動画生成AIの現在地を見てきた話
2026年7月13日、MeltingHackさんの主催する動画生成AIのハッカソンに参加してきました🔥
このイベントはAlibaba Cloudから6月22日にリリースされたばかりのHappy Horse 1.1という最先端の動画生成AIを使ってオリジナルの動画を作成するというイベントで、当日使用したトークンに掛かる費用は全額キャッシュバックされる!ということで「動画生成AIの最先端を無料で試せるなんて、これは行くしかないな!」と、勇んで参加してきました。
当日は前段でAlibaba CloudとHappy Horseの使い方の説明が軽くあった程度で、ハッカソンが始まったら1時間程度の中でほぼ手探りで使い方を覚えながら最大15秒のショート動画を作成していく…という、かなりスリルのある内容で、脳みその普段刺激されていない部分をビンビンと刺激されながら動画生成に勤しみました🧠⚡
主に動画の作り方は4種類あって
テキストから動画を作る(T2V)
画像を基に動画を作る(I2V)
複数の画像を基に動画を作る(R2V)
動画を基に動画を作る(Video Editing)
という感じで、生成方法が用途によって分かれていました。
どの方法を使う時でもテキストのプロンプトを入れることはできるので、参考になる画像や動画を基にしてどういう動画にしたいかを指示して作っていくような方法も使えます。
この部分が特によくできている印象で、例えば動画の中に文字を入れ込む部分が上手くいかない場合にテキストのみの画像をアップして「文字の部分はこの画像を基にして加工して使う」と指示すると、その通り動画に組み込んでくれたりします。
勿論、テキストから動画を作る基本部分もよくできていて、今回は自分の作りたいものとの相性が良かったのか、何度もやり直しを強いられる場面は無かったので、かなり実用的なレベルになっている証拠かもしれません。
実際どんなものを作ったのか、というのは下記を見てもらえればと思います。
#HappyHorse https://t.co/KKOGUc7vVt pic.twitter.com/mqaf4JdPVT
— chihiro (@chihitek) July 13, 2026
テーマは昭和後期~平成初期の刑事ドラマ風CMです。
最初は自作曲「ゆうやけ刑事」のMVを狙って考えていたのですが、音声の後付けはハッカソンのレギュレーション上NG(動画編集ソフトを介するしかない為)ということだったので…やむなく雰囲気だけ踏襲して落とし込むことにしました。
作り方についてどういう感じで制作するかを検討したところ、シーンを幾つかに分けて出力し、最後に統合して一本の動画にすることを思いつきました。
しかし、どうも見た感じそういうことができるのか謎だったのでスタッフの人に質問したところ「動画を基に動画を作る機能(Video Editing)」を使えばできるかもしれない…と、スタッフの人もあまり無いケースなので若干の疑問は残る回答ではあったのですが…それに賭けてパーツとなる動画を生成してみることにしました。
それなりのトライアンドエラーの後、何とか4本の動画が出来上がったのでこれをVideo Editingにアップして生成…とここで問題発覚。
なんと、アップできる動画は1本のみで、他の動画は画像にしてスクリーンショットをアップするしかない…という、調査不足による痛恨のミス😇
仕方ないのでスクリーンショットを撮って今度こそ生成…と思ったら、また別の落とし穴が…🕳️
今度は動画の尺を調整できない…。
確認したところ、このVideo Editingの機能で出力する動画は基動画の尺に依存してしまうとのこと(1本3秒で作っていたので3秒までしか出力できない)
想定外の連続でしたが、ここまで来て諦めるわけにいかないので方法を考えたところ、最適解は「複数の画像を基に動画を作る(R2V)」だと気づき、残り時間ギリギリで何とか出力に成功。
…いやはや、色々勉強になりました。
そんなこんなで出来上がったワケですが、色々妥協したワリにはそこそこの出来になったのではと思います。
クリエイターと生成AIの距離感というのは未だに難しいところがあって、すんなり作品に取り入れるかどうかというのは判断が必要なケースが多いのが実情だと思いますが、これまで莫大なお金を掛けなくてはできなかったことが少額の費用でできてしまうのはアドバンテージではあるな~と思いました。
ちなみに、この動画生成で掛かった費用はトータルで1.34ドル(本日のレートで217円くらい)でした💰
これはかなり安いと思いますね。
勿論、生成AIが動画クリエイターに取って代わるという話ではないとは思っています。
ただ「これを映像化するには予算が…」と諦めていたアイデアをまずは形にして試せる時代になったというのはとても大きな変化だなぁと感じました。
自分自身、動画編集はできるものの、素材の動画をどうするかはずっと悩んできた問題だったので、そこを何とかできるソリューションが出てきたことに可能性を感じています。
今回のハッカソンは時代の最先端を実感できた貴重な体験でした。
また面白い使い方を思いついたら挑戦してみたいと思います💪
