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通学路ですれ違う彼女

    chintakaこと柊 聖月

    高校3年生の時、僕は自転車通学をしていた。


    片道約10kmの山道。最初に辛い上り坂を登るか、最後に登るか。その日の気分で道を選んでいた。


    ある日、気分転換で初めての道を選んだ。


    そこで、彼女に出会った。

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    彼女は必死に自転車を漕いでいた。長い髪が風になびき、額に光る汗が光り輝き彼女を包んでいた。まるで天使が降臨した様な姿に、僕は目を奪われた。


    次の日も、僕は同じ道を選んだ。彼女は昨日と同じように自転車を漕いでいた。


    それから毎日、彼女とすれ違うようになった。最初は遠目に眺めるだけだったけれど、次第に目が合うようになった。

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    ある日、僕は意を決して言った。


    「おはよう」


    彼女は驚いたように目を見開いた。


    翌朝、彼女とすれ違う時、彼女の方から、


    「おはよう」


    と、少しはにかんだ笑顔で言ってきた。僕も笑顔で「おはよう」と返した。

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    本作品はフィクションです。登場人物・団体名等はすべて架空のものです。
    著作権は著者に帰属します。無断転載・複製を禁じます。



     
     
     
    60代で恋愛小説とダークファンタジーを書いています。 高校生の恋、不倫の恋、神と吸血鬼、日本百名山の頂、定年後のいま。 忘れられない“あのとき”を、今も言葉に残しています。

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