
あの頃の精密機械、ニンテンドーDS
初めてニンテンドーDSを買ってもらったのは、小学二年生の頃だった。
旅行へ行く際、電車内の時間つぶしの為に母親が「メイドインワリオ」と一緒に買ってくれた。

電車の中で面白い部分を母に共有しながらずっと触っていた記憶がある。
その日からDSは、自分の相棒になった。
自分の家族は出かけることが好きで、色々な場所へよく「連れて行かれた」
でも、自分にはどこへ行くにも相棒のDSがいたから平気だった。
旅行自体はあまり好きではなかったし、移動時間も長かったけど
DSがいたから楽しかった。
時間が経つにつれ、ゲームが少しずつ増えていく。
メイドインワリオで集めたコレクション。
店で選んで買ってもらったソフトたち。
自分のベッドはロフトベッドで自分の秘密基地だった。

かなり大きくなるまで、母親と一緒に寝ていた。
「秘密基地」に今日はどのゲームを持っていこうか吟味する時間が好きだった。
母と一緒に遊ぶ時間も好きだった。
DSは、自分だけの「精密機械」だった。
ワンセグDSテレビなんて物もあった。
(携帯でもテレビが見れる機能が流行っていたり今考えると妙な機器である。)

花火大会の日、それを持っていき、家族で小さな画面の「DSテレビ」を流しながら花火を眺めたのを覚えている。
自分の中のDSは、夏そのもの。
淡い少年時代の記憶が、全部あの小さなゲーム機に詰まっている。
売ったり無くしたりしたけれど、今改めてDSソフトを集めている…。
当時を思い出しながら、今でもベッドに持ち込んで遊ぶ。

結局、思い出には勝てない。
どれだけ高画質で、どれだけクオリティが高いゲームでも、あの頃の感覚には敵わないのだと思う。
だってあの頃の自分が、本気で愛して遊んだゲームなのだから。
本気には敵わない。
みんなは何を本気で遊んでた?
…今日はどのゲームで遊ぼうかな。
おしまい!