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病名は突然に

保育園生活が始まって、少し変わったことがある。

音や人、環境にとても敏感だった息子が、
少しずつ落ち着いてきた。

いろいろな大人や友達と触れ合うことで、
人見知りも前よりマシになったように思う

私と同じように、息子の見える世界も少しずつ変わっていったのだ。

訳もわからないまま放り込まれたジャングルの中で、息子は息子なりに、たくましく成長していた。

あれだけ悩んでいた食事のことも、成長とともに食べられるものが少しずつ増えていった。

気がつけば、他の子たちと同じ給食を食べられるようになっていた。

結局、あの「食べられない問題」が一体何だったのかは、今でもよくわからない。

日々感じていた「育てにくさ」も、

「まあ、こんな子もいるか」
「子どもなんて、それぞれ違うものだ」

と、いつの間にか受け入れられるようになっていた。

いろんな子がいる。
いろんな育ち方がある。

そういうもんなんだろな。

この頃には、すっかりそんなふうに思っていた。

そんな中、大きな変化が訪れたのは

息子、2歳半頃のこと。

初めて耳鼻科を受診した。

たぶん、咳が出ていたとか、鼻水が出ていたとか。
そんな、たいしたことのない症状だったと思う。

「まあ、このくらいなら近所の耳鼻科でいいだろう」
「一応、薬をもらっておこう」

そのくらいの、軽い気持ちで受診した。

診察が始まり、先生が息子の口の中を診た。

そして、なぜかそのあと息子の身体に視線を落とした。

ん?

なんだろう。

そう思っていると、

「お母さん、息子さんにこんな症状ありませんか?」

そう言って渡された一枚のパンフレット。

表紙には、

【小児睡眠時無呼吸症候群】

と書かれていた。

そこに書かれている症状をひとつひとつ見ていく。

そして私が言った言葉は、

「……ほとんど、あてはまります。」

だった。

先生は続けた。

「息子さんの扁桃腺、かなり大きいです。大きい病院できちんと検査して、調べてもらったほうがいいです。」

さらに、

「扁桃腺の切除手術は3歳以上にならないとできないので、今すぐという話ではありません。それまでに、かかりつけの小児科の先生にも相談してみてください。」

手術。

……手術?

えーーーーーー?!

ちょっと待って。

手術って、何の話?

あまりにも予想していなかった展開に、私の頭の中は大混乱。

どういうことだ?

ん?

待て待て。

ちょっと待って。

え……?

また1つ私と息子の世界が変わろうとしている。

新たな世界の始まりだ。

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