メインコンテンツへスキップ
見出し画像

病を得て変える人生⑦|胆嚢摘出はいつ受けるべき?舞台と手術の間で考えたこと

    急性胆嚢炎で救急搬送され、入院してからしばらく経ちました。

    術前検査も終わり、来月下旬に腹腔鏡で胆嚢摘出手術を受ける予定です。

    胆嚢炎の治療は「切除」が第一選択。

    再発リスクを考えると、早めに手術はした方がいい、ということは早い段階から言われていました。

    胆嚢を取ることへの抵抗

    胆嚢摘出は、比較的一般的な手術と言われています。

    腹腔鏡で行う場合は身体への負担も少なく、回復も早め。
    最近では日帰りで対応するクリニックもあるくらいです。

    実際、周囲にいる経験者の方たちも、手術には前向きな意見が多く、
    「もっと早く受ければよかった」という声も少なくありませんでした。

    それでも、正直なところかなり迷いました。

    胆嚢は、切除しても身体が適応できる臓器だと言われています。

    でも、人間の身体に「本当に不要なもの」なんてないと思うのです。

    根治のためとはいえ、自分の身体の一部を失うことには、やはり抵抗がありました。

    問題は「手術するかどうか」よりも「いつ」するか

    ただ、今回一番悩んだのは、「手術を受けるかどうか」ではありませんでした。

    問題は、「いつ受けるか」。

    前回の入院では、オペラ公演を降板し、オーディションも辞退しました。

    ありがたいことに、その後も舞台の予定は続いています。

    6月には《半神》再演、8月には《黒蜥蜴》の公演。

    できれば、これ以上の降板は出したくない。

    その気持ちは強くありました。

    一方で、もし手術を先延ばしにして、その間に再発したら。

    今度こそ、本番直前に動けなくなる可能性もある。

    預かっているチケットや、稽古、周囲への影響を考えると、それもまた怖かったのです。

    「今なら回復して間に合うかもしれない」という判断

    腹腔鏡手術は開腹手術に比べれば回復が早いとはいえ、もちろん無傷ではありません。

    お腹に4〜5か所穴を開ける手術です。

    日常生活への復帰は比較的早くても、激しい運動や腹筋を強く使う動作には、ある程度時間が必要だと言われています。

    声楽は、思っている以上に身体を使います。

    呼吸、支え、体幹。

    「歌える」と「本番レベルで動ける」は、たぶん別の話です。

    それでも、半神の公演直後に手術を受ければ、《黒蜥蜴》までは約2か月。

    完全ではなくても、少しずつ戻していく時間はあるかもしれない。

    そして今なら、まだ回復力や体力も残っている。

    そう考えて、今回のタイミングで手術を受けることに決めました。

    気力だけで乗り切る時期を過ぎて

    ここ数年で強く感じるのは、若い頃のように「気力と勢い」で走り続けることが難しくなってきた、ということです。

    以前なら、多少無理をしてもなんとか乗り切れた。

    でも今は、そのやり方を続けるとどこかで身体が止まる。

    今回の入院は、そのことを現実的に突きつけられた出来事でした。

    ただ、それは「もう何もできない」という意味ではないのだと思っています。

    今の身体や心の状態を大事にしながら、やりたいことを、無理のないペースで続けていく。

    病を得て変える人生、というシリーズタイトルの通り、これからはそういう生き方に少しずつ変わっていくのかもしれません。

    術後から回復までのことも、また少しずつ記録していけたらと思っています。



    📚マガジン内の記事はこちらから✨

    🗺サイトマップから全記事をチェック


    🙌最後まで読んでくださった方へ
    この記事が、あなたの発信や活動のヒントになれば嬉しいです。
    気に入っていただけたら、ぜひスキ・コメント・フォローで応援してくださいね✨

     
     
     
    社会人大学生→🇺🇸大学教員→IT企業→音大、院→オペラ研修所→ソプラノ歌手。 ちえ(新井千惠)です。 クラシック音楽をもっと身近に。 音楽、旅、エアライン修行、生成AIなど発信。 学ぶ、歌う、書くことが生きる力。 フォロー数<フォロワー数の方のお返しは保留にしています🙇‍♀️

    あなたへのおすすめ