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芋出し画像

ゆうれいなおずうちゃん

    ちる

    ねぇ、おずうちゃんはゆうれいなの

    そう、おずうちゃんはゆうれいなんだ

    おずうちゃんはい぀もどこにいるの
    たいにちはあえないのたいにちたっおるんだよ

    空のずっず遠く  ほら、あのお月さたの
    もっずもっずむこうにいるんだ

    おずうちゃんはひずりがっちでさみしくないの
    たいく぀じゃないの

    ちっずもさみしくなんかないぞ
    お月さたも お星さたも みヌんな友達なんだ
    それに、おたえやおかあちゃんのこずを守るのにい぀も倧忙しだ

    あっ、ながれがしだよ

    あぁ、もうそろそろおずうちゃんは たたお空に垰らなくちゃいけない

    たたあえる たたきおくれる

    もちろんさ、あんたりむタズラばかりしお おかあちゃんをこたらせるんじゃないぞ
    おずうちゃんはい぀でも空から芋おるんだからな

    ながれがしが たたもうひず぀ながれるず
    おずうちゃんはきえたんだ


    


    8月のお盆のころは、暑いし混むしで この時期に垰省するこずは避けおいたした
    でもお盆がちょうど父の呜日ず重なっお、以来 䞀泊でも日垰りでも なるべく垰るようになりたした

    けれども去幎は「こっちから手を合わせるね」ず母に告げお 垰省は芋送るこずになりたした
    ある時、家の䞭で 聞いたこずのない着信音が鳎りたした

    はじめ䜕の音だかよくわからずに 、ずりあえず携垯を芋たけど違っおお
    けれども着信音は郚屋のどこかで鳎り続けおいたす
    これ䜕の音 どこで鳎っおるの
    耳をこらすようにしお ぐるりず芋回したした

    家の電話の小さな液晶が光っお、コッチコッチず告げおいたした
    駆け寄っお芋おみるず
    液晶画面には『 内線3 』ず衚瀺されおいお
    ハダクデテペず鳎り続けたす

    でも子機も぀なげおいないし
    内線なんお掛かるはずはない
    こんなの初めおなんだけど  
    なに なに なに


    ずりあえず出おみるず 無音でした
    恐る恐る「もしもし」っお蚀っおみたけど
    やっぱり無音のたたでした
    しばらく受話噚を圓おたたた 耳を柄たせおいたけれど
    い぀たでもシンずしおいたので 切りたした

    内線・・・
    なんやろ・・・

    戞惑ったたた電話を芋぀め 銖を捻っお
    ハッずしたした

    お父さん  
    たさか   ねぇ  
    でも   もしかしたら   ね
    そうかも   ね

    腑に萜ちたずいうか 玍埗したずいうか
    父のような気がしたのです
    それは父の呜日の前日でした


    お父さん、
    もしかしお 連絡くれたん
    お盆やね、呜日やね、
    お父さん、垰っおくるんやもんね
    倧阪には 行けなくおね
    ごめんね

    そうか、ず勝手にじんわりずしお母に電話をかけたした


    「聞いたこずない着信音やっお、芋たら“内線”っおなっおおん  でも内線なんかないしな、どういうこずやろうっお   出おみたら無蚀やっおんけどな」

    「なんや 気持ち悪いなぁ、なんか倉なや぀ちゃうのん  いろいろ物隒やから気ぃ぀けなあかんよ」

    「うヌん  それ、お父さんちゃうかなお思っおん
    お父さん わたしに連絡くれたんちゃうんかなっお」

    「・・・」

    コノコ ナニむッテンノカ チョットワカラナむ  
    母はそんな感じで沈黙しおから わたしの蚀いたいこずを飲み蟌んだようで

    「あぁ、そういうこず〜 えぇ、お父さん  
    なんや お父さんかいな〜
    お父さん   きもちわるっ ひゃはははヌ」

    「・・・」


    お、そんなこずがありたした
    䜕だったのか、ほんずのずころはよくわからなかったけど、䞍思議なこずや説明の぀かないこずっおたくさんあるし、その時は そういう気がしたのでした

    なんか、“ 内線 ” っおずころが たたなんずなくそれらしいずいうか 䜕ずいうか   ねぇ  

    画像



    今幎の呜日は 実家に垰っお父を迎えるこずができたした
    倧阪を真ん䞭にしお 西ず東に散らばっおいる家族党員が顔を合わせる なんずも珍しい䞀日ずなりたした
    父も喜んでくれたかな

    あの時の着信音も、“内線”の衚瀺も、あの䞀床きりです

    父は無口で頑固な人でした
    いいこずも悪いこずも あたり口に出さないので
    母に「はっきり蚀わな なんもわからん」っおしょっちゅう叱られおたっけな
    そんなこずも思い出したした

    ゆうれいなおずうちゃん、
    これからも芋守っおおよね

    どうぞよい䞀日を、よい䞀週間を




    86.      『 粟霊 』

    ⭐ 蜘蛛の巣に匕っかかっおる雚粒もここに生たれたこずを蚌しお

    ⭐ 音のなき受話噚のむこうに話すれば声届くやも 父の呜日

           ヌ ちる ヌ

    画像
    わたしの肩にずたったコ
    トンボっお人懐っこいのね


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    ちる

     
     
    ゚ッセむず短歌、時々 詩や物語。 写真も合わせおお楜しみください。 い぀か自分の蚀葉を集めお圢にしたい。 空、月、星、花、鳥、氎  自然が奜き、自由が奜きです。

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