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The Door Is Open 主役なき週の戦い|John Deere Classic. PGA Tour Stories Vol.48【PGAが大好きだ!】

    *PGA TOUR⛳️を読み解く連載「PGAが大好きだ!」

    2026年のJohn Deere Classic(ジョンディア・クラシック)は、7月2日から5日まで、イリノイ州シルビスのTPC Deere Run(TPCディアラン)で開催されている。優勝賞金は158万ドル。勝者にはFedExCupポイント500点が与えられる。全英オープンを控えた時期の大会であり、トップ選手の多くはこの週を休む。

    Scottie Scheffler(スコッティ・シェフラー)もいない。Rory McIlroy(ローリー・マキロイ)もいない。だから、この大会には毎年独特の意味がある。若手、未勝利組、ランキングを上げたい選手にとって、大きなチャンスになる。

    ただし、軽い大会ではない。第3ラウンドを終えて首位に立つのは、Lucas Glover(ルーカス・グローバー)とLee Hodges(リー・ホッジス)。Gloverは2009年U.S. Open(全米オープン)王者で、2021年のJohn Deere Classic覇者である。Hodgesも2023年3M Open(3Mオープン)の勝者だ。

    さらにMax Homa(マックス・ホーマ)、Rickie Fowler(リッキー・ファウラー)、Zach Johnson(ザック・ジョンソン)も上位にいる。SchefflerやMcIlroyのような主役級は休んでいる。それでも、PGA TOURで勝つ力を持つ選手は残っている。

    この大会の面白さは、そこにある。トップ層が薄くなる週に、実績者と挑戦者が同じ優勝争いに入る。Jackson Suber(ジャクソン・サバー)、Ben Kohles(ベン・コールズ)、Zac Blair(ザック・ブレア)。NCAA王者のアマチュア、Preston Stout(プレストン・スタウト)。19歳のBlades Brown(ブレイズ・ブラウン)。誰かが、この週で自分の立場を変えようとしている。

    John Deere Classicは、守って勝つ大会ではない。TPC Deere Runはスコアが伸びる。パーを拾って待つ選手より、バーディーを取りに行く選手が前に出る。Gloverは、その条件を短く言った。

    “You’ve got to go low or you’re not going to win,” Glover said. “Everybody is going to have to be aggressive.”
    (低いスコアを出さなければ勝てない。全員がアグレッシブに行かなければならない)

    この引用だけで十分である。John Deere Classicの最終日は、こういう試合になる。低いスコアを出せなければ勝てない。実績者も若手も同じだ。名前ではなく、日曜日のスコアで決まる。

    今週はSchefflerもMcIlroyもいない。だから扉は大きく開いている。だが、簡単な勝利ではない。Gloverがいる。Hodgesがいる。Homaがいる。Fowlerがいる。その中で、若手や未勝利組が自分の名前を残せるか。そこが見どころである。

    僕は、この大会を「空き巣」の試合とは見ない。トップ層が薄い週だからこそ、勝つ意味がある。PGA TOURで1勝するには、どんな週でも実力がいる。Gloverのようなメジャー王者を倒す必要がある。HomaやFowlerのような有力者より低いスコアを出す必要がある。

    最後に、Ryo Hisatsune(久常涼)にも少しだけ触れておきたい。通算12アンダー、首位と4打差の8位タイ。この記事の主役ではないが、Hisatsuneにとっても大事な最終日である。優勝まで届けば最高だ。そこまで行かなくても、トップ10には入れよ、と思う。FedExCupポイントを積み上げ、PGA TOURでの足場を固める。それだけでも、この週には大きな価値がある。


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    ⛳️PGAツアーを愛するEditor🏌️GolfのStoryや実況、動画(英語)解説などを連載。✈️「旅するゴルファー」連載など、日本語と英語で紹介しています。

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