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なぜ『ハル〇ク』を読むと疲れるのか?意識高すぎるシニアメディアが眩しい問題

書店に行けば、50代・60代向けのライフスタイル誌が華やかに並んでいます。

ネットを開けば、同世代の女性たちが生き生きと輝く大手WEBメディアの記事が、次々にレコメンドされます。

健康的な食生活、年齢を感じさせないファッション、セカンドキャリアへの挑戦、おしゃれな北欧インテリア。

そこにある世界はとても美しく、正しく、そして眩しい。

けれど、ページを閉じた後に、胸の奥にどんよりとした「重い疲れ」が残ることはありませんか?

「この人たちに比べて、私は今日もパジャマのまま、お昼に残り物の冷や飯を食べて終わっちゃったな……」
と、えぐられるような劣等感を抱いてしまう。

あらかじめお伝えしておきます。
『ハル〇ク』などの大手シニアメディアを読んで疲れるのは、あなたが怠惰だからでも、彼女たちより劣っているからでもありません。
あの世界の「まぶしさ」には、ある大人の事情があるのです。


大手メディアが「輝く私」ばかりを特集する冷徹な理由

メディアというものは、ボランティアではありません。
スポンサー(広告主)のお金で動いています。

広告主が喜んでお金を出すのは、「元気で、前向きで、これからたくさんお金を使ってくれるシニア」です。

だからこそ、メディアは「輝くシニア」という理想像を捏造し、読者に「あなたもこうなりましょう!そのためにお買い物をしましょう!」と呼びかけ続けます。

私たちが疲れてしまうのは、メディアが作った「架空の優等生」の基準に、自分の現実を無理やり合わせようとするからです。

私たちが本当に見たいのは、モデルの移住生活ではなく「隣の主婦の小さな楽しみ」

ハーブを育てて朝食に添える50代のストーリーより、「朝食づくりが面倒だから、朝マックしながら行きかう人たちを眺めて楽しむ」の方が、100倍心が救われませんか?

輝く正論は、心が元気で、体力と予算に余裕がある時に効果が出る「栄養ドリンク」です。

胃腸が弱っている時に栄養ドリンクをがぶ飲みすれば、お腹を壊すに決まっています。

『ハル〇ク』を閉じて、「日陰のベンチ」に座りませんか?

50代になったからと言って、キラキラした日向を歩き続ける必要はありません。
たまには日陰に入って、帽子を脱いで、冷たいお茶でも飲みながら「あー、今日も何もしたくないね」と愚痴を言い合う時間が必要です。

大事なのは、キラキラした毎日を送ることではなく、いかに気分よく毎日を過ごせるか。
いい気分のためには、さぼったってダラダラしたっていいんです。

このnoteでは、あなたを1ミリも啓発しません。輝かせようともしません。
ただ、「そのだらしない姿のままで、ここに腰掛けていいですよ」と、全肯定する日陰のベンチであり続けます。

※TOP画像には、、TOMOさんのイラストをお借りしました。

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