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これから描きたいのは、「バズ」よりも「調和」

    塩谷舞(mai shiotani)



    「Webメディアで記事を書いてそれを読んでもらうには、どうすればいいのでしょう?」


    ——発展途上で毎年トレンドが変わるWebメディアの世界では、私のような若輩者にもそんな質問がビュンビュン飛んでくる。飛んでくるものだから、私が経験してきた「偶然のバズ」をどうにかこうにかロジックに当てはめては、何百回も答えてきました。たとえば、こんな感じ。


    「インターネットは、誰でも自由に発表できる最高のツールです。でも発表しても、流通網がなければ、無人島でお祭りをやっているのと同じこと。だから交通網がある場所に看板を出しましょう。つまり、SNSを頑張りましょう」


    「Webの記事は、雑誌のように、パッケージ買いされて頭から読まれるわけじゃありません。だから、誰がどこから読んでも大丈夫なように、常に一見さんにもわかりやすい記事を書きましょう」


    「誰にも響かない記事を100記事出すよりも、とにかく1つでもいいから、インパクトのある渾身の記事を書いてバズったほうが、しっかりと記憶に残ります。更新ノルマに追われて数ばかり出すのはやめましょう」


    ……私はこれまで、散々そんなことを書いてきたし、喋ってきました。


    それは間違いじゃないとは思っています。これまでの私にとって、または立ち上げたばかりのWebメディアにとっては、絶対に必要なことだとは思います。


    でも、今日は真逆のことを書きます。これまでの発言を否定するつもりじゃないのですが、その先のことをずっと考えていたんですね。



     
     
     
    1988年大阪・千里生まれ。2018年からNYでの生活を経て2021年に帰国。noteメンバーシップ『視点』更新中。著書に『ここじゃない世界に行きたかった』『小さな声の向こうに』(文藝春秋)公式サイト▶ https://www.maishiotani.com/

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