
〈忘れられた春〉
シャボン玉。
ゆれて君の心が、
風が吹くたびに静かに草陰にゆれる花
君はまだその名前を知ることがない。
だから吹くんだ
この地の風に乗せるように
唇をまあるく尖らせて
虹色に光る、夢がみたいように
君の心もまた
現実という名に縛られながら
夢をみる
だから吹くんだ
シャボン玉に乗せて
遠くの空まで飛んでゆけと
名前をつけて。
まるでたんぽぽの綿毛のように
君は自分の息を吹いたことを
もう忘れている.
軽く吹けば潰れる優しさに
この春の夢の名残が
どこかに眠っているのだろう.
おわり.
虹色の夢を空へ。シャボン玉に託した、忘れかけていた大切な記憶。春の風に揺れる優しさに。 #note
お世話になります.
この記事は#シロクマ文芸部に投稿させていただきます🫧🐕🦺❤︎
お題で書きはじめるnote企画|「シャボン玉」|小牧幸助さま
宜しくお願いいたします。