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【エッセイ】揺らぎ #風まかせ文芸部

    小杉かほり

    「揺らぎ」って言葉、実のところあまり良いイメージではなかった。

    たとえば女性の更年期、今までに感じられなかった、なんとなく現れた変化や不調。

    あるいはどこかで質問して、求めていたものとは違う、がっかりするような回答。表記の揺らぎとか解釈の揺らぎ。


    一方で、「f分の1の揺らぎ」が心地よいのだという。
    1/fのfとはそもそもなあに?
    それに揺らぎは前から良い意味で使われてもいたのだろうか?
    Geminiに質問したら、なぜか「あはは…」と笑われてしまった。
    どういうこと?
    1/fのfはfrequency(周波数)の略なのだとか。
    半世紀前から物理学の概念「1/f」が日本でブームになって、心地よい扇風機の風とかリラックスするCDのキャッチコピーに使われ始めたのだという。

    そうして、それよりずっと前から揺らぎには良い意味もあったのだとのこと。

    揺らぎを「風情」、「わび・さび」という言葉で呼んで、昔の日本人は愛した。

    たとえば千利休が愛した「楽茶碗」などの器は、わざと歪んでいたり、焼きムラがあるという。
    完全に丸く完璧な形の中国の磁器に対し、日本人は少し歪んで、揺らいでいるものにこそ、深い精神性や美を見出した。

    揺らぎは思っていたより深く、日本人の文化に馴染んでいたのがわかり、面白かった。


    ※iさま。どうぞよろしくお願いします。

    #風まかせ文芸部

    #揺らぎ

    #エッセイ

     
     
     
    多趣味。読書、マンガ、国内・海外旅行、ゲーム・ガーデニングなど。 動物だったら犬派。 2025年春からnoteで書く事を始めました。 悲しいことやら何やらいろいろあって、何かをやってないと乗り越えられないと感じたからです。 noteではいろんなテーマの記事を書く予定です。

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