
友人の「雨は友達の言葉」に素敵なことに気づいた日
先日、知り合いの方とおしゃべりをしていました。
他愛もない話をしながら過ごしていると、空が少しずつ暗くなり、ポツポツと雨が降り始めました。
その方は自転車で帰る予定です。
私は空を見上げながら言いました。
「雨が降ってきましたね。少し様子を見て帰らないとダメですね」
すると、その方はにっこり笑ってこう言ったのです。
「大丈夫ですよ。私、雨と友達だから」
その瞬間、私は思わず心の中で笑ってしまいました。
なんて素敵な言葉なんだろう。
そして、なんて面白い人なんだろう。
雨と友達ってどんな感じ?
家に帰ってからも、その言葉が頭から離れませんでした。
雨と友達って、どんな感じなんだろう。
もしかしたら、その方は雨とおしゃべりしながら帰るのかもしれません。
「今日は来てくれてありがとう」
「一緒に帰ろうね」
「家までよろしくね」
なんて話しかけながら。
すると雨も、
「分かったよ」
と言うように、優しく降ってくれるのかもしれません。
そんなことを想像していたら、なんだか私まで楽しくなってきました。
雨は変わらない
よく考えてみると、雨そのものは変わりません。
降る日は降るし、濡れる時は濡れます。
でも、
「嫌だな」
と思うのと、
「友達が来てくれた」
と思うのとでは、心の景色がずいぶん違います。
同じ雨なのに、まるで別の世界みたいです。
暮らしの中にも友達がいるかもしれない
そう考えていたら、ふと思いました。
これって、毎日の暮らしにも使えるんじゃない?
例えば、
朝の洗い物。
「またこんなにある」
ではなく、
「お皿たちが今日も頑張ったねって集まってきた」
と思ってみる。
洗濯物も、
「面倒だな」
ではなく、
「家族の一日を支えてくれた服たちを整えてあげよう」
と思ってみる。
片付けも、
「まだ終わらない」
ではなく、
「モノたちとゆっくりお別れの相談をしている」
と思ってみる。
すると不思議なことに、少しだけ気持ちが軽くなります。
小さな幸せは見つけるもの
幸せは特別な日にだけやって来るものだと思っていました。
旅行に行った日。
美味しいものを食べた日。
欲しかったものを買った日。
もちろん、それも幸せです。
でも本当は、
雨が降った日にも、
洗濯を干す日にも、
味噌汁を作る日にも、
小さな幸せは隠れているのかもしれません。
見つけてもらうのを待ちながら。
今日から私も
あの日の言葉を聞いてから、私は少しだけ考え方が変わりました。
これから雨が降ったら、
「あぁ、また来てくれたんだね」
と思ってみようかな。
上手くいかない日があっても、
「今日はどんなことを教えてくれるのかな」
と思ってみようかな。
そうやって暮らしていたら、人生は今より少しだけ楽しくなる気がします。
雨と友達の人に出会った日。
私は、幸せは遠くに探しに行くものではなく、目の前にある出来事との付き合い方で見つかるものなのかもしれないと思いました。
そして今日も、窓の外の空を見ながら思うのです。
もしかしたら、幸せも友達になりたがっているのかもしれませんね。