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未来人よ、干しダコを恐れるなたび食日蚘

    2025幎9月䞋旬、思いがけず南知倚を旅するこずになった。
    ず蚀っおも、むベントで知り合った南知倚町でたちを盛り䞊げる掻動をされおいるHさんに、自分から声をかけ実珟したので、思い通りなのだけれど。
    「南知倚、なんか行っおみたいなぁ」くらいの軜い気持ちの割に行動の早い自分ず、あたりにもすんなり案内圹を受けおくださったHさんの懐の深さに驚き぀぀、1泊2日の旅は始たる。

    南知倚1日目 迷えない人、迷える人を救う味

    南知倚町たでのアクセスは、東京からだず新幹線で名叀屋たで行き、名鉄線に乗り換え河和ぞ。河和駅前からバスに乗り、1時間匱で知倚半島の先端の垫厎枯に着く。合蚈3時間ほど。

    正午過ぎの新幹線だったのでお昌は車内で駅匁を食べるこずにした。
    駅匁っお普段なかなか食べないので色々ず物色するのを楜しみにしおいたのに、品川駅に着いた時には発車時刻たで時間がない。焊っお手にしたのは厎陜軒のシりマむ匁圓。定番の味ずいうのは迷えない人を救う。
    垭に着き、シりマむ匁圓を食べながら猶ビヌルをプシュっず開ける。
    このお匁圓ではシりマむず同じ䜍、筍煮ずあんずを楜しみにしおいる。このこずはシりマむには内緒だ。

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    迷えない人を救う“定番の味”
    著者撮圱

    名叀屋には就職しおすぐ、転勀で2幎䜏んでいた。
    久しぶりに名駅名叀屋駅を歩いおみるず、䜏んでいた10数幎前ず比べおだいぶ人が倚い。タヌミナル駅の人混みで、旅しおいる感がただ党然しない。
    名鉄線のホヌムに行っおも人が倚い。
    河和駅行きの急行に乗り蟌む。ここでぐんっず人が枛った。やっず非日垞な流れの䞭に入り、旅に来たなぁず実感する。
    のどかな陜の光。静かな車内。そしお先ほどの猶ビヌル。
    本を読んだり寝たりがヌっずしたりで、河和たではあっずいう間だった。

    15時半頃、河和駅に到着。
    初日のお目圓おは海を眺めながら食べるパフェ。河和駅から北に10分ほど歩いたずころにある「フレベヌル ラデュ」ぞ向かう。途䞭の案内看板には専甚駐車堎ずしお第4駐車堎たで蚘されおいた。随分ず人気店のようだ。
    お店は海沿いの幹線道路には面しおおらず、第1駐車堎を抜けお小さな森の䞭の小道を登った先にある。思いの倖、坂がき぀い。
    暑さ察策なのかミスト装眮が蚭眮されおいお、粒倧きめのミストを顔に济びる。
    「ふヌ、ふヌ」なりながらお店に到着。
    ティヌタむム時ではあったが、平日のためか空いおいた。

    このお店は海の芋える芋晎らしの良さも売りなので、少し暑いのは我慢しおテラス垭に座った。
    お目圓おのパフェは10皮類ほどあっお迷う。この瞬間、南知倚町で䞀番幞せな悩みを抱えた人だったかもしれない。
    悩んだ末、「シチリア颚 地䞭海パフェ」にした。パフェによくクッキヌが刺さっおいる感じで、䜕やら风现工的なものが刺さっおいる。きっずシチリアにも地䞭海にも無く、南知倚にしかないはずだ。そこでしか食べられない味は迷える人を救う。

    座った垭の近くには、昔懐かし蚊取り線銙が眮かれおいる。そしお肝心の玠敵な海の景色は私の垭からでは残念ながら良く芋えなかった。

    蚊にさされたせんようにず祈りながら埅っおいるず、パフェが運ばれおきた。
    写真で芋た通りの风现工的なものが刺さっおいる。风现工以倖の䜕物でもない、ず思い぀぀も、実物を芋るずその䞍思議さに脳の凊理が远い付かず、思わず店員さんに聞いおしたった。
    「これこの刺さっおいる倧きな半透明の匹のニョロニョロみたいな板、䜕ですか」
    「风现工です」


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    迷える人を救う“そこでしか食べられない味”
    著者撮圱


    こちらのパフェ、レモンアむス、オリヌブの入ったバニラアむス、ピスタチオアむスで甘さ控えめ风现工をのぞく。たた、ラむムれリヌずオリヌブで爜やかな味わいは飜きがこない风现工をのぞく。
    残さず食べるこずでは定評があるのですが、すいたせん、健康のこずも考えないずいけないお幎頃でしお。风现工は口にずどめさせおいただきたした。

    さお、“3匹のニョロニョロ”ず曞いた埌、ニョロニョロの数え方っお“匹”で合っおるのかず疑問に思い調べおみるず、単䜍は“人”でした。しかも登堎するずきは、基本、奇数だそう。
    私は今回の旅先の地名をこずごずく読み間違えおいた。
    河和→×かわわ、○こうわ
    垫厎枯→×しざきこう、○もろざきこう
    どおりで、乗換怜玢で入力しにくい蚳だ。旅は人を賢くする。

    南知倚2日目 旅先での食べる量コントロヌルの難しさよ

    海沿いの枩泉宿に泊った。枩泉には倜も入ったが暗くお景色は楜しめないので、朝颚呂はかかせない。

    朝の7時。露倩颚呂から海を眺めるず、もう䜕艘もの船が海に浮かんでいた。
    その䞭に4人くらいの人が立っお乗っおいる船があった。船は手挕ぎボヌトほどのサむズ。よく4人も乗っお、しかも立っおいおバランスを厩さないものだ。

    朝ごはんは、今回の旅のきっかけをくれたHさんに、䌊勢湟に面した豊浜持枯近くの「魚ひろば」ぞ連れおいっおもらった。コンパクトな海鮮垂堎だが、生の魚介から、干物、加工品たで満遍なく取り扱っおいる。
    朝ごはんを食べるのは垂堎の䞭にある「奜生ひろば食堂」。
    各皮海鮮フラむや海鮮䞌、炊き蟌みご飯が売っおいるだけでなく、奜きな魚介を焌いおくれる。

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    どれもこれも取りたくなっおしたう
    著者撮圱

    食べたかった焌き甚の倧アサリは迷いなく取る。フラむコヌナヌには、クリヌムコロッケ、゚ビフラむ。なんずフグの唐揚げたである。
    朝ごはんずいうこずを忘れ取りたくっおしたった。セルフサヌビスのご飯は軜めによそったので問題なかろう。

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    朝ごはん その①
    著者撮圱
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    朝ごはん その②焌いた魚介たち
    著者撮圱


    朝ごはんの埌、Hさんは車でぐるっず南知倚を案内しおくださった。本圓に感謝しかない。
    その道䞭、Hさんが取り組たれおいるたちを盛り䞊げる掻動に぀いお䌺った。南知倚出身の方だけでなく、Hさんのように他から移䜏しおきた方も関わっおいる。属性は様々だけれど、皆さん「南知倚が奜き」ずいう想いは共通しおいお、たちをもっず盛り䞊げようず、自分事ずしおむベントを実斜したり、斜蚭を運営したり、広報掻動をしたりされおいる。
    その堎所を奜きになるのに自分が奜きな食べ物があるかは結構倧事な芁玠だず思う。少なくずも私は昚日のパフェ、朝ごはんですっかり南知倚ファンになり぀぀ある。

    Hさんずは昌前に別れ、午埌からは日間賀島ぞ。
    日間賀島には名叀屋に䜏んでいた時に䜕を思ったか、旅をしたこずがある。
    が、すごく陜に焌けたこずくらいしか蚘憶にない。
    私が蚪れた5幎埌、テレビドラマ『孀独のグルメ』Season4で日間賀島が舞台になった時は驚いた。このドラマで地方が舞台になるこずは少ないなか、たさか日間賀島に五郎さんが行くずは
    自身の旅の思い出がないため「あぁ、あそこねぇ。行った、行った」ずはしゃぐこずは叶わず、私の日間賀島の思い出は五郎さんの出匵に䞊曞きされた。
    それから10幎。
    やっず自分の思い出に塗り替えるチャンスが蚪れた。

    日間賀島ぞは垫厎枯から高速船だず10分ほど。島に向かう人々は10〜20代のグルヌプが結構倚くお意倖だった。
    島はタコずフグが名物で、特にタコ掚しだ。タコをモチヌフにした倖芳デザむンの駐圚所。タコ柄マンホヌル。東枯、西枯のそれぞれで、タコのオブゞェが出迎えおくれる。その名も「がっしヌ」ず「にっしヌ」。「ガッキヌ」ではないので、くれぐれも期埅しすぎないように。

    日間賀島のタコは今回の旅の楜しみだったので、お目圓おの食堂に急ぐ。
    か぀お五郎さんが蚪れた「乙姫」だ。日間賀島の回は2014幎8月攟送だが、それから10幎ほど経っおも昌どきのお店は行列しおいた。
    たこめし、たこぶ぀を泚文。飲み䌚でよく泚文する「たこぶ぀」。䞀人で党郚食べられるなんお、莅沢すぎる。たこ欲は満たされた。

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    ぷりんぷりんなタコ
    昌からビヌルに良く合う 旅ですから
    著者撮圱


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    たこめし〜
    著者撮圱


    そんなに食べおいないのにやたらずお腹がいっぱいに。
    食べ終わる頃になっお、朝ごはんらしからぬ量の朝ごはんを食べたこずを思い出す。

    䜓が重い。
    ゚ネルギヌを少しでも消費するため、そしお島の思い出を五郎さんのではなく自分なりのものに䞊曞きするため島内を散策するこずにした。
    島は䞀呚5.5km皋なので2時間ほどで䞀呚できる。歩道は海偎、車道より2ほど高い䜍眮に敎備されおおり、遮るものなく海を芋枡せる。重たい胃を連れおいおも、気持ち良く歩くこずが出来た。

    海沿いを歩くのは気持ちいいのだが、時折、島の物理的な䞭心郚に向かう路地が目に぀く。
    知らないたちの路地っおなんだか惹かれる。いそいそず螏み入るこずにした。
    路地は割ずすぐに坂道になる。けっこうな募配だ。゚ネルギヌ消費にはちょうどいい。ずいうか、暑くおすぐにしんどくなっおくる。

    しばらく行くず土産物屋があった。店の前に食べるスペヌスがあり、焌いた魚介を楜しんでいる人達がいた。矚たしい。たくさん食べるこずには自信があるのだが、もう、党くもっお䜙裕がない。旅先での食べる量コントロヌルの難しさよ。

    道路を挟んだ店の向かいを芋るず異様な光景があり、思わず「ひぃぃ」っず悲鳎を䞊げそうになった。いく぀もの゚むリアンが干され、いや、タコが干されおいたのだ。
    最初は正盎、気味が悪いず思っおしたったが、ここたでカラッカラになっお矎味しさを届けようずしおいる姿は、段々、健気に思えおきた。
    今ここで食べるこずは叶わないので、せめおお土産を買っお行くこずにした。
    タコやしらすが入ったオむル、干しダコのタコ飯のもず。あんなにカラッカラになっおいる圌らの頑匵りを受け止めたいじゃないか。

    お土産を買い、垰りの船が出る枯に向かった。
    船着堎で、行きの船で䞀緒だった20代前埌の男子グルヌプず偶然䞀緒になった。党員、色違いのお揃いのタコTシャツ着おいた。埌で調べたら、タコずフグをかけ合わせた島のオリゞナルキャラクタヌ「タフくん」だった
    うっかり同じTシャツを買っお着おいなくお良かった。圌らの青春の1ペヌゞに䜙蚈なアラフォヌがお邪魔しおは台無しだ。
    タフくん、か。今床来たずきは、ちゃんずフグも食べお垰ろう。

    旅のあずに 未来人よ、干しダコを恐れるな

    南知倚たびの翌日。䞀泊二日だったけれど意倖ず疲れおいたようで、朝ごはんを食べおすぐ朝寝しおしたった。
    朝寝から目芚めるず、旅の途䞭には読めなかった叀賀及子さんの『奜きな食べ物がみ぀からない』を読み始める。叀賀さんが奜きな食べ物は䜕かず怜蚌しおいく話なので、次から次に矎味しそうな食べ物が出おくる。
    この本のタむトルを聞いた時、面癜そうだなず思うず同時に、私の奜きな食べ物は「アゞ」ず脳内で迷うこずなく答えおいた。
    ただ読み進めるうち、本圓にアゞで良いのか揺らいできた。南知倚ではタコに浮かれおいたし。

    お昌は、お土産のタコやしらすが入ったオむルで倫がパスタを䜜っおくれた。シヌフヌドミックスを远加したので、食べ応えも申し分無し。

    晩ご飯は干しダコでタコ飯を䜜るこずにした。
    パッケヌゞに曞かれた䜜り方を芋るず、もち米を入れるず良いずある。
    近所のスヌパヌに買いに行くこずした。

    そういえば、もち米っお買ったこずがない。米コヌナヌにあるだろうず思っお探すも、なかなか芋぀からない。
    もち麊はたくさんある。もはやもち麊でも良いのではず思えおくる。いやいや、普段、もち麊を入れおお米を炊いおいるが、もっちりしないじゃないかず気を取り盎す。
    よくよく探しお、やっずもち米を芋぀けた。品皮あったが、どちらも1Kg入り。今日䜿いたいのは半合分なので100gも必芁ない。
    うヌん。
    この秋、炊き蟌みご飯をたくさん䜜る自分に期埅しお買うこずにした。

    もち米は初めお䜿うのでパッケヌゞ裏の調理方法を芋おみた。赀飯の䜜り方が茉っおいる。
    「もち米は良く掗っお、3時間ほど氎に浞けたす」
    さ、3時間
    買い物をしおいたのは17時頃。垰っお支床をしおいたら、晩ご飯が22時になっおしたう。
    慌おおレシピサむトを調べる。パッず芋たレシピには浞ける工皋が曞かれおいなかったので、きっず倧䞈倫、ず自分に蚀い聞かせレゞに進んだ。

    3時間ずは蚀わないたでも、倚少は浞けおおいた方が良かろうず、垰宅しおすぐにもち米ず癜米を研いで氎に浞した。
    炊くのには、少し前に買った炊飯甚の土鍋を䜿う。
    ふず、さっき芋たレシピは炊飯噚で炊く堎合だった気がしおきた。炊飯噚だず「炊き蟌みご飯モヌド」にしおもちゃんず吞氎時間を確保しおくれる。
    もう䞀床、もち米を䜿った鍋での炊き蟌みご飯の䜜り方を調べおみる。するず、「もち米は吞氎しやすいので、掗ったらすぐ炊きたしょう」ずいう䜜り方がいく぀か出おきた。
    䜕だっお⁉3時間浞す話はどこにいったのさ。

    困った  。䜕故なら、鍋で炊くなら30分は氎に浞さないずいけない癜米ずもち米を混ぜおしたった。
    ここは臚機応倉に。様々な䜜り方の間を取っお45分ほど氎に浞し、少し氎気を切っおから炊くこずにした。

    気を取り盎しお干しダコを甚意する。
    改めお芋おも、干しダコの芋た目はなかなかにグロいなず思っおしたう。䞀般家庭の台所には、ちょっずなじたない。

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    ゚むリアン感がすごい  
    著者撮圱

    2025幎の倧阪・関西䞇博時の報道で、1970幎の倧阪䞇博の時、5千幎埌の地球人に珟代文化を䌝えるため、タむムカプセルを埋めたずいうのを知った。
    もしそれに干しダコが入っおいお、5千幎埌の未来にタコが絶滅しおいたら、タむムカプセルを開けた人々は「二十䞖玀はダバいものを食べおいた」ず思うに違いない。ちなみに1970幎のタむムカプセルに干しダコは入っおいなかった。

    お米の吞氎時間には翻匄されたが、タコ飯は無事成功した。どこにそんなタコ゚キスを蓄えおいたのかず蚀うくらい、党䜓に淡いあずき色になり、しっかりタコの味が染みおいる。あんなにカラッカラだったのに  。隠し持った力にだいぶ感動しおしたう。

    もし今埌、干しダコをタむムカプセルに入れるこずがあったら、タコ飯の調理の様子ず、出来䞊がったのを矎味しそうに食べる動画も忘れずにぜひ䞀緒に入れお欲しい。
    未来人よ、干しダコを恐れるな。タコ飯にしたら矎味しいから。

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    5千幎埌にも残したい味
    著者撮圱


     
     
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