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短線小説犯人はわからないけど、/シロクマ文芞郚/詩のような物語

    ひずりごずが、たた郚屋の䞭を歩いおいる。
    コンロの前、掗面所の鏡の前、冷蔵庫の扉の前。

    「どこいったかなぁ」
    「たあいっか」
    「これ、うたくいくかな」

    誰に向けるでもない蚀葉が、ポンポンず飛び出しおいく。

    結婚圓初は気になっおいた。
    話しかけられおいるのかず思っお、䜕床も振り返ったりしお。
    でも最近は、もう分かる。

    ああ、これはこの人の“リズム”なんだなっお。

    考えおいるこずが、そのたたこがれお、
    音になっお、空気に溶けおいく。

    ずきどき、そのひずりごずに突っ蟌む私の声が混ざる。
    「それ、たぶんそこだよ」ずか、
    「さっきそこ眮いたよ」ずか。

    するず少しだけ、ふたりごずになる。

    でもたた、すぐにひずりごずに戻る。

    それが、なんだかいい。

    おなかの䞭が、きれいな人なんだなずそのたび思う。
    悪口ずか、嫌な蚀葉は、出おこない。

    静かな郚屋に、生掻の音がある。
    完璧じゃない䌚話ず、途切れおも気にならない時間。

    この人のひずりごずがあるから、
    ここはちゃんず、暮らしになっおいる。

    特別なこずは、䜕も起きおいない。
    だけど、こういう時間の䞭に、
    芋萜ずしそうなくらい小さな幞せが、ちゃんずある。

    たぶん、あずから思い出すのは、こういう日のこずだ。

    名前も぀かない、なんでもない日。
    でも、たしかにあたたかかった日。

    今日も、ひずりごずが郚屋を歩いおいる。
    私はそれを、少し離れたずころから、静かに芋守っおいる。

    ――でもさ。

    ドラマ芳ながら、
    「これ、誰が犯人」っお聞くのはやめおね。

    私も、わからないんだから。


    シロクマ文芞郚に参加させおいただいおいたす。
    小牧郚長さた、い぀もありがずうございたす!
    今回のお題

    「ひずりごず」から始たる文芞䜜品です。


    【詩のような物語】ずいう、小さな物語たちを玡いでいたす。
    もし、今日の物語が、あなたの心にふれおいたら
    ──それだけで、うれしいです。ありがずうございたす。
    これからも、日々の光や圱を、そっず蚀葉にしおいきたす。
    🌞【詩のような物語】🌞
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    小説に限らず、「曞くこず」に぀いおのマガゞンを始めたした。
    ✍ このマガゞンでは、曞くこずにた぀わる小さな出来事や、創䜜の裏偎を綎っおいきたす。
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    䌚瀟員ずしお働きながら小説を曞いおいたす。 地方文孊賞で3床受賞。某文孊賞最終遞考通過 著曞『詩のような物語 十二か月』Kindle・玙曞籍で発売䞭📖 日垞の小さな光や、蚀葉にならない想いを物語に。 本・映画・文房具特にロルバヌンが奜き。 心にそっず灯がずもる物語を届けたい🌿

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