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浄化

    知らないふりをしていてごめんなさい。
    気付かないふりをしていてごめんなさい。
    昨日のお詣りの時、そんな言葉が降りて来ました。

    本来なら、もっと早く訪れるべき場所だったのかもしれません。
    長年知ろうとせず生きてきた。
    今回、急に行きたいと衝動の様な気持ちに動かされ、昨日京都へ。

    まずは本籍地の氏神さまへ行き、初めて手を合わせました。
    室町時代から続く土地の氏神さま。
    お恥ずかしい話ですが知りませんでした。知ろうともしなかった事実が突き刺さる。
    お詣り出来た感謝と共に、悔恨の情も浮かんでは消えて行きました。

    そして、移動し両親が過ごした街、京都。
    場所は洛外の銀閣寺近く。
    生まれてから4ヶ月ほど過ごした土地。

    無機質な書類に書かれた住所。
    住所が読めず、市役所の市民課の方に助けていただきました。
    そして公的書類の有り難さ。

    特定出来た住所を手に握り、神社庁に電話をしました。電話に出てくださった女性の職員さん。
    「この住所の氏神さまを教えていただきたいです」
    と言う私に、
    「お調べしますね」
    と柔らかいお声。
    本籍地の氏神さま、そして生まれて4ヶ月間過ごした土地の氏神さま。合わせて電話番号も教えてくださいました。

    今回、知ろうとしてみて、祖父母の家に行く時の電車からみる風景が当時と重なって見えました。
    急行が止まる駅、各駅停車そして無人駅の階段。

    駅を出ると目の前には横断歩道、静かに止まる車。
    見ると、フロントガラス越しにどうぞと手で表現してくださっていました。

    ー私は今まで何を見てきたのだろうか。

    知りたいという思いに素直になって良かった。
    言い訳をやめ、自分の中から湧き上がる想いに沿い動いてみた。
    それだけで、世界の見え方はこうも変わるのか。私は天を仰いだ。

    #創作大賞2026 #エッセイ部門

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