
🟠【創作エッセイ】 子育てのうた② #3つのお題に空想のひらめきを
みかんさんの企画に参加させていただきます☺️。
●3つのお題(ファンタジー)
お題②:「花びらの切符」
※今回は、イラストのイメージから子育てエッセイを書いてみました。
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家の前には公園があって、春に桜の花が咲くと、近所のあちらこちらから子どもが集まってくる。
いったい誰が言い出したのか。
なんでも『落ちてくる花びらをつかめたら願いが叶う』らしい。
『それだけじゃだめだよ。空中で、片手でつかまなくっちゃ』
『ちがうよ!つかんだ数だけ、幸せになれるんだってば!』
『えー。願い事が叶うんじゃなかったっけ?』
……何もはっきりしていないのに。
はらりと花びらが風に舞う度に、子どもたちは嬉しそうな声を上げる。
どこへ行くかわからない花びらに翻弄されて……右へ、左へと、仲良く群れて。
毎回、必死で手を伸ばす。
花びらが地面に到達してしまっても、すぐにまた子どもたちは空を見上げて、次を待つのだ。
笑顔なのに、みんなその目の奥だけは真剣で。
また落ちてくるだろう花びらを信じている。
掴み取る未来が見えるからか、半分空いた口元には、しっかり笑みが浮かんでいて……。
そこに、はっきりと幸せが見えているようだと、私は思う。
時折、強い風が吹き付ける。
すると子どもたちの歓声も大きくなる。
その風が、舞い落ちる花びらを花吹雪に変えるから。
その時には、たくさんの花びらを手に入れることができると、ちゃんとわかっているのだ。
小さな小さなピンク色をしたそれは、きっと、未来行きの片道切符。
空から舞い落ちてくるそのチャンスを。
どうか、小さなその手で、しっかりつかんでほしいと思う。
だから花びらの切符よ。
どうか、子どもたちのそれぞれの願いを叶え、幸せの元に運んでいっておくれ。
未来行きの電車は、何度でもやってくるのだろうから……。
みかんさん、ありがとうございます😊