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ババロアとムース

    兄「ババロアが入ってないやん!」
    兄はまるで殺人事件が起こったかのように大袈裟に騒ぎ立てた。

    母「なあに?大きな声を出して」
    買い物から帰ってきて着替えを済ませたばかりの母が、驚いた顔でパタパタと駆け寄ってきた。

    兄「ババロアが、ない」
    母「あるじゃない。はい、どうぞ♪」
    兄「これ、ムースじゃん……。俺が頼んだのは、ババロア」
    母「あら、似たようなものじゃない」
    兄「違うよ!全然違うよ!」
    私「お兄ちゃん、ムースいらないの?それなら私食べるよ」
    兄「いや、食うよ。食べます」
    母「あなたの分もあるから仲良く食べなさい♪」
    私「わぁい、私ムース大好き!」
    私たちは仲良くムースを食べた。

    私「お兄ちゃん!ムース美味しいね」
    兄「おぅ。俺だってムースは嫌いじゃない」
    兄は美味しそうにムースを平らげていた。
    母は私たちをニコニコしながら見ていた。

    数時間後、兄は「ちょっと出掛けてくる」と急に言い出して、どこかに行ってしまった。

    兄「ただいま」
    母「お帰りなさい♪」
    私「お帰り~。あっ、その袋、エトワールのスイーツ買ってきたの?」
    兄「まあな。お前も来いよ」

    私「あっ、ババロアだぁ。綺麗だねえ」
    母「とってもカワイイわ」
    兄が買ってきたものはババロアだった。
    今大人気の高級スイーツ店のものだ。しかも家族全員分ある。
    父「おっ、何だそれ。美味そうだな」
    私たちが騒いでいるのを聞きつけて、仕事から帰ってきたばかりの父が着替えながら様子を見に来た。

    夕飯のデザートに家族みんなでババロアを食べた。


    しばらく経ったある日。

    母「これからピヨピヨ・マートに買い物行くけど、何か食べたいもの、ある?」
    私「アイス食べたい!」
    兄「俺、ババロア。ババロア買ってきて」
    母「わかったわ♪」

    母、帰宅。

    兄「ムースじゃん……(呆れ)」
    母「あらぁ?やだぁ、間違えちゃった(てへぺろ)」

    私「お兄ちゃん、ムースいらないの?それなら私食べるよ」
    兄「いや、食うよ。食べます」
    母「あなたの分もあるから仲良く食べなさい♪」
    私「わぁい、私ムース大好き!」
    私たちは仲良くムースを食べた。

    私「お兄ちゃん!ムース美味しいね」
    兄「おぅ。俺だってムースは嫌いじゃない」
    兄は美味しそうにムースを平らげていた。
    母は何故か私にウィンクしてきた。なんだろう急に。

    しばらくして、兄は「ちょっと出掛けてくる」と、外に出ていった。

    兄「ただいま」
    母「お帰りなさい♪」
    私「お帰り~。あっ、その袋、エトワールのスイーツ買ってきたの?」
    兄「まあな。お前も来いよ」

    私「あっ、ババロアだぁ。しかも新作!?」
    母「とってもカワイイわ」
    兄が買ってきたものはババロアだった。
    今大人気の高級スイーツ店のものだ。しかも家族全員分ある。
    父「おっ、何だそれ。美味そうだな」
    私たちが騒いでいるのを聞きつけて、仕事から帰ってきたばかりの父が着替えながら様子を見に来た。

    夕飯のデザートに家族みんなでババロアを食べた。


    しばらく経ったある日。

    母「これからピヨピヨ・マートに買い物行くけど、何か食べたいもの、ある?」
    私「私、チョコチップクッキー食べたい!」
    兄「俺、ババロア。絶対ババロアな。間違えんなよ」
    母「もちろんよ、任せて♪」

    母、帰宅。

    兄「なんだよ、またムースじゃん(笑い)。母さんはホントしょうがないな」
    母「あら、ごめんなさい♪私ったらうっかりさんね♪」

    私「お兄ちゃん、ムースいらないの?それなら私食べるよ」
    兄「いや、食うよ。食べます」
    母「あなたの分もあるから仲良く食べなさい♪」
    私「わぁい、私ムース大好き!」
    私たちは仲良くムースを食べた。

    私「お兄ちゃん!ムース美味しいね」
    兄「おぅ。俺だってムースは嫌いじゃない」
    兄は美味しそうにムースを平らげていた。
    母はニコニコと兄を見ている。

    ムースを食べ終わると、兄は「ちょっと出掛けてくる」と言うと、すぐに出掛けた。

    兄「ただいま」
    母「お帰りなさい♪」
    私「お帰り~。あっ、その袋、エトワールのスイーツ買ってきたの?」
    兄「まあな。お前も来いよ」

    私「あっ、ババロアだぁ。しかも並ばないと買えないやつ!」
    母「とってもカワイイわ」
    兄が買ってきたものはババロアだった。
    今大人気の高級スイーツ店のものだ。しかも家族全員分ある。
    父「おっ、何だそれ。美味そうだな」
    私たちが騒いでいるのを聞きつけて、仕事から帰ってきたばかりの父が着替えながら様子を見に来た。

    夕飯のデザートに家族みんなでババロアを食べた。

    (おしまい)

    #創作大賞2026 #エッセイ部門

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