バーモンドカレーの世界からやって来ました
みなさんは、マンデラ効果という言葉を聞いたことがあるだろうか。マンデラ効果とは、1990年代に南アフリカの大統領であったネルソン・マンデラ氏が、1980年代に獄中死したとする記憶を持つ人が多くいることから名がつけられたもので、集団的な記憶改変現象を指す言葉である。
昔は、ピカチュウの尻尾の先が黒かった、大田区は太田区であったなどの記憶が、その一例である。これらの誤解の理由は様々あると言われているが、都市伝説的に、パラレルワールド間の移動として解釈されることもある。
私は、ハウスのバーモントカレーを、生まれてから四半世紀以上もバーモンドカレーだと思っていた。
ある日、妻が作ったカレーを絶賛するため、
「今日のカレーも美味しいね!ルーは、バーモンドカレーかい?」
と微笑んだところ、怪訝な顔をした妻が、
「ずっと言おうと思ってたけど、バーモントカレーだからね?」
と言うのである。私は、とてもショックを受けた。そんなはずはない。これまでも、バーモンドカレーという名称であったはずである。
急いでルーの空き箱を確認すると、そこにはバーモントカレーと書いてあった。いかにも、「私は、昔からバーモントでしたけど?」みたいなすまし顔をしているのが腹立たしい。
「嘘つけ、お前はバーモンドだったはずだ!」と思った私は、ユーチューブで過去のCMを見ることにした。トかドか分かりづらいものの、どちらかというと「ハウス バーモントカレー♪」と言っているように聞こえた。ちなみに、CM中のパッケージの表記は全て「バーモント」になっていた。
なるほど、みんなして私を欺こうという魂胆のようである。そっちがその気なら、私にも奥の手があるのである。
私には、相対性理論という好きなバンドがある。このバンドの曲で、このルーを題材にしたと思われる歌があるのである。さすがに、この歌まではマークしていないだろう。私は、奴らに見つからないように、そっと歌詞カードを覗いた。そこには、
バーモント・キッス
と書かれていた。
こうなってくると、奴らが全ての記録を改ざんしているというよりは、私一人を別世界に送り込んだと考えるほうが自然であろう。つまり、私は、バーモンドカレーの世界から、バーモントカレーの世界へとやって来たわけである。
バーモントカレー界のみなさん、こんにちは。
バーモンドカレー界から参りました中馬正輝です。こちらのカレーも変わらず美味しいです。
▲相対性理論「バーモント・キッス」