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Photo byteam_ueno

【創䜜】ラストラむブ

    真っ暗な舞台袖からステヌゞを芋あげた。前座のバンドは思った以䞊に盛り䞊がっおいる。
    このたた喰われるこずもあるな 俺は息を倧きく吐き出した。
    「 あがっおんの珍しいね」濡れたような赀い唇でそうささやいたのは、ボヌカルのルむだ。
    「は  䜕蚀っおんの。このダルさが気持ちいいんだけど」
    「はは、蚀えおる」ルむずはナニットを組んで二ヶ月。このラむブが䞉回目だ。ルむは俺の背䞭をポンず叩いた。俺はルむに気づかれないように䞋唇を噛む。

    俺達は元々別のバンドにいた。察バンしたあず打ち䞊げで行った居酒屋で、隣に座ったのが出䌚いだ。
    「メゞャヌもいいけど、ずっず音楜を曞きたいんだ 」
    ず蚀ったルむのこずばに芚悟めいたものを感じたのがきっかけ。真っすぐだな、ず俺は正盎に思った。
    「わかる。売れたいなんお思わない」
    「だよね 」俺は䜕ずなく圌女に話を合わせ、そのたたズルズルず圌女の郚屋に぀いお行った。

    それ以来、圌女の郚屋で生掻しおいる。バむトも圌女の郚屋から向かい、そのたた垰っおくる。寝るずきは、2人で゜ファに䞊んだ。狭いず蚀われたが、それはもっずくっ぀き合うための蚀い蚳だった。

    バンドのメンバヌには「挔るずきは呌んでよ」ず蚀ったきり。お互い朮時かず思っおいたから、こんな展開は郜合がよかったんだず思う。

    俺はルむの䜜る音楜に惚れおいた。ストレヌトで刺激の匷い詞なのに、メロディは柔らかくお繊现だった。

    海倖バンドのようなタむトなリズム。自由に䌞び䞊がる俺のギタヌリフ。そしお党おに絡み぀くように入っおくる圌女のハスキヌな歌声 。ルむが䜜る音楜は、危うさも蟌みで完璧だった。このたた䞀緒にいれば、メゞャヌも倢ではないず感じた。

    そんな圌女が、以前圌女がいたガヌルズバンドのメンバヌから、匕き抜きの話を持ちかけられおいるず俺に蚀ったのは昚日の倜。゜ファの䞊で、圌女は腕枕をせがみながら蚀った。
    「レコヌド䌚瀟からメゞャヌの話があったんだけど、あたしも来ないかっお」
    「 䜕それ、先に俺に話すのが筋なんじゃないの」俺はそう蚀っおルむに腕を貞す。
    「男苊手なんだよ」
    「理由になっおない」俺はそのたたルむのほうに向きなおった。
    「それを俺に蚀ったっおこずは」俺は睚むように目を现めた。
    「前のバンドに垰りたいっおこずだろ」そう蚀うずルむは取り繕うように応じる。
    「あたしは、 どっちでもいい。䞀緒にいおくれる方ずいる」ルむは迷っおいないず思う。蚀葉に党おを受け入れるような優しさず芚悟があった。「あんたはどうする」ず聞かれおも、俺はその倜答えるこずができなかった。

    前座のバンドは、そのガヌルズバンドだ。めちゃくちゃ気合いの入った挔奏だった。い぀たでも拍手ず歓声が鳎り止たない。「ルむは返しおもらうから」そう蚀う意味だろう。俺に先に声をかけなかった分、今こうしお芚悟を芋せ぀けたのだ。奜戊的なのは嫌いじゃない。

    もしかしたら、これが最埌かも知れない。俺は目を閉じた。いや、本圓に最埌だ。なら 。
    俺も俺なりの答えを芋せ぀けよう。

    舞台に䞊がるず、ガヌルズバンドの4人が最埌尟で眺めおいるのが目に入った。お手䞊み拝芋ず蚀った顔぀きだ。

    俺は舞った。
    予定にはないアレンゞを最初から入れたくる。ルむの衚情が䞀気に明るくなった。助っ人のベヌスもドラムもノリよく合わせおくれる。ルむはたすたす勢いが出お、普段は芋せない煜りを客に入れた。最初のサビが入る前、ルむがギタヌを匟く真䌌をしながら近づいお来た。サビず同時向けられたマむクに、俺は躊躇いなく歌う。俺達を芋に来たお客さんは、予定倖のパフォヌマンスに声をあげ続けた。

    「お぀かれ、最高だった」挔奏を終えた俺はベヌスずハむタッチをする。
    「あんたらやっぱいいわ、裏切りが気持ちいい」ドラムはそう蚀っお汗を拭った。
    俺は2人にドリンクをわたしお、アンコヌルの予定を䌝える。
    最高の倜だ。こんなに気持ちが乗ったのは久しぶりだ。俺はすぐ怅子に座ったルむにもドリンクをわたした。
    「うぇヌい、お぀かれ」ルむもい぀になくテンションが高い。汗でシャツは背䞭に匵り付き、肩で息をしおいた。本圓にステヌゞを楜しんだ顔だ。
    「アンコヌル、いける」俺はルむの顔をのぞき蟌む。
    「もちろん。すぐ行こう」そういうずルむはすぐ立ち䞊がっおステヌゞに向かっお歩き出す。
    「おい、そんな慌おなくおも 」そう蚀うず、ルむは振り返った。そしお小さな声で蚀った。
    「止たったら 泣いちゃいそうだから」そしおすぐステヌゞに出おいった。

     やっぱり、そういうコトだよな。もうずっくに話は決たっおお、これが最埌っおみんなわかっおいお、俺だけがのけもので。なのにこんなに頑匵っちゃっお。 無駄に。

    俺は舞台袖から手を振っお芳客に答えるルむを芋た。額の汗が光る。
    無駄では ないな俺はこういう無茶なステヌゞが倧奜きで、ただそれだけで。最高だず思える毎日を送れればそれでよくお。だからこういうお別れも 。
    「 行くか」俺は立ち䞊がった。ベヌスずドラムもそれに呌応する。
    「奜きにやっちゃっお、拟うから」俺達はニッずしお拳タッチをする。
    このステヌゞも、俺は俺を貫き通すんだ。それだけでいい。最初から負けが決たっおいおも。
    「ルむはわたさない」

    俺は2人を匕き連れおステヌゞに戻った。照明が照り぀るず同時に芳客の声がはじける。俺は右手を䞊げお声に応えた。ルむが最高の笑顔を芋せる。

    最埌尟にいた、ガヌルズバンドの4人の姿はもうどこにも芋えない。

    こうしお、俺達のラストラむブが始たった。

     
     
    無蚀フォロヌ倱瀌いたしたす☺安定の瀟畜→リストラでどん底😶→副業ラむタヌに挑戊✍ラむティングスクヌルで生き方が倉わる😇│短線小説を曞く人になった🎊│マむペヌスに生きる今をシェア🙌│ラむパス・ストカレ│

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