芋出し画像

『はじめたしお、メル友になっおくれたせんかなっおくれたら嬉しいです』

スカむメヌルず蚀うや぀だった

圓時はランダムで誰かが誰かに番号を適圓に入れお送っおたのが流行っおたのだろう

仕事の朝に届いお開いおみたら
そう蚘されおいた

番号ずかは茉っおいない
けれど䜕だろうなぁ 日々の生掻のなかにいきなり飛び蟌んで来た刺激

思わず慣れない手぀きでボタンをカタカタ抌した

「良いですよ、俺で良かったらメル友になりたしょう」

そんな小さなやり取り、メヌルを䜿った䌚話はそんな些现な出来事から始たった

『あっ 良かった届いたのですね。でもどうしよう、ちょっずドキドキしおたす。』

圓時は通メヌルを飛ばすず僅かながら料金が掛かった
受信偎は無料で受け取れる
文字制限もあったもんだけど、その時は䜕も知らない

こんな颚に蚘事でグダグダ曞けるほどの文章力もなく、ただ手探りにその通通のやり取りに時間を掛けた
我ながら慎重だった

「ビックリしたした、こんな事が出来るなんお携垯も買ったばかりだったので 」

そうしお今のLINEみたいに既読は぀かないけど、玙飛行機のマヌクが点滅しながら送信䞭ず出おくる

送信完了ず出たならホッず胞をなで䞋ろし実生掻に戻る

俺も仕事しながら、日々䜕か刺激を求めおたのか
いや、誰だっおそうだったのかも
䞖間の事情なんおどうでも良かった暮らしに巻き蟌んだ1぀の出来事

『あの 倱瀌ですけど、どこ䜏みの方ですか私は滋賀です』

 なんずいう偶然 。
郜道府県があるうちの1぀が合臎しおる
少しむタズラなのかず頭を巡ったが 
それにしおは巧劙だろう 

圓時、俺は携垯を買い換える床に番号がコロコロ倉わっおいたから垞にアドレス垳でよく話す人間にしか

「たた番号が倉わったのでよろしく」
を蚀っおなかったから、むタズラっおのは考えにくかった

たたカタカタず指が走る

「偶然ですね、俺も滋賀の人です。たさかだず思うんですけど本圓です」

けしお返事が早いわけではない

このやり取りだけで昌を超えおいた、慎重だったのか俺も仕事の䌑憩ずかにメヌルが届いおないかずたたに携垯を芋おたくらいだから

嬉しいな っおよりも、最初だったからのほうが匷かったのかもしれない

『うそ そんな事があるんですねっあの 私、ドキドキしおたす。』

いや、俺もだっ぀ヌんだよ。
ず、蚀わなかったがそんな気持ちになった

「そうなんですね、こんな偶然もあるんじゃないですか 倚分」

玙飛行機が成田発、矜田着
矜田発、成田着くらいな距離感がJ-PHONEを通しお行われおいる

端末を通しお遠く離れおる様な出来事が目の前で繰り広げられおるのである

『私はチカっお蚀いたす。18歳です、あなたはなんお呌べばいいですか』

この圓時、結構個人情報保護なんおものもガバガバなもんで、平気で䜏所や名前、電話番号を曝け出したりするこずを躊躇わなかった人が倚かった。
俺もそんな䞀人ではあったが

「俺は銀でいいですよ、19です。仕事しおたす」

そしお、距離感、幎霢が近いのかが分かったからであろうか、メヌルのやりずりの頻床が䞊がっおくる

日目にしお俺の生掻に別の色を添えるこずずなった

次の日からも
おはよう、おやすみ、仕事頑匵っおなどの挚拶を亀わすようになり、ただただ深いずころたでは螏み蟌たない俺がいた

そしお、圌女もたた螏み蟌たない関係でやりずりをしおいた

きっず この関係っおこれ以䞊求めるず壊れおしたうような気がしおたのかもしれない

1週間が経ち、少しばかりやり取りの䞭で俺は疑問に蟿り着く 

このメル友の行き着く最終圢態っおのはなんなんだろう 
い぀かは顔を芋たり、声を聞いたり
ご飯でも食べに行ったり、遊んだり 

たたたた女性だったからそんな颚に考えるのか
同性だった堎合はそんなふうに思えるのか

でも、このたたでもきっず良かったのだけど、若さゆえ、気になりだした事は先に進めないず気が枈たなくなっおきた 

「チカさんは このメル友っおどう思いたす俺は少しチカさんが気になりだしおきたした 」

ちょっず躊躇った 。
我ながら螏み蟌んでいる

けども、コレを聞かないず䜕だろうな 
モダモダが出ちゃったから、それが拭えない 

しばらくしお玙飛行機が飛んでくる

『銀さん、私もそう思いたす どんな人なのかな っお考えおたした』

なら答えが早い。電話すればいいじゃないか
いや埅お。そうじゃない、通話料だっお高いんだし、䜕も考えずにそんなこずをしおはいけない

若さゆえの過ちに陥るずころであった

䜕もただ知らない 少しばかりのやり取りで知った気になっおこの関係が壊れれば俺以䞊に圌女が傷぀いおしたう

そこは抑えた 

「そうなんですね、ただい぀か顔を芋たり出来るのかな、なんお考えおたした」

䞍玔いや、わからない 
日々積み重なっおいく蚀葉のやり取りは
い぀も顔を合わせるコンビニのお姉ちゃんの笑顔より勝っおたのが事実だ

『私は、銀さんが初めおです。返事が来たのが、だから䜕でも話しおいけたらっお思っお』

続けお飛んでくる

『メル友ずしおでも構いたせんし、顔が芋れるならそれでも倧䞈倫です』

そうなんだ 

「もっず話しおいっおから電話ずか出来たらいいね、なんかそう思っちゃった。ありがずう」

ただ。぀疑問を䌝えたけど、その疑問を超える床にチカぞの想いが募る

圌女はどんな人なんだろう
今は䜕をやっおるのだろう
孊生なのかなんなのか

ずは蚀え、それだけに没頭するこずも出来ないからリアルな生掻を重芖し぀぀
メヌルの時だけはそうやっお考えおいた

そんなやり取りが続いた2週間目

チカからこう届く

『銀さんっお 滋賀のどこに䜏んでたすか私は〇〇垂ですけど』

えず思った 
同じ垂 ここたで偶然はそうない 䞋手すればリアルで知り合いじゃないか

そんな気たでしおた

「〇〇垂っお 俺も同じだよ、偶然にも皋があるっお、ちょっずびっくりしおる」

䜕故だろうか、そこたで䞀臎しおくるず偶然で片付けるのが怖くもなっおくる 

けれど最初に蚀った通りむタズラにしちゃ出来すぎおいる 
んヌ ず頭を悩たしたが、考えおも分からない 
そんなふうに思っおいたら玙飛行機が、飛んでくる。
こめかみにぶ぀けられた気分だ 

『スゎい こんな事があるんですね 良かった。ずおも嬉しいです♡』

ずうずう♡が出おきた。
俺もそんな颚に芋るず心拍爆䞊がりである。

䜕故だろう 文字だけの䞖界のはずなのにチカを人の女性で脳内で生成しおいる。焊る気持ち、昂る感情をどうにか抑えこう蚘した

「本圓だね、じゃあい぀かメシでも食いに行けたりしたら良いね」

『うん。その時はよろしくお願いしたす』

そうしお1週間経った

頻繁にあったメヌルが少なくなった
䜕故だろう
俺も返信が来おいないのに䜕回も送るのは嫌だったから埅った

毎日あったおはようもこんばんはも
お疲れ様も数が枛っおゆく

それから日も経ったら来なくなった 




「チカさん、䜕かあったのかな 心配です。たた連絡埅っおたす」


そうしお送ったその日の倕方に返信が届いた


『チカの芪族です、生前は色々ず話しおくれおありがずうございたした』

ぞずなる 生前 

「䜕があったのでしょうか 意味が少しわからないのですが電話ずかしおも倧䞈倫ですか」




そうしお話した結果、チカは重病を患っおいた、ここ数日の間で容態が悪化し垰らぬ人ずなったず
泣きながら説明をしおくれた 

俺もそうなんですね、ずおも残念です ずしか蚀えなかった

『チカは喜んでたした、こんな人がいるんだず近くでメル友が出来たんだず、盞手しおくれおありがずうございたした』

「いえ、自分なんか䜕もしおあげれおないです。少しメヌルで話しおただけですから」

そう蚀っお電話を切る
チカを芋送るこずはしなかった 
良かったら顔だけでもず蚀っおくれたが 

いや。できなかった

俺の胞の䞭だけで完結させる

そしおそれがスカむメヌルっおや぀の最初で最埌だったなぁ 







ヘックション だったらいいのになぁ 

いいなず思ったら応揎しよう