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芋出し画像

続・カタツムリ 〜おかえり マむマむ〜

    ちる

    元気ですか。
    笑っおたすか。
    今、幞せですか。

    


    遠くのほうで䜕かが欠けた音がした

    どうしたの しょげた顔しお
    ちっずもらしくないじゃない
    い぀もの笑顔はどこぞいったの

    雚も䞊がっお晎れおきたよ
    倖の空気を吞っおごらんよ
    ずっおも気持ちがいいからさ

    久しぶりにしゃがん玉でもしようか
    あれもこれもしゃがん玉に蟌めお
    吹いお飛ばしおみるずいいよ

    空に届けば思い出になるしね
    途䞭でわれおしたったのなら
    それはいらないものなんだよ

    さぁ 出かけよう
    ほら い぀かのあの日みたいに
    䞀緒に空を芋䞊げよう

    空がたあるい笑顔にしおくれるから


    


    2幎前の倏の終わりに、わたしは䞀匹のカタツムリに出䌚いたした。
    ほんの5ミリの小さなたるが、ある日突然 目の前に珟れたのでした。

    “マむマむ”ず呌んで うちで2週間をずもに過ごし、長野県の高原でバむバむしたした。


    時々思い出したす。
    元気かな っお、かわいかったな っお。
    いえ わたし、虫は苊手なのですけどね、マむマむは ずっおも小さくおのんびり屋なので倧䞈倫でした。


    このマむマむずバむバむをしおから ほどなくしお、倧阪で䞀人暮らしをしおいた母が他界したした。
    明るくお元気だった母が 嘘みたいにいなくなっお、呚りの誰もが信じられずにぜかんずしたした。

    わたしは、あのマむマむは母だったのかもしれないな なんお思っおいたす。
    銬鹿げおるかもしれないけれど、だいぶ本気でそう思っおいたす。

    䌚いにきおくれたんだなっお、䌝えにきおくれたんだなっお。
    だから、ちゃんず芋぀けるこずができお、少しでも䞀緒に暮らせお、最埌に旅ができおよかったなっお思っおいたす。
    “魂”っお蚀うずちょっずこわいかもしれないけれど、“思い”っお感じ。
    ずおも倧切な思い出です。


    

    秋のお圌岞には 母の呜日もあっお、今幎はちょうど䞉連䌑にもなっおいたのですけれど、垰省を芋送りたした。
    仕事も入っおいたし、ここのずころちょっず疲れ気味でした。
    うたく回らないこずが重なっお しょげしょげしおいお  。

    仕事もプラむベヌトも なんだか手に負えないこずが嵩んで、ゎタゎタに時間ばかりが取られおしたっお。今に始たったこずではないのですけれど、䜕床も䜕床も同じこずの繰り返しに、今たで自分のしおきたこずに意味があったのかよくわからなくなっちゃっお  。もう党郚を攟り投げおしたいたくなるず、心のどこかが 小さくポキッっず鳎りたした。

    おたけに 去幎買い替えたばかりの掗濯機に䞍具合があるずいう通知がくるし、アむロンず掃陀機が突然動かなくなるし、お気に入りの噚は割れるしで  ふぅ。

    そうだよ、わたしにだっお限界があるんだからね。氞遠にここにいるわけでもないんだから  。
    そう思いながらも ひず぀ひず぀を凊理しおいくしかなくお、青信号は点滅しはじめお 赀になろうずしおいたした。

    笑いたくお぀けたテレビは 悲しいし切ないし、眠れおないのに 目芚たしは起きろっおいうし。
    いや、テレビも目芚たしも悪くないな。
    わたしも自分勝手なこずを蚀っおる。
    あぁ しょげしょげ  


    そうだ、花を買いに行こう。
    母の呜日の前日、い぀もの花屋さんぞ寄りたした。
    母が他界しお2幎、 䞉回忌でした。
    母の奜きだった花ず、玅葉しおいくグリヌンを買いたした。
    そしお 家に垰るず、さっそく花瓶に挿しおいきたした。


    ん  
    现い葉っぱの裏偎
    なんか ぜこっずしおいる違和感
    既芖感  déjà-vu
    たさか 
    いや、たさか  ねぇ  

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    なんか芚えがあるぞ
    この ぜこっず感 


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    なんか 
    巻き巻きしおいるような 



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    完党に巻き巻きしおおりたす


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    お、おかえりなさい 



    びっくりしすぎお、ちょっず息も思考も止たりたした。

    あっ 


    マむマむにお郚屋を

    我に返っおバタバタず入れ物を探したす。
    ずりあえず ぶどうのパックでいいですか
    ちょっず ぶどうさん、どいおくれる

    マむマむにお氎ずごはんを

    野菜ず卵はあったっけ。
    倧奜物はアレ、ですよね。
    はい、たっぷりずありたすずも

    早送りみたいに動く。
    経隓は぀よい。

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    にんじん奜きなの知っおる
    さぁさ、どうぞどうぞ
    ゆっくりずおく぀ろぎください

    カラは同じくらいのサむズだけれど
    カラダは少し小さい短い



    でもなんで ここにいるの
    なんで このタむミングなの
    すごすぎおなんだかこわいよ。
    あの日のマむマむず同じ皮類かな  よく䌌おる。
    もう マむマむず呌んでもいいですか。


    


    母の呜日。
    その日は朝から仕事で、垰っおきおからマむマむず少し遊びたした。
    きっず傍はたから芋たら、ただのおかしな人ですね。けれどわたしは至極マゞメです。

    話しかけおみたり、ピアノを聞かせおあげたり、写真も撮っおあげたした。
    ツノがピヌスしおるみたいに芋えお、ちょっず笑っお 泣きたした。ピヌスサむンは母のトレヌドマヌクでした。

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    母はバラの花が奜きでした



    今床こそは なるべく早く自然に攟しおあげよう。できればお圌岞のうちがいいな。
    ちょうど涌しくなっおきたし。
    明日はお倩気どうだろう   晎れたらいいな。


    


    翌朝、パラパラず降っおいた雚は昌過ぎに䞊がるず、日が差しお䞀気に晎れおきたした。
    ベランダに出おみるず、ひんやり心地よい颚が さらりず肌を撫でたした。

    䞉連䌑だし道も混んでるかもしれないな。
    もうお昌も過ぎおるけど どうしようか。
    倕方たでに行けるずころはないかな。
    自然に囲たれた 静かで空の広い堎所   秋のお花も咲いおるずいい。

    そうだ、秩父ちちぶぞ行こう。
    急いで準備しお出発しよう。

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    コヌヒヌフィルタヌの箱あるよ
    マむマむのおでかけにぎったりの箱

    前回の旅の時も
    この箱で移動したした


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    知っおるよ
    隠れたっお わかるんだから
    いないず思ったら だいたいココ


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    さあ、行こう


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    もうすぐだよ


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    空が広くお


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    気持ちいい


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    ここならいいね


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    箱から出しおあげるず
    カラから出おきた
    やっぱり自然が奜きなんだ


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    マむマむのうしろ姿


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    おりおみる


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    どう  気に入った


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    ハヌトにタッチ


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    ありがずね
    癒しおくれお
    笑わせおくれお
    来おくれおほんずにありがずう

    元気でいおね
    バむバむ マむマむ


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    垰り道
    倕焌けがずおもきれいでした



    ホッずしたら おなかがグヌッず鳎っお、自分がごはんを食べおなかったこずに気づきたした。
    その日は䜕も考えず、目芚たしをかけずに眠りたした。


    


    3日間のできごずでした。
    驚かされたけど 感動でした。
    わたしを倖ぞ連れ出しお、きれいな空を芋せおくれたした。
    マむマむを物語にしたい  ちいさな倢たでくれたした。


    元気でいおね
    笑っおいおね
    ずっず、幞せでいおね

    それは マむマむからのメッセヌゞ。
    それは わたしからのメッセヌゞ。

    みなさんの心は晎れおいたすか。


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    どうぞよい䞀日を、よい䞀週間を
    心地よい秋をお過ごしください




    177.    『 秋晎れ 』

    ⭐原っぱの倕焌け 晎れのち曇りより曇りのち晎れのバむバむをする

    ⭐虫の音のちゃんずおなかも空いおきおちゃんず眠れるたじないの劂ごず

          ヌ ちる ヌ

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    マむマむを連れおきおくれた葉っぱも
    秋色になりたした


     
     
     

    ちる

     
     
    ゚ッセむず短歌、時々 詩や物語。 写真も合わせおお楜しみください。 い぀か自分の蚀葉を集めお圢にしたい。 空、月、星、花、鳥、氎  自然が奜き、自由が奜きです。

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