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令和女児のキャラクター偏愛史

     いつの時代も、子どもに人気なのはキャラクター達である。成長していく子どもの傍らには、いつも様々なキャラクターが一緒にいたのである。

     今回は、令和女児のキャラクター偏愛史と銘打って、私の一人娘のキャラクター愛好の歴史を振り返りたい。サンプル数1で恐縮だが、今の時代の女の子のキャラクターへのハマり方の一例として読んでいただければ幸いである。

     なお、令和女児としたが、正確には平成末期生まれの女児であることを断っておく。

    ①アンパンマン(3歳〜5歳頃)


     全ての子どもたちが通るキャラクター愛の原点というべき存在である。

     ・丸い形が子どもたちに親しみやすいのではないか
     ・勧善懲悪のストーリーが子どもにもわかりやすいからだ

     などの解説は聞くものの、なぜ、これほどまでに子どもたちの心を鷲掴みするのかは、わからない。

     うちの娘もご多分に漏れず、およそ3年間にわたって愛好し続けた。家にはぬいぐるみが一人ずつ増えていき、娘は、アンパンマンのアニメを何度も何度も視聴していた。しまいには、初めての一人称がアンパンマンと同じ「ボク」になるほどであったのだ。

     私は、映画のアンパンマンが好きで、娘以上にかぶりついて見ていた。
     特に、「勇気の花がひらくとき」という映画は名作で、アンパンマンに恋する女の子の登場や、過去にないアンパンマンのピンチ(一時死亡説すらある)と、凄まじい仕上がりとなっている。アンパンマンと思って油断してみていると、涙腺をもっていかれることになるので、世の親御様方は注意されたい。

    ②ハローキティ(5〜6歳頃)


     これまた王道のキャラクターである。特に女児の間で大変な人気を誇るキャラクターであり、男女の好みの差がでる初めてのキャラクターかもしれない。

     毎年、サンリオキャラクター大賞という企画が行われているが、ちょうどその頃、キティちゃんが久しぶりに王座を奪還し、ありがとうキャンペーンとして全国をまわっていたのである。

     私たちの街の近くにもやってきたため、娘と二人で会いに行ったことをよく覚えている。もちろん、イベントの後は、キティちゃんのポップコーンを買って帰った。

     キティは、みんなの人気者なのだ。

    ③プリキュア(6歳頃)

     平成女児には、おなじみのキャラクターである。親が見ても楽しめるストーリーであり、私も一緒によく見ていたのであるが、私の娘は同年代の女の子に比べて比較的短期間で卒業してしまった。

     後に、その理由を聞いたところ、

     「パパが、ふざけてプリキュアのマネをするのが嫌だった。」

     と語っており、時として、親の些細な言動が子どもの嗜好に影響してしまうキラヤバ〜っ☆な例として、心に留めておかなければならない。

     完全なる余談であるが、酔っ払った職場の先輩が、時折、後輩職員たちにハイタッチを求める挙動を行うことがあり、私は、これを「キュアタッチ」と心の中で呼んでいた。

    ④ポケモン(7歳〜現在)


     
    ポケモンは、今の子達にも大人気である。嬉しいことに、親の私たちが見ていたサトシのポケモンも楽しんで見てくれるのだ。

     特に、エモンガとビクティニがお気に入りで、娘の部屋にはその二匹を始めとし、十五匹程度のポケモン人形が鎮座する。

     先日、ポケパークにも行ったので、良かったらこちらも読んでほしい。

    ⑤すみっコぐらし(7歳頃〜現在)


     もはや、サンリオに匹敵するほどに成長したSan-Xから、すみっコぐらしがランクインである。もう一つの看板キャラクターであるリラックマと同様に、ほのぼの感が魅力だと思う。娘はとかげ推しであり、私はねこ推しである。

     すみっコぐらしを題材とした農園を作るスマホゲームがあり、娘とハマっていた時期があったのだが、私は、ゲーム内でのお金を稼ぎたいがあまり、すみっコたちに壮絶な労働を強いてしまった。ここにお詫びしたい。

    ⑥小さなバイキング ビッケ(9歳頃)


     ここで、まさかの70年代のアニメキャラクターである。ワンピースの尾田栄一郎が愛した海賊アニメとして、聞いたことがあるかもしれない。

     好きになったキッカケは、クラスの先生がこれを学校で流してくれたからだそうである。そのクラスだけ、みんなこのアニメにハマっていたようだ。

     このアニメは、少年海賊のビッケが腕っぷしではなく、トンチでトラブルを解決していくタイプのストーリーで、サブスクに加入して親である私も夢中になって一緒に見た。

     私は、チューレというキャラクターのモノマネが得意で、娘の前でよく披露していたのだが、ある日の授業参観の休み時間に、娘から友達の前で披露するように催促され、大変困ったことがある。

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    ▲小さなバイキング ビッケ

    ⑦トムとジェリー(9歳頃)


     これも、⑥と同じで、学校の先生が流してくれたためにハマったという。娘はジェリー推しだが、私は断然トム推しである。

     それにしても、学校の先生の影響は絶大である。私の頃はドラえもんを見せてもらったが、この年になっても、いまだにドラえもんの映画をみることがあるのだ(うちにDVDBOXがある。)。

    ⑧忍たま乱太郎(10歳頃)


     忍たま乱太郎の映画(『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』)が公開されたことをきっかけにハマっていった。

     もともと、その映画は妻一人で見に行ったのであるが、いたく気に入った妻が私と娘を引き連れ、再び見に行ったのである。

     見る前までは、映画の考察を語り始める妻に、忍たま乱太郎に考察も何もないだろうと思っていた。

     しかし、この映画のクオリティは高く、真剣に見ないとストーリーに置いていかれるほどであったのだ(子どもがついていけていたのかは不明。)。
     
     なお、当初、娘は喜三太が好きであったが、途中からきり丸に転向した。なんとなく、親としては安心した。

    ⑨シナモン(10歳頃〜現在)


     キティちゃん以来のサンリオキャラクターである。サンリオの強さは、こうやって成長するたびに何周もハマることだと思う。また、キティちゃんに戻る日もあるのかもしれない。
     目下の最推しのようで、彼女の部屋にはどんどんシナモンが増えていくのである。

     本当は、シナモンのマネをして、「僕、パパモ〜ン」とやりたいのであるが、プリキュアのときの失敗があるので、今のところ、数回程度しかやっていない。子どもとともに、親も成長するものである。

    終わりに


     お気づきかもしれないが、実は娘が愛好するキャラクターは、常に一緒にいる私も影響を受けてハマっていくのである。

     だが、哀しいかな。いつも娘は先に卒業し、私はおいていかれるのだ。

     いつか娘に子どもができたら、もう一度、アンパンマンから一緒に辿っていきたいと思うが、贅沢な夢だろうか。

     
     
     
    40歳前後の国家公務員。小役人の日常や子どもの頃の出来事など、実話をもとにしたエッセイを書いています。

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