べ物のことばかりだった気がする。
行きつけの蕎麦屋さんのお気に入りのメニューの話とか。
その方は甘党で、普通のお酒より梅酒の方が好きだったようだ。
自分で梅酒を漬けているとはしゃぎ気味に嬉しそうに話してくれた。
その大事な梅酒を下さるというので、8リットルの保存瓶をそのまま持ち帰らせていただいた。
そのころの私たちは仕事が忙しくて、いただいた梅酒をゆっくり楽しむ時間がなかなかとれなかった。
徹夜もしょっちゅうだった。
しばらくしてお会いした時に感想を聞かれて、正直に「まだ飲めていません」と言ってしまった。
牧師さんはその時、残念そうな、ちょっと悲しそうなお顔をされた。
「美味しかったです。」
という、一言が聞きたかったのだと思う。
牧師さんが真面目に漬けた梅酒は美味しいに決まってるからそういえば良かったのに。
その方とのお仕事が終わり、その後お会いする機会が無いまま、15年程経ってしまった。
引っ越しでかなりの荷物を処分した時にも、梅酒の瓶は処分しないで大事にとっておいた。
今年やっと、ゆっくり飲める時間が出来た。
グラスに注いでみると、その色の美しいこと。
綺麗な琥珀色。

味は熟成されてまろやかになっている。
程よい酸味と甘さ。
ふわっと甘い香りが立ち上ってくる。
本当に美味しい。
なんせ、15年ものだから。
お茶は水仙茶を煎れた。

これから、晩御飯の前の食前酒にしてちょっとずつ毎日いただこうかと思う。
梅の実は、実の味がお酒の方に殆ど出てしまっていて、梅酒の味になっていた。
料理か何かに使えるかな。