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「自分では絶対買わない色」のリップを塗って、誰にも会わずにスーパーへ行く

毎朝のメイク、何分かかっていますか?

「どうせスーパーとパートに行くだけだから」と、いつもの下地を塗り、いつもの肌なじみの良いピンクベージュのリップをサッと塗って終わり。
気づけばここ10年、同じようなメイク、同じような色味を選び続けている……。

鏡に映る自分を見て、
「なんだか顔全体がぼんやりして、パッとしないな」
と、ため息をついたことはありませんか?

だからといって、デパコスのカウンターに行って美容部員さんに相談したり、新しいメイク術を勉強したりするのは、すごくハードルが高いし疲れます。

そこでおすすめしたいのが、「自分では絶対買わない派手な色のリップを1本買って、誰にも会わずに近所のスーパーへ行く」という人体実験です。

ドラッグストアで1,000円前後のリップを買うだけで、いつもの買い出しがスリリングな冒険に変わります。


なぜ「自分に似合わない色」を買うのか?

普通、コスメを買う時は「自分に似合う色(パーソナルカラー)」を探しますよね?

しかし、今回の目的は「綺麗になること」でも「人に褒められること」でもありません。
「自分の中の無難な枠を、手軽にぶち壊すこと」です。

ドラッグストアのプチプラコスメコーナー(キャンメイクやセザンヌ、KATEなど)へ行きましょう。
そして、普段の自分なら絶対に手に取らない色を選びます。

  • 深みのあるダークなボルドー(ワインレッド)

  • パッと目を引く鮮やかなオレンジレッド

  • 紫がかった大人っぽいベリーカラー

「うわ、こんな色塗ったら口元だけ浮いちゃうよ!」と思うような色こそが正解です。
プチプラなら1,000円以下で購入できます。

鏡の前で塗った瞬間、別の顔が現れる

家に帰り、洗面所の鏡の前でそのリップを塗ってみてください。

ひと塗りした瞬間、鏡の中に「いつものお母さん・主婦」とは違う、どこかミステリアスで、エッジの効いた女性の顔が現れます。

「うわっ、派手!」
「似合ってるか分からないけど、なんかすごい!」

その違和感こそが狙いです。

長年、無難で安全な「良いお母さん・目立たない主婦」の仮面をかぶり続けてきた私たちの顔に、一瞬でヒビが入るような快感。

服はいつものスウェットやジーンズで構いません。
「服は普通なのに、口元だけ妙に妖艶で派手な私」というアンバランスさを楽しむのです。

誰にも会わないスーパーで「変身願望」を消費する

派手なリップを塗ったら、マスクをあえて外すか、あるいはスーパーに着いてから少しズラして、そのまま買い出しに出かけましょう。

誰かと会う必要はありませんし、むしろ知人に会わないようにササッと買い物を済ませます。

  • 精肉コーナーでパックの肉を選ぶ自分。

  • イチゴのパックの底を見て痛みをチェックする自分。

  • レジで会計をする自分。

そのすべての瞬間に、あなたの口元には「いつもと違う派手な色」が乗っています。

「レジの人、私の口元見て『あの人、なんか気合入ってるな』って思ってるかな?」
「いつもと同じネギと豆腐を買っているのに、今日の私はちょっと違うぞ」

自分だけが知っている小さな変身。
この「密かな秘密を持っている感覚」が、見慣れたスーパーの店内を、まるで外国の映画のワンシーンのようにワクワクするものに変えてくれます。

守りのメイクを、たまには攻めに

女性にとってメイクは「身だしなみ」や「マナー」であると同時に、最高の「遊び(変身願望の解放)」であったはずです。

それなのに、いつの間にか「失敗しないため」「老け見えを防ぐため」の作業になっていませんでしたか?

1,000円の派手なリップ1本でいいのです。
誰に見せるためでもなく、誰に褒められるためでもない。
自分だけの実験として、口元にいつもと違う色を乗せてみる。

スーパーから帰ってきて洗面所でメイクを落とす時、いつもの見慣れた顔に戻った自分を見て、「まあ、いつもの私も悪くないか」と、ちょっとだけ愛おしく思えるはずですよ。

※TOP画像には、MMさんのイラストをお借りしました。

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