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Photo by09chiharu

卒業。そして私も新しい日々へと

    「最後の制服姿を、撮りたいな」
    「ん。どこで?」

    息子の卒業式の朝の、普通の会話。
    みたいだけど。

    私はしみじみした・・・

    小学校の卒業式では、ぶんむくれていて。
    少し早めの思春期か、式の間もずっと仏頂面ぶっちょうづらだった。

    だから担任の先生との二人写真も撮れず。


    中学の卒業式でも、ツーンと無表情で。
    まあ、中高一貫校なので「卒業」という感じでもなかったけれど。

    それが、高校卒業となると、ちがうんだなあ・・・。

    朝からジ~ン。

    階段と、玄関の外で。
    近所の人が通っても、気にしないで撮影させてくれた。

    普通、なのかもしれないけれど。
    今までは、いやがっていたり、逃げたりしていたから。

    学生服も、もう見納め。


    卒業式は、とても静かに進められて。
    淡々と、終わった。
    「ああ、これでもう卒業なんだな」


    本番?はそのあと。

    教室で、仲よく騒いで。


    看板の横で記念撮影をする。

    親子で。
    友だちと。

    私たちはあとの方。

    だんだん撮影が盛り上がってきて。

    「もっとくっついて」
    「サービスカットお願いします!」
    なんて声がかかって。

    子どもが、お母さんの肩を抱いたりする。

    「え~」とかいいながら、でも笑顔で。

    私の時も、肩に手を回してくれて。
    ふふ
    うれしかった。

    息子の、めっちゃシャイな友だちも。
    生意気なことをいっていた友だちも。
    みんな。

    お母さん方はみんな、ウルウルして。


    サラッとこんなことができるようになって。


    親への、反発や反抗心を乗り越えて、通り過ぎて。

    少し離れたところから、親を見るようになったのだろう。

    手が離れ、
    手を離し。

    それはずいぶん前だった気もするけれど、最近の気もする。


    卒業おめでとう。


    一度買い替えた学生服が、もう短いくらい。
    スニーカーから、ローファーになって。
    足がしっかり、大地を踏みしめている。


    私から卒業しても、私はずっとあなたを見ている。
    もう守れないけれど、見ている。
    背中を。

    離れていく、背中を。

    もう「卒業」。

    私も息子から。
    遅すぎるくらいだけど。

    息子のことよりも、自分のことを考えて。

    私が、できること。
    やりたいこと。
    やること。

    ずっと考えているつもりなのに、まだよくわかっていなくて。
    なんだか、息子の方が、しっかり考えているみたいにも思えて。

    悔しい。



    春は新しいことを、新しい関係を、新しい考えを、新しい環境を、新しい人間関係を、新しい日々を、連れてきてくれる。

    衣を脱ぐように、新しい生活へと、進もう。

    私も。


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    昨日、「卒業おめでとう」をいってくださった皆様、ありがとうございます✨ 何回か書かせていただます。もしよかったら、おつきあいください。

    ※イラストはおくちはるさんからお借りしました。ありがとうございます。

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