🍄【短編】今日は、透明人間の卒業式 #きのこ書店
keiさんの企画に参加させていただきます☺️。●お題…「透明人間の卒業式」
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――とうとう、この日が来た……。
ポツリとそう思った。
目覚めた朝はいつもと何ら変わらず、ただ静かにそこにあった。
今日で、長年通った学校とはお別れ。
そして……クラスメイトとの縁も切れる。
――今日が最後……。
そう念じるように……いつもとは違うスーツに着替え、学校へ向かう。
私の視界に映るのは、常に1メートル程先の景色。
そうしていれば、目が合うことはない。
朝から下校まで、誰とも話さず、誰にも話しかけられず……。
私はずっと、透明人間と同じ。
いじめ?……みんなは、そんなつまらないことをしない。
ただ……私は誰にも必要とされなかっただけ。
教室にいるのに、いないも同じ。
……それだけの存在だ。
私も、自分から何かすることはしなかった。
いつの間にかそうなった。
そうしているうちに、自分がどんな風なのかもわからなくなっていた。
積もり積もって出来上がったその立ち位置や関係性を変える熱量も、必要性も感じられなくて。
私はそれを、お受験に全フリさせて……志望校への入学を決めたのだ。
春になったら、みんなとは別の学校へ入学する。
……そのことを、誰も知らない。
だから今日は……何でもない日々の卒業式。
私は、透明人間だった私を卒業する。
中学校に入ったら……私は今度こそ私らしく過ごそう。
透明ではなく、いろんな色に染まっていく。
それが……もう楽しみで仕方がない。
追記…かなり文字数オーバーです💦それでも提出します😓💦
keiさん、ありがとうございます☺️。
宵空さん、ありがとうございます😊。
Mr.Qさん、ありがとうございます😊。
