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Photo bychintaratoroko

庭との戦い(前編)

    みちよ

    家には小さい庭があります。

    同じマンションの一階の方々は、そこをきれいな芝に整えたり、ガーデニングをしたり、家庭菜園をしたりと、庭意識高い系の方もいらっしゃいます。その一方で、密林のようになり、管理会社が所有者に連絡するも不通でついに業者が入って一掃、となった庭もあり、庭に関してはかなり居住者により状態が異なっています。

    さて、我が家はと言うと。

    両隣に迷惑をかけない。

    このことを基準に除草をしております。
    そもそもうちも引っ越したときは芝が見えないくらいの雑草に覆われた状態でした。それを夫が汗だくになりながらそのレベルまで整えました。(引っ越したのは夏でした。)

    庭を希望したのも夫です。
    趣味の陶芸を嗜むとき、土の処理をするためです。
    夫の希望で庭のあるマンションの一階の部屋に決めたわけですから、夫が庭の管理をする。
    とても筋が通っています。よかったよかった。

    …そのままでいられれば、よかったのかもね。

    高校生になって三角関係に陥った幼なじみグループの女の子みたいなこと言ってすみません。

    夫の仕事が忙しくなったとき、庭がヤバい感じになってきました。お隣の領土に侵犯している…しかもなんか、ものすごい棘がある植物も見える。あれはヤバい。

    しょうがない。今回だけだよ?
    とりあえずあの棘のヤバイ奴は絶対処理しないと…

    つい手を付けてしまいました。

    そして棘のやつは本当にヤバい植物で、グローブを通り越して刺されて血が出たので調べたところ、アメリカオニアザミという生態系被害防止外来種に指定されているやつでした。
    (トップの画像がそうです。まさかのnoteで検索したらありました。お借りしました。ありがとうございます。うちに生えてたやつはもっと棘が発達しちゃってて、手芸用の縫い針が葉っぱに生えてる感じでした。やばすぎるって。)

    花をつけて種がとんでいたらと思うとゾッとします。取り除けるだけ根を取り除き、生えていたところに熱湯を注ぎながら、自分の中に芽生えているものを感じていました。

    あいつに任していいのか?
    このヤバい棘をここまで放置してた奴に?

    心の底から湧き上がってくる熱いもの。
    絆創膏を巻いた指に力が入ります。
    責任感。

    私は意外と責任感があるタイプなんです。
    しかも両親には強く言われて育ちました。
    他人に迷惑をかけるな。
    うちの両隣のお庭は、左は神経質なまでに芝が整えられ、右は左程ではないものの、定期的に除草してハイレベルな状態を保たれています。

    私がやるしかない。
    責任感に火がつきました。
    つば広ハットに軍手、長袖長ズボン、首タオルの装備で庭に挑みます。
    棘植物は処理しましたが、この覆い繁る雑草、雑草、雑草…一心不乱に鎌を振るいます。
    そして引っこ抜く根っこ。立派な地下茎をもつ雑草の生命力。
    地下茎を引っ張ると、繋がる方向の土が盛り上がり、コードを辿るように根を掘りながら辿っていきます。
    そしてまた、私の心に激しい感情が湧き上がってきたのです。
    その感情は…

    長くなったのでまさかの後編に続きます。

     
     
     
    散歩と妄想と質問箱の質問に答えるのが好きな文化系中年女性です。 あんこは粒あん派です。

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