
夏休みに聞こえる音(耳ビジnote部)
ちょっと夜更かしができる、夏休み。
始まった頃は、カエルの鳴き声が多かった。窓を開けて夜風を部屋へ流し込むと、時にはセミの声も聞こえて、蒸し暑さが増した。
それが、終わり頃になると虫の声が増える。
夏休みが「夏」だと疑わなかった小学生の頃、四季を紹介する本を図書館で見つけた。
夏の素晴らしさが書かれているとワクワクしながら読んだが、自分の誕生月の8月は出てこない。驚くことに、秋に分類されていたのだ。ひまわりが似合う夏生まれと信じていただけに、秋生まれだと知って、かなりショックを受けた。
葉書を学校へ送る夏休みの宿題でも、立秋を境に時候の挨拶が変わると知った。
夏なのに、なぜ秋なんだ?
それから、何度も夏を重ねるうち、お盆過ぎに旬迎える梨をシャクシャク食べる頃には、寝苦しさも和らぐのが判るようになった。先人は、四季の移ろいに、敏感だったのだろう。
涼しい夜風を部屋に入れながら、様々に鳴く虫の声を耳にして、ゆっくりと眠りに落ちていく。
※余談だが、自分は立秋前に生まれているので、「夏生まれだ」と胸を撫で下ろしている。