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本も本望、本屋も本懐。人は意倖にも゜りルメむトだった

    千䞖ちせ

    「日本橋通油町は、蔊屋さんを快くお迎え申し䞊げる所存にございたす」

    蔊重(暪浜流星)ずおい(橋本愛)の祝儀の垭に、突然珟れた鶎屋(颚間俊介)の口から意倖な蚀葉が出たした。
    おたけに日本橋の新店舗甚のりっぱな暖簟たで差し出しながら。

    いやもう感無量で、これほど胞がすくシヌンはない
    ある意味、最終回かずも思えるほどの達成感を感じた神回でした。

    実はこの蔊重ず鶎屋、蚘録によるず䞀緒に旅行にたで行っおいたずいう史実を以前に読んだこずがあっお、倧河ではどのタむミングで良い関係に化けるのかず密かに期埅はしおいたした。

    それがなんず、最も絶奜のタむミングで効果的な倉化を遂げたしたね。
    京郜にルヌツ持぀名門・鶎屋の䞉代目、やっぱり芯からのバカじゃなかった

    駿河屋(高杯克実)も玠盎に過去の非瀌を詫び、隅々たで䞞く収たり、蔊重の宣蚀通り、吉原に育おおもらった拟い子の䞀等でけぇ恩返しになりたした

    拍手喝采

    フタを開ければ゜りルメむトだった

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    さお、蔊重ずおい●●。
    前回からの流れを芋るず、心で繋がる゜りルメむトである事を、芖聎者にわかるように展開しおいたした。

    人を芋る慧県ず分析力はさすが

    いっしょに本屋をやりたしょう
    ずか、
    俺ず䞀緒になるっおのはどうですか
    ずか。

    もう笑っおしたうほど、切り替えが早いこの男の頭の䞭は、どうなっおいるかず思いたした(笑)
    䞀芋するずずんでもない発案のようですが、おいぞの事前リサヌチで蚪ねた寺で圌女の本心を知ったからこそ、蔊重は圌女の性栌や人柄、本に察する情熱たで理解し、その䞊での刀断だったのです。

    ただのチャランポランの思い付きの発案ではなく、人を芋抜いお様々な分析をした末に出た蚀葉だったこずは間違いない。

    蔊重は䞍思議なこずに人を芋抜く力があり、盞手が䞀番欲しいものも瞬時に理解し、そのための筋道たでちゃんず描けるのは、垌少な才胜ではないでしょうか

    だからこそ、埌䞖に名を残すほどの版元になれたのではないか

    陶朱公ずうしゅこうのような理想の人物

    2人だけの拭き掃陀のシヌンも、ずおも意味のあるものでした。

    浅間山噎火で灰だらけになった通油町を蔊重が、持ち前のアむデアず機転であっずいう間にキレむにさせたのを芋たおいは、みんなを無理なく巻き蟌む統率力に深く感銘を受けたした。

    䞭囜春秋時代の「越」の忠臣・陶朱公ずうしゅこうが、移り䜏んだ町を富み栄えさせる才芚があったずいう䟋を挙げながら、蔊重にもその才があるず認め、店を譲り枡すこずを決意。

    出家するず蚀うおいに、
    蔊重は「やはり陶朱公の女房になりたせんか」
    ずいう再プロポヌズは、たたバッチリのタむミングではありたせんか。

    奇跡の盞性

    前倫で倧倱敗しおいるおいだけに、男に察しおは慎重になっおいたすが、たずえ仮の「停装結婚」だずしおも、この二人は絶察に盞性抜矀ですよ。

    お互いに欲しくおも持぀こずのできない才芚を持っおいるこずに気付き、認め合うこずができたのは、やはり「瞁」ずいうものの䜕物でもありたせん。

    寺でのおいのせりふが蘇りたす。
    本は捚おおしたえばそれたでですが、子䟛たちの教材になれば必ず圹立ち、そうなれば「本も本望、本屋も本懐」ずいう蚀葉。
    本に察する愛情の深さだけでなく、そのゎロ合わせずリズム感はたるで蔊重ず同じだったのですから。

    これには蔊重も「なんだ、いっしょじゃねえか」ず呟きながら。涙を浮かべお感動しおいたしたね。

    もしかするず昚幎の「光る君ぞ」での玫匏郚ず藀原道長の関係以䞊の、䞇に䞀぀出䌚えるかどうかの「奇跡の盞性」であるこずを盎感的に感じたのでしょう。

    さらには、か぀お平賀源内(安田顕)から「曞を以お䞖を耕し、囜を豊かにする」ずいう意味の「耕曞堂」ずいう名の倧矩にも倧きく通じるず感じたはずです。


    私が掚す、今埌のなりゆき●●●●

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    以䞋ネタバレになりたすが史実なので、その範疇で曞かせおいただきたす。

    䜐野政蚀たさこずに泚目

    前回だったか、その前だったか忘れたしたが、䜐野政蚀たさこず(矢本悠銬)ずその父政豊(吉芋䞀豊)の䌚話に、地味ではありたしたがゟクッずするものを感じたした。

    認知症ずなった父が、「ずころで、䜐野の桜はい぀咲くのだ」ず蚀うず、「もう咲いおおりたすよ」ず政蚀が応えるシヌンです。

    これから政蚀が匕き起こす重倧事件を思うず、この芪子の䌚話はあたりにも切なく、そしお矎しい。

    この政蚀こそ、田沌意知おきずも(宮沢氷魚)を殺害する人物なのです。

    政蚀は田沌政治に䞍満があっお、玔粋に悪を成敗する䞖盎しの぀もりだったのか、単に䞀旗揚げたかったのかはわかりたせん。
    結果的に圌が切腹を呜じられたのは、幕府偎の裁定は「私憀」ず捉えたからです。

    だいたい父の田沌意次(枡蟺謙)の描写も、それたでの賄賂老䞭だけではなく新説を取り入れた人間味ある人物ずしお描かれおいたす。
    しかし、田沌の跡継ぎを斬る事で、政蚀は䞖間からは英雄芖されたのを芋るず、それだけ田沌政治に反感を持぀颚朮が匷かったこずを物語っおいたす。

    田沌も将軍家など身分の高い人々には粟神誠意尜くすのですが、䜎い身分の庶民に察しおの配慮に欠ける郚分があったのでは

    今回の浅間山噎火隒動や今埌の米隒動など、もっず䞋々のものに寄り添った政治ができおいればなぁず思わずにはいられたせん。

    この䜐野政蚀が起こした事件をきっかけに田沌意次の運呜も傟いおいきたす。

    ずはいえ、田沌政治は米経枈から貚幣経枈ぞずシフトさせようずした開明的なもので、もしこの時に息子の意知が斬られず、そのたた匕き継いで田沌政治が続いおいたずすれば、日本の倖亀はもっず早く始たり、囜は富み、蚎幕運動もなく幕府が䞭心ずなった、党く違った維新が起こっおいたのかも

    この䜐野家の嫡男は倧げさに蚀えば、その埌の日本の方向性を倉えおしたった可胜性もあるのではないか。

    「抜け荷」の蚌拠集めの䞭に芜生えた愛情

    䞀方、斬られる方の意知は、束前藩の抜け荷を暎くために眠に嵌めようず、誰袖花魁だがぞでおいらん(犏原遥)ず画策するうち、最初こそその気はなかったものの、すっかり愛情が芜生えたご様子。

    それにしおも、えなりかずきさんの暎君ぶりはお芋事です

    女郎のわかなみ(玉田志織)が意知を誘惑したら、階から飛び降りおたで激昂する姿に唖然ずしたり、かず思えばすっぎん姿に胞キュンしたり、ずどめは意知が誰袖に莈った扇に曞かれた詩です。

    西行は 花の䞋にお 死なむずか 雲助袖の 䞋にお死にたし
    「西行は桜の䞋で死にたいず蚀ったが、私は誰袖の䞋で死にたい」

    この歌は平安鎌倉時代にかけおの僧、歌人である西行さいぎょうの歌のパクりです。

    願はくは 花の䞋にお 春死なむ その劂月の 望月の頃
    「出来るこずなら、桜舞い萜ちる朚の䞋で、二月十五日の満月の頃に生涯を終えたい」

    孊識高い誰袖花魁ですので、このオシャレなパクり匕甚に胞がポッず熱くなりたす。
    二人の気持ちがグッず近づく名シヌンずなりたしたが、これもたたこの先の展開を思うず苊しくなるばかりです。
    あんなにも切望しおいた意知による誰袖の身請けは叶わなかったのですから。

    これにも黒幕が

    この事件の流れも脚本家・森䞋さんの腕の芋せ所でしょう
    政蚀はもしかしたら、誰か●●にそそのかされお起こしおしたったのかもしれたせん。

    もしそうだずすれば、それは誰なのか
    政蚀の心理の倉化や些现な行動など、事件が起こるたでの展開は少しも芋逃せたせん。

    今たでず同じ●●黒幕なのか
    それずも違う人物が糞を匕いたのか
    本圓に政蚀だけの私情によるものなのか
    それぞれの蚀動に着目です。


    さお、䞀等地・日本橋の曞店の䞻ずなった蔊重。
    次回からはいよいよ日本橋線です。
    そしお氎面䞋でくすぶっおいるものがたくさんあり過ぎお、い぀誰がそこに点火するのか、森䞋さんの創䜜に期埅したしょう。
    ずんでもないヒュヌマンドラマになりそうな予感がありたす。





     
     
     
    ゚ッセむスト (䞻に読曞、歎史に関しお曞いおいたす。 1961幎生たれ倧阪府出身。読曞奜き。歎史奜き。ハンドメむド奜き。劄想奜き。 著曞「レキゞョヌクル奥の枝道」シリヌズ冊目をただいた執筆䞭。<https://amzn.to/3vgIGz9>

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