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口紅が使いきれなくて、春

    ちる

    春になると口紅を新調したくなる。
    何がそういう気持ちにさせるのだろう。
    南風のせいかもしれないし、太陽の光のせいかもしれないし、かわいい花や若葉のせいかもしれない。


    *


    メイクは嫌いではないのだけれど あまり得意ではないので基本はナチュラルメイク。
    仕事の日には 口紅もチークもつけない。職場で禁止されてるわけではないけれど、小さな子らを抱っこするので顔が接近するし、その小さな手でわたしの顔にペタペタと触れてきたりもする。
    休日の出かける予定がある時だけ色のついた化粧品を使う。それもほのかにしかつけないし、出先で化粧直しをすることがほとんどないので、化粧品がなかなか減らない。

    口紅がどうしても最後まで使いきれない。

    春になると、なんとなく口紅を新しくしたくなる。
    雑誌やショップの口紅に目がいきはじめると、春だなあなんて思う。
    イメチェンみたいな大きな変化は求めていなくて、結局は似たような色を選ぶことになるのだけれどそれでよくて。
    ちょっと変える、ちょっと変わる、気持ちを切り替えるような感じ。
    年度が変わるころだし、別れと出会いみたいな、自分へのご褒美とエールみたいな、そんな感じ。


    出掛けたついでに 新しい口紅を買おうと思っていたけれど 、決めかねて帰ってきた。
    とりあえず今あるのを使い続けようかなと思う。
    もしかしたら、この一本は最後までちゃんと使い切れるかもしれない。




    ***




    昨日開催されました 第27回NHK全国短歌大会に参加してきました。6首提出し、1首佳作、2首に入選をいただきました。
    「短歌は 自分の時間を残すこと」
    大会ではそんなお話もありました。

    今週の短歌は選をいただいた歌を♡の中に。
    来年度もがんばります。

    どうぞ よい一日を、よい一週間を。


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    第27回 NHK全国短歌大会

    ◯自由題・題詠『 口 』
     応募総数  15,365首
      うち 予選通過作品  3,404首

    本選選者 12名
     荻原裕幸・木下龍也・小池光・小島ゆかり
     佐々木頼綱・俵万智・寺井龍哉・永田和宏
       永田紅・松村正直・山崎聡子・米川千嘉子
     (五十音順、敬称略)


    ◯近藤芳美賞(新作15首 連作)※応募はひとり一作品に限る
     応募総数  438組 (6,570首)
      うち 予選通過作品  48組

    本選選者 3名
     大辻隆弘・栗木京子・小島なお
     (五十音順、敬称略)


     
     
     

    ちる

     
     
    エッセイと短歌、時々 詩や物語。 写真も合わせてお楽しみください。 いつか自分の言葉を集めて形にしたい。 空、月、星、花、鳥、水… 自然が好き、自由が好きです。

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