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Photo byinagakijunya

変わる運動会と変わらない母娘の時間

    今年、小学校一年生になった、孫の運動会を見るために、隣県に住む娘の所に行ってきた。
    コロナ禍以降、運動会は午前中のみとなったようだ。
    親にとって、お弁当作りの負担がないことは、ありがたい。
    ただ、そういう時期を過ごしてきた私は、ちょっと寂しいなと思った。
    娘も、「お弁当作りないのはとっても楽。でも、運動会の楽しみに、お弁当があったのも事実。重箱につめられたお弁当。絶対食べきれなくて運動会が終わって家に帰って、また食べるの楽しかったな」と。


    午前中で終わるので、各学年2競技のみ。
    競技は、定番の徒競走、玉入れ、綱引き、鼓笛隊はあったけど、リレーはなかった。孫の学校だけなのかわからないけれど。
    他、ダンスだったり、団体競技だったり。
    保護者が参加する競技もない。


    小学一年生になった孫は、三月の卒園式の頃に比べて、身体も大きくなった。
    ちょっと離れたところから、姿を見つけたので、名前を呼んで手を振ってみた。
    ちらっとこちらを見て、小さく手を振ってくれた。
    でも、すぐにお友達と話し始める。
    幼稚園の頃は、もっと大きく手を振ってくれたのに、、、
    それもまた、成長なのだけれど、なんだか少し寂しくなった。


    運動会が終わった後、娘に「お母さん、もう帰る?時間あるなら、ちょっと気分転換に、あそこのお店に行こうよ。いつもゆっくりウインドウショッピングできないから、付き合って」と誘われた。
    孫は、パパと一緒に別行動するらしい。


    そんな訳で、某チェーン店のアパレル屋さんへ。
    「あ、これいいね。ちょっと試着してみる?」
    試着しては
    「ん?ちょっと、違うか?」
    なんて、言いながら、何度試着室へ行ったことか。
    久しぶりの、娘とのウインドウショッピング。
    結局、見るだけ試着するだけに終われず、お財布と相談しつつ、Tシャツとパンツの二点をお買い上げ。
    「今シーズンは、これでいける!。パンツは仕事にも着ていけるし」


    ママになった娘は、限られた母娘の時間を楽しみつつ、家計も自分の機嫌も上手にやりくりしている。
    母としての責任を背負いながら、一人の女性としての自分も大切にする。
    午後の日差しを浴びる娘の後姿が、やけに眩しかった。


    簡素化された運動会や、少しずつ親離れしていく孫の姿に、時代の移ろいを感じて寂しかった。
    けれど、それ以上に、母として、一人の女性としてまた一つ成長した娘の姿が嬉しかった。


    変化していく日常の中で、変わらない母娘の時間をすごせた、そんな
    運動会日和の一日だった。





    #創作大賞
    #エッセイ部門


    ありがとうございます。

     
     

    Asahi

     
     
    元看護師。 経験談や日々の出来事、感じた事など、思いつくまま綴っています。

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