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64歳、面接を2つ受けたら人生が思わぬ方向に動き出した。 #90

    レストランかホテルか。偶然の出会いと、天国の友人がくれた気がする新しいご縁。


    昨日は面接が2つありました。

    1つは高原にあるレストラン。 もう1つはリゾートホテルの厨房です。

    まず午前中に向かったのは、高原にあるレストラン。

    この辺りは観光地として整備されていて、週末になると100店近い屋台風のお店が並びます。食料品や化粧品、革製品、洋服、飲食店まで、本当に何でもある場所です。

    当然、週末はかなり忙しそう。

    私が面接を受けたのは屋台ではなく、ちゃんとしたレストラン。カナリア料理とスペイン料理を出すお店で、料理長は穏やかな雰囲気の女性でした。

    給料や勤務時間、仕事内容などを一通り確認。

    仕事内容は料理人ではなく料理人助手(Ayudante de cocinero)。スペインでは料理人(Cocinero)と助手で契約のカテゴリが分かれていて、助手になると給料も少し下がります。

    勤務時間もやや短め。

    そして、一番気になったのは交通手段でした。

    バスはあるものの、1時間に1本あるかどうか。車がないとかなり不便です。

    実際、面接へ行く時も時間が合うバスがなく、帰りはバス停で1時間待ち。

    仕事そのものは悪くなかったのですが、通勤まで含めて考えると少し厳しいかな…というのが正直な感想でした。

    そこで気持ちを切り替えて、午後のホテルの面接へ。

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    ご縁があるのは?

    実は、このホテルとのご縁は偶然から始まりました。

    先日、大切な友人マリアーノさんのお葬式の日。

    教会の前で迎えを待っていた時、以前一緒に働いていた仲間と偶然ばったり再会したんです。

    話をしていると、彼は今ホテルで働いていて、「ちょうど人を探しているよ」と料理長に話をしてくれました。

    そして翌日には面接が決定。

    私は勝手にですが、「マリアーノさんが天国から引き合わせてくれたのかな」と思っています。

    ホテルはビーチの近くにあるリゾートホテル。

    大きなプールでは多くの観光客がのんびり過ごしていて、いかにもリゾートという雰囲気でした。

    私はこれまで普通のレストランばかりで働いてきたので、ホテルの厨房は初めての世界です。

    厨房はとにかく広い。

    朝番は朝食ビュッフェ、昼番は夕食ビュッフェの担当。

    朝7時スタートと早いものの、夜はレストランが21時30分に閉まり、片付けを終えて22時には帰れるそうです。

    朝型の私には、むしろありがたい勤務時間。

    もちろん、大人数のお客様に対応するので仕込みの量は今までとは比べものにならないでしょう。

    契約は助手ではなく料理人。

    年間48日のバカンス、週休2日、残業なし、1日8時間勤務。

    条件だけを見ると、かなり魅力的でした。

    ただ一つだけ「あちゃー」と思ったことがあります。

    ホテルの厨房は、基本的にチップがありません。

    これまで私は、そのチップで毎月の食費をほぼまかなえていました。

    これは正直ちょっと痛い(笑)。

    でも、それがホテルの働き方なんでしょうね。
    まぁ、給料もちょっと高いし。

    それに、64歳のおっさんを必要としてくれるだけでもありがたいことです。

    まだ正式な返事は来ていませんが(笑)。

    面接の感触は悪くなかったので、もしかすると来週から新しい仕事が始まるかもしれません。

    …まだ分かりませんけど(笑)。

    64歳になっても、新しい世界へ飛び込める機会がある。

    少しワクワクして、少し不安。

    そんな気持ちを抱えながら、結果を待っています。

    それと、日本では「ヨーロッパは猛暑」というニュースをよく見かけると思います。

    確かにスペイン本土では40℃を超える地域もあるようですが、私が暮らすカナリア諸島は海風のおかげで思ったほど暑くありません。

    日差しは強烈ですが、部屋の中や木陰に入ると驚くほど涼しくて、本当に気持ちがいい。

    同じスペインでも、ずいぶん違うものですね。

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    私は頭の中がかなり熱くなってきました!

    2026/7/3  カナリア諸島より

     
     
    46歳でスペインへ。60歳でカナリア諸島に移住。 料理人として生きながら、島での一人暮らしを綴っています。 海と風に囲まれた静かな日々の中で、 日常の中にある小さな気づきを書いています。

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